※カープ解説2019

【自己満足記事 カープ解説2019】
               (約7400字)
※過去記事

脱稿 2019年12月16日
公開 2022年9月27日

 

 

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※過去記事は、そのときの私の感想を残しておくために、あえて原文のまま(誤植があれば直しますが)掲載します。そのため、今となっては不自然な表現や記述がある可能性もございます。例えば「最近の~」や「数年前の~」といった表現が出てきた場合、それは現在ではなく、記事を書いた時点での“最近”や“数年前”を指しています。
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昨年は日本シリーズに絞って書いたが今年はシーズンの総括としたいと思う。長いが読んでみると意外とそうでもない(はず)。


〈今回のラインナップ〉
・まえがき
・シーズンまとめ&データ
・選手別講評
・神試合ベストナイン
・来季予想スタメン

 

 

 

 


・まえがき
私の広島カープ記事の連載は高1のときの学級日誌に始まる。文化祭が~とかテスト前で~とか好きなグループが~とかのくそつまらな…ゲフンゲフン……とてもお学校生活にお根ざしになった素晴らしいご文章があるなかで私が書いていた広島の記事は異彩を放っていた。その後年4回程度の連載が続くなかで、ちょっとした話題となり、一部から好評だったようだ。ならばその連載をこちらの方で続けていこうかという想いでこの記事を書き始めた次第である。

 

 

 

 


・シーズンまとめ&データ
まずは今シーズンの広島の流れを簡単に振り返ろう。今年は例年以上に好不調の波が激しかったといえる。
まずはオープン戦で優勝。さらに開幕戦に勝利。最高のスタートを切ったかに見えたが、その後5カード連続で負け越し、借金8の最下位に。その間は貧打・投壊・守乱とチームは完全に崩壊していた。しかし、熊本での試合を逆転で勝利し、次の試合でサヨナラ勝ちを収めた。これをきっかけにベンチに明るい雰囲気が戻ってきた。そこからチームは覚醒し怒濤の8連勝で借金を完済。そして5月に入るとさらに勢いは増し、11連勝を含む月間20勝を挙げる。3番バティスタが.352、4番鈴木が.383、5番西川が.366とクリーンアップが打ちまくり、5月はチーム打率.288、チーム防御率2.35というだいぶおかしなことをやってた。しかし全員が好調だった5月から一転、6月は全員が不調に陥り、交流戦ではバティスタが.215、鈴木が.238、西川が.225とあれだけ打っていた主軸が全く打てなくなり交流戦最下位に。悪い流れはその後も続き7月頭には11連敗を喫した。この時期は投打の歯車が全く噛み合わず、貧打・投壊・守乱と原因がはっきりしていた4月よりひどい有様だった。だって何をやっても勝てないんだもん。そしてオールスターを挟んで迎えた巨人3連戦。当時絶不調だった広島は絶好調だった巨人に3連勝してまたもや息を吹き返す。その後9連勝を飾って首位巨人と1ゲーム差まで詰め寄った。しかし8月半ば、バティスタがドーピング検査で陽性反応が出たため離脱。それからは巨人に1イニング10失点を喫したり、DeNAに7点差を逆転されたりと徐々に失速していき、最終戦に敗れて4位に終わった。以下はシーズン成績である。

 

シーズン成績 4位
70勝70敗3分 .500  打率.254 防御率3.68
まああれだけ不調や怪我があっての5割だから凄いっちゃあ凄いか。


  月間成績    打率 防御率
3・4月 12勝15敗    .225 3.80
5月  20勝  4敗1分 .288 2.35
6月    6勝15敗2分 .228 4.09
7月  11勝12敗    .253 3.92
8月  13勝14敗    .260 4.39
9月    8勝10敗    .261 3.74
何といっても目を引くのは5月の好調ぶりである。そして他の月は全て負け越している。

 

 

次に月別の主なスタメンである。
 4月    5月    7月    9月
1遊田中  1中野間  1中西川  1中西川
2二菊池  2二菊池  2二菊池  2二菊池
3中野間  3一バティスタ 3一バティスタ 3右鈴木
4右鈴木  4右鈴木  4右鈴木  4一松山
5一松山  5左西川  5左松山  5左長野
6三安部  6捕會澤  6捕會澤  6捕會澤
7捕會澤  7三安部  7三安部  7三メヒア
8左西川  8遊田中  8遊小園  8遊小園
過去3年と比べると固定できていない。丸の移籍だけなら3番を誰にするか論争だけで良かったのだが、そこに田中と松山の不振が加わって特に序盤は打線が訳分からん状態に。

 

 

