※R-1ぐらんぷり2019

R-1ぐらんぷり2019 感想】(約3300字)
※過去記事

脱稿 2019年3月29日
公開 2022年9月14日

 

 

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※過去記事は、そのときの私の感想を残しておくために、あえて原文のまま(誤植があれば直しますが)掲載します。そのため、今となっては不自然な表現や記述がある可能性もございます。例えば「最近の~」や「数年前の~」といった表現が出てきた場合、それは現在ではなく、記事を書いた時点での“最近”や“数年前”を指しています。
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私がお送りする自己満足記事、今回はR-1編である。R-1のレベルはM-1キングオブコントと比べると圧倒的に低く、話の種にしてもM-1ほど盛り上がらない。そのためただでさえ片手の指が余るほどしかいない読者が「M-1はまだしもR-1か……」と更に敬遠する恐れがある。しかし、私の根底には、「万人受けするより一人の心に深く刺さるべき」という考えがあり、この記事がどこかの誰かの無意味な暇つぶしになればと思い記事を書くこととする。今年も昨年と同様に読みやすさ重視でいくのでそこんとこよろしく。

 

 

 

とりあえず言いたいこと①
今大会をざっと振り返るとR-1にしてはまだレベルが高い方だった(R-1は2012,13年辺りが最もレベルが高く、そこから2016年まで急降下を続け、2017,18年でごくわずかだが回復の兆しを見せてきた)。しかしこれは元々の期待値が異常に低いためで、今大会が抜群に面白かったかというとそうではない(ただtheWのようなゴミとは比べようもない)。

 

とりあえず言いたいこと②
何あの客。笑いも大きすぎるが「えー!」などの驚きの声や「ヒャー」などの悲鳴が多すぎる。いちいち真に受ける馬鹿が多かったのか、それとも毎回スベり倒して客席が凍りつくのでリアクションを大きくするようにスタッフから頼まれていたのか。別に芸人のネタに一言一句反応する必要はない。悲鳴を出されてはネタの進行の邪魔になり芸人にも迷惑がかかる。

 

とりあえず言いたいこと③
お茶の間d投票やめたの?何で?これをやめたから同点の場合はより多くの審査員の票が入った方が勝ちという謎のルールができた。どうやらR-1は視聴者の声を無視していくようです。

 

 

 

では採点について軽く。今大会を一言で表すなら「30点はないけど80点もない」である。非常に採点が難しかった。あまりネタのクオリティに差がないため、60点をつけたネタが次の週には57点や62点をつける可能性は大いにある。そのためこの採点から±5点ぐらいは変わるかもしれない。去年のように「何で長田や粗品が敗退するんだ(怒)」といったことはなく、別に誰が勝ち抜けてもいいという事態が私の中で多発した。これを承知の上でここから下をお読みいただきたい。

 

 

 

 


チョコレートプラネット 松尾「一休のIKKO」 44
松尾によるIKKOのモノマネネタ。クオリティは高く、見せ方は上手いが、既にテレビでどんだけ~というほど知られているため新鮮味は薄く、高評価は望めずにまぼろし~になると思われる。残念、背負い投げ~。椅子に座ろうとしてこけたのが古典的すぎてちょっと笑った。

 

クロスバー直撃 前野「動体視力テスト」 58
だんだん小道具が訳が分からなくなるが、それを見せるだけで終わらず、最後に一工夫することでネタの完成度を上げている。ああいうのはずるいという声もあるようだが私は面白くなるなら別に構わないというスタンスです(そのため私はおぐの2014年のネタに高評価をつけている)。

 

こがけん「マジカルマイク」 51
マイクを使うと80年代のロック歌手のようになってしまうという設定。そこそこ面白かったが、分かる人にとってはもっと面白いのだろうと思う。

 

セルライトスパ 大須賀「囁き漫談」 60
発想はいい。人は普通の声より小声の方が集中して聞いてしまうもの。内容も決して悪くはなかった。(余談)セルライトスパというコンビはM-1の敗者復活などで何回か見たことがあったが、あまり良いとは言えなかった。しかし今年のおもしろ荘でやってたネタは腹を抱えて笑った。

 

 