最後に勝ちパターンの推移を見ていこう。
4・5月  一岡・フランスア・中﨑
6月   一岡・レグナルト・フランスア
7月   そもそも勝ち試合がほぼ無い
7月下旬 今村・遠藤・フランスア
8月   迷走状態
9月   中村恭・菊池保・フランスア
一岡と中﨑が離脱したことで崩壊した。頼みのフランスアも安定感は無かったが、中村恭と菊池保のおかげで何とか乗り切った。この二人が居なかったと思うと…。

 

 

 

 


・選手別講評
紙ボールの野球ぐらいの経験しか無く、せいぜい体育のソフトボールで7打数7安打程度の筆者の意見なのであまり大したことは言えないと思う。先発投手は勝敗と防御率、リリーフ投手は登板数と防御率、野手は打率と本塁打と打点を載せている。

 

~投手編~
12 九里亜蓮 8勝8敗 3.51
中盤のどん底期はエースとして活躍。その時期は九里しか勝っていなかった。楽天戦ではプロ初完封。いないと困る存在で最強の便利屋。


14 大瀬良大地 11勝9敗 3.53
交流戦までは防御率2.04と沢村賞も狙えるほどの無双状態だったがその後は防御率5.06。疲労が溜まり成績を落とした。ただ、2完封を含む両リーグ最多の6完投は素晴らしい。特に5月22日の91球完投は痺れた。


16 今村猛 27登板 3.55
夏場にはそこそこ活躍し、勝ち試合を任されることもあった。昨年の巨人戦といい今年のヤクルト戦といい、シーズンの初登板や故障明けの登板で無双する傾向がある。


17 岡田明丈 0勝2敗 14.14
開幕ローテには入ったが全くストライクが入らず即2軍行きとなった。中継ぎで1イニングを任せた方が自慢の直球が活きる気もするが、突発性四球病持ちで、中継ぎのその1イニングで発病されると大変なことになるので難しいところだ。


19 野村祐輔 6勝5敗 4.06
不調で2軍落ちしたが、そこからの中盤の立て直しはさすがだった。来季は明大の後輩の森下に先輩としての手本を見せるためにも2桁勝利を。


21 中﨑翔太 36登板 4.08
経験だけで抑えていたが崩れて2軍へ。どうやら膝を痛めていたよう。まだまだ若く、150km/hを超える直球とバットに当たらないスライダーの精度を戻して復活を待っている。


23 薮田和樹 0勝2敗 9.24
15勝して日本代表に選ばれたがその後は活躍せずという小松(元オリックス)曲線を順調に辿っている。


28 床田寛樹 7勝6敗 2.96
肘の手術を乗り越えて1年間フル回転。投球も見事だったが、非常にフィールディングが良いのも特徴。規定投球回に達していればゴールデングラブ賞も狙えたほどだ。


30 一岡竜司 33登板 2.90
途中2軍落ちしてから一切音沙汰がなかったが怪我だろうか?調べてもコンディション不良としか書かれていなかった。


42 ジョンソン 11勝8敗 2.59
4月は防御率7.20と苦しんだものの見事に復調し、5月以降は防御率1.91。後半戦不安定だった大瀬良を助ける働きをみせた。最優秀防御率のタイトルは最終戦の謎投手継投のせいで逃してしまった。私から謝っておく。ごめん。


47 山口翔 1勝3敗 4.85
デビュー戦で7回途中まで無安打に抑える快投を披露。同期の遠藤と切磋琢磨して将来のエースを目指してほしい。


48 アドゥワ誠 3勝5敗 4.32
高めに抜けてしまうと簡単に長打にされることが多く、恐らく球質が軽いのだと思われる。角度のあるクセ球を活かすためにも、低めに集めることに集中。


58 レグナルト 52登板 3.34
前半戦は防御率0.86と抜群の安定感を見せていたが、だんだんと対策されたのか、よく見極めたら四球になることに気づかれたのか。自滅する場面が目立ち、後半戦の防御率は9.35まで悪化した。


59 菊池保則 58登板 2.80
まさに影のMVPだった。7月は10試合無失点。セ・リーグ相手に限ると防御率1.91と安定していた。そういえば6月の初めに投球前に背中に蝶が止まるという珍現象があった(だから何)。


62 ヘルウェグ 5登板 0.00
広島の最終秘密兵器で対右打者初見殺しだがフォームが独特でクイックが苦手なため出塁されると高確率で三塁まで行かれる。今季限りで退団となったが、どこかが獲りそう。


64 中村恭平 43登板 2.64
今年リリーフとして覚醒。直球は最速156km/hを記録した。


66 遠藤淳志 34登板 3.16
なんか投げ方がいい。勝ちパターンの一角を担った時期もあり、セーブも1つ記録した。来年は先発として飛躍を。


97 フランスア 67登板 2.76
何といってもメンタルが弱い。走者を出すと明らかに動揺しているのが分かる。自信を持って投げればそうは打たれないと思うのだが。

 

 

~野手編~
00 曽根海成 .200 0本 2点
ソフトバンクの育成出身で潜在能力はある。守備は安定しているだけに打撃覚醒なるか。


1 鈴木誠也  .335 28本 87点
4番として孤軍奮闘。マークが集中するなかでもしっかりと結果を出し、初タイトルとなる首位打者&最高出塁率。なんとなく誠也の初タイトルは打点王かなと思っていたのだが。プレミア12では日本の4番として活躍し大会MVPにも輝いた。


2 田中広輔 .193 3本 27点
スイングの違和感は感じていたがやっぱり怪我をしていた。ここで終わるような選手ではないはずなのでしっかり治して来年また活躍を。


5 長野久義 .250 5本 20点
秋はさすがの働きでチームを支えたがやはり春先は打てなかった。松山も同じく春に打てないことで有名で、これまではその穴を毎年春は絶好調のエルドレッドが埋めていたのだが、そのエルドレッドも今年居なかったし。春打てないベテランを2人置く余裕はあのときのチームには無かった。


6 安部友裕 .254 8本 28点
ライナーに対しては強いが、ゴロをよくはじくなど、守備でまあまあやらかす。ただ、菅野から2本放つなど8本塁打は自己最多で、エラーをした後にホームランを打つ、という“覇気”の光景もよく目にした。今年は特に中日に強く、打率.346を記録した。ナゴヤドームに限ると打率.433。


7 堂林翔太 .206 0本 2点
永遠のブレイク間近。9月12日のサヨナラ打が唯一の活躍だった。チームからサヨナラしないようにそろそろ1軍定着を。


27 會澤翼 .277 12本 63点
得点圏打率.351、サヨナラ打3回と勝負強さを見せ、日本の正捕手にもなった。年々前田智徳に似ていくのはなぜだろうか。


33 菊池涼介 .261 13本 48点
今年も守備でチームを救った。チャンスや土壇場に強く、得点圏打率は.333で、オールスターまでは4割を超えていた。メジャーでは打撃が通用しないと言われているが、私はそんなことはないと思う。菊池は野球への本能というか野球勘というかが人より強い気がする。基本的に来た球をとにかく振るタイプなのでどこへ行っても打撃成績はあまり変わらないのでは、というのが私の予測。


35 三好匠 .182 2本 7点
楽天からシーズン途中にトレードされた。守備は流石だったが、打撃はやや苦しいか。基本的にセ・リーグは変化球文化で、パ・リーグは直球文化という違いがある(と思ってる)。早くセ・リーグに慣れて、「当たれば飛ぶが当たらない」状態からの脱却を。選球眼は良いようで、押し出しの四球を選んだことが多く(確か4回ぐらい)、一時期は「三好満塁時押し出しの法則」が成り立っていた。


37 野間峻祥 .248 2本 16点
序盤はチームで唯一の3割打者として奮闘しており、「丸の穴は野間が埋めたが野間の穴が埋まらない」などと言われていた時期もあったが徐々に数字が落ちていった。打率が下がるにつれてだんだんとバットを短く持つようになったのが気になるが、それでは自分の打撃を活かせていない。コツンと当てて内野安打という選手より、振り抜いて外野を破って3塁打という選手を目指すべきであり、そうなれる能力はある。秋季キャンプではしっかり振り抜くスイングで外野を破る打球を連発していたようなので来年は野間の長打に期待していいんだよな!?


40 磯村嘉孝 .278 4本 21点
打撃開眼し、一時期は完全に「打てる捕手」となった。得点圏打率.389とチャンスに強かった。


51 小園海斗 .213 4本 16点
田中の不振もあって後半戦はスタメンで起用された。打率こそ低いが本塁打を4本放ち、高卒1年目から結果を残した。ヤクルト戦での打率は.359。


55 松山竜平 .259 6本 49点
不調で2軍落ちも経験したが後半復調したのはやはり流石である。鈴木の後ろで3割打ってくれれば打線が安定する。毎年チャンスに強く、後半戦の得点圏打率は.387。


61 坂倉将吾 .230 1本 7点
今年は代打出場が主だった。来年は高卒4年目となり勝負の年。2軍では無双しているのでなるべく1軍で使いたいがポジションが今のところない。


63 西川龍馬 .297 16本 64点
後半戦から1番に定着しホームランは自己最多の16本。1番での打率は.333で、東京ドームでは.477と打ちまくっていた。さらに、5月には球団2位となる27試合連続安打、7月には球団新記録の月間4本の先頭打者本塁打、8月には球団タイ記録の月間42安打をマークするという記録ずくめの1年となった。今年から挑戦した外野守備も次第に安定していき、特に9月10日の試合での右中間の打球を走りながら捕ったプレーは素晴らしかった。