Aブロック勝者 セルライトスパ 大須
※R-1の場合審査員採点へ口出しするときりが無く馬鹿馬鹿しいので審査員へはノーコメントでいきます。

 

 

 

 


おいでやす小田「勝ち組のつらさ」 68
毎年なんだかんだでそれなりのネタを作ってくる芸人。ただ残念ながら本人に華がなさすぎるため勝ち上がっても優勝する画が浮かばない。

 

霜降り明星 粗品「夢フリップ」 70
センスは悪くなく、フリップもある程度の水準なのだが半分ぐらい見たことあるやつだったので減点。一つ気になったのは最初に言っていた「夢って変ですよね」。これから出すフリップが変な夢の中の話だということを言いたかったのだろうか。私はその一言が変に引っかかってしまった。絶対に言わなければならない台詞ではないような気がする。

 

ルシファー吉岡「女子高と統合」 47
ルシファーには下ネタと教師ネタを毎年交互にしなければならない決まりでもあるのだろうか。

 

マツモトクラブ「真実を見抜く犬」 56
初めて決勝に進出した2015年のネタ(帰れのやつとお賽銭のやつ)が最高に面白かったため期待値が高まってしまい近年劣化してしまっているマツモトクラブだが、今回ついに復活の兆しか。発想や哀愁が笑いに繋がっていないことが多かったが今年の出来は2015年ほどではないが良かった。

 

 

Bブロック勝者 霜降り明星 粗品
おいでやす小田がファイナルステージ行きたいと叫んだのが今大会で一番面白かったポイント。理不尽に負けたのに巻きのせいでコメントをさせてもらえない小田がちょっと可哀想だった。じゃあミスターデンジャーのくだり要らないじゃん。

 

 

 

 


だーりんず 松本りんす「カツラ芸」 64
スリルと馬鹿馬鹿しさの芸ずら。確かに本人が言っていた通り、アキラ100%とザコシを足して2で割った感はあるずら。

 

河邑ミク「大阪へ引っ越す」 42
放送直後ネット上で根性焼きにされたようだが大阪の人がやってるから別にいいのでは?翔んで埼玉の作者も埼玉の人だし。悪口と自虐は別のものなので。余談だが、撃たれたふり強要は個人的に本当に腹立つのでやめていただきたい。

 

三浦マイルド広島弁漢字ドリル」 52
ことばを巧みに使ったネタが多い三浦マイルドだが、今回のネタは優勝した2013年のネタや私は大好きなのだがうるさいだけの池崎になぜか負けた2017年のネタと比べると劣る。

 

岡野陽一「鶏肉を飛ばす」 49
かなり狂気を感じるネタである。このネタを1位に選んだ復活ステージの客凄いな。岡野がピンということは巨匠解散したのか。

 

 

Cブロック勝者 だーりんず 松本りんす

 

 

 

 


セルライトスパ 大須賀「囁き漫談」 61
2本目も赤ん坊を使いそうになるが、赤ん坊から猛獣に変えてきたのは評価できる点だ。ちなみに、大須賀がネタの中で言っていた「食パンの食って、いる?」についてだが、「食パン」の「食」は、菓子パンとは違って主食として食べられるパンだからという説や、デッサン用のパンではなく食用のパンだということを強調するためにつけられたという説などがある。

 

霜降り明星 粗品「夢フリップ」 63
7割ぐらい見たことあるやつだったので減点。

 

だーりんず 松本りんす「カツラ芸」 60
クリップで引っ張っても大丈夫な辺りさすが60万円のカツラずら。

 

 

そういえば全員2本目はあまり設定を変えてこなかったとふと思った。

優勝 霜降り明星 粗品

 

 

 

 


優勝は粗品となった訳だが、私は今年の粗品のネタに素直におめでとうとは言えない。M-1で優勝して売れていったことで、R-1用のネタを作る時間が減ってしまったことは大いに理解できる。しかし、大半のフリップを7年前のネタや去年のネタの使い回しというのはいかがなものか。粗品には新ネタを作ってぜひ来年本当の優勝を達成してほしい。

 

               おしまい。

 

 

 

 


~今だから言えること~
R-1アマチュア部門って結局何だったんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

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