95 バティスタ .269 26本 64点
5月の快進撃を支えたがドーピング検査に引っかかって登録抹消となった。


96 メヒア .259 7本 17点
バティスタの穴を埋めるほどの活躍は出来ず。2軍では4冠王ともはややることがない状態なので、あとは1軍レベルのピッチャーに慣れるだけ。手足のリーチが長いため、内角に詰まらされたり、外の変化球を追って空振りすることが多く、もう少しバッターボックスの外側に立った方がいいかもしれない。

 

 

 

 


・神試合ベストナイン
私が毎年勝手に決めている神試合ベストナインの2019年版をお届けする。ただ優勝していないからか去年と比べると小粒。

 

     3/29 広島5-0巨人
     巨人 000 000 000 0
     広島 001 000 04X 5
3回に安部の今シーズンの12球団最速となるホームランで先制し、8回にも加点して突き放した。大瀬良は丸を4打席連続の三振に仕留めるなど8回無失点11奪三振の圧巻のピッチング。

 

     4/17 巨人4-5広島
     広島 001 000 103 5
     巨人 200 000 020 4
フランスアが丸に2ランを浴びて勝ち越しを許す。敗戦ムードのなか、1点を返しなおも2死三塁の場面で菊池が起死回生の同点打を放つ。さらに続く石原が決勝打。

 

     4/19 広島2x-1DeNA
     DeNA 000 100 000 0   1
     広島   000 000 010 1x 2
8回に代打西川が同点タイムリー、10回に會澤がサヨナラ打。ベンチに明るい雰囲気が戻った試合。

 

     5/15 広島9x-7ヤクルト
     ヤクルト 201 001 300 0   7
     広島 010 010 014 2x 9
4点を追う9回、鈴木と磯村のタイムリーで1点差とし、小窪が押し出し四球を選んで同点に追いつく。そして迎えた10回、鈴木がこの日2本目となるホームランを放ってサヨナラ勝ち。

 

     5/30 ヤクルト0-13広島
     広島 300 133 102   13
     ヤクルト 000 000 000 0
プロ初登板となった山口が7回2死まで無安打に抑える。打線も爆発し、16安打で13点を挙げた。ちなみに、山口はこの試合で、バント失敗による三振・空振り三振・三振振り逃げ・見逃し三振と三振コンプリート(私独自の言い方)を達成した。プロ初出場となった試合でのこの記録は珍しいのでは?

 

     6/25 楽天0-2広島
     広島 100 010 000 2
     楽天 000 000 000 0
初回に菊池のソロで先制。5回には内野ゴロの間に1点を加えた。九里が9回を3安打無失点に抑えてプロ初完封。

 

     7/19 広島7-6巨人
     巨人 101 300 010 6
     広島 000 111 13X 7
鈴木と西川のタイムリーと安部のソロで中盤から追い上げ、菊池のタイムリーで1点差まで詰め寄る。8回に松山のタイムリーと會澤の2ランでついに逆転。5点差を逆転しての勝利だった。

 

     7/23 広島6x-5中日
     中日 003 200 000 0   5
     広島 001 000 013 1x 6
9回2死から菊池のタイムリーとバティスタの2ランで土壇場で同点に。10回裏、この回先頭の安部が逆方向にしれっとサヨナラホームラン

 

     8/20 広島9x-8ヤクルト
     ヤクルト 102 000 041   8
     広島 001 300 104x 9
2本塁打などで終盤に逆転を許したが、9回に鈴木の3ランで追いつく。その後2死二塁から三好がプロ初となるサヨナラヒットを放った。

 

 

 

 


・来季予想(というか願望)スタメン

      1中西川
      2遊田中
      3二ピレラ
      4右鈴木
      5一松山
      6左野間(長野)
      7捕會澤
      8三安部(メヒア)

4番鈴木に異論がある人はいないだろう。1番に入ってから好調だった西川を来年も1番に置き、器用な田中を復活したら2番に置きたい。新外国人のピレラと勝負強い松山で鈴木を挟み、野間が打撃好調なら6番に据え、會澤、安部と続く。左投手の場合は長野やメヒアを使っても面白い。

 

 

 

ではM-1まで筆を休めます。
こんなに時間がかかった記事は初めてなので来年からはここまで細かく書かないことに決めた。

 

 

 

 


~今だから言えること~
そういえば坂倉が61番だったの忘れてたわ。
もともと8900字ぐらいありましたが都合によりだいぶ削りました。削ったところの一部は新規の記事として独立させて改めて書く予定です。