プロ野球順位予想2024年編

プロ野球順位予想2024年編】(約5300字)

公開 2024年4月5日

 

 

 

今年も順位予想を行う季節となりました。

 

なんか未だにオープン戦の結果がこうだったから…みたいなコメントを見かけるけど、1年前に書いたものを改めて載せますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみに、順位予想をするうえで、オープン戦なんかなぁ~~~んの参考にもならない。オープン戦はあくまで調整の場。チームによってどれだけ勝ちを目指すかも違う。

オープン戦が強いチームってたぶん仕上がりが早いのだと思う。春季キャンプ中からチーム内の競争が激しく、少しでも早くコンディションを整えて実践で結果を出し、首脳陣にアピールしなきゃいけない、そういうチームの傾向が強いのでは。これはつまり絶対的なレギュラーがいないことの裏返しでもあり、オープン戦が強いチームが本当にシーズンでも強いかどうかはまた別の話。もちろん勝つに越したことはないが、オープン戦で上位だから今年は強い、下位だから今年は弱い、とはならないのである。

 

私はオープン戦の成績は

「走塁→守備→投球→打撃」

の順で信用度が下がると思っている。
もっと言えば、

「走塁→守備→投球→盗塁→打撃→采配」

の順。

オープン戦の投手は、新たな変化球を試したり球種縛りをしたり投げてもせいぜい3~4イニングまでだったりとかなり調整に重きを置いている場合があるため、完全には信用できないし、その投手の球を打つ野手の打撃成績はもっと信用できない。

さらに、そんな選手たちを動かすうえに必ずしも勝ちにいくわけではない采配はもっともっと信用できない。采配のヤバさはシーズンに入ってからしか分からないのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


今年の順位予想をする前にまずは1年前を振り返ります。

 

2023年の順位予想がこちら。

セ予想   セ実際    パ予想   パ実際
1阪神  1阪神    1ソフトバンク  1オリックス
2ヤクルト  2広島    2オリックス   2ロッテ
3広島  3DeNA     3西武  3ソフトバンク
4DeNA   4巨人    4ロッテ 4楽天
5巨人  5ヤクルト    5楽天  5西武
6中日  6中日    6日本ハム 6日本ハム

 的中2  誤差6      的中1  誤差8

 

セ・リーグは誤差こそ6あるが、神→広→De→巨→中の順番は完璧に当てており、"予想するだけ無駄"でお馴染みのヤクルトを除けば、私の戦力分析はかなり当たっていたことになる。
阪神といえば「Aクラスには入るが優勝できない」の常連だったので、1位に置くのは勇気が必要だったが的中して何より。広島は2位のイメージがほとんどない(球団の歴史上でも2位が最も少ないはず)ので2位には置きにくかった。
ヤクルトは本当に予想するだけ無駄で、最下位から1位になったかと思えばまた逆戻りしたりするよく分からないチーム。連覇は出来過ぎだとは思っていたが、いきなり下位に落ちる画も浮かばず(広島目線だとヤクルトはえげつないぐらい強かったので)、空いた2位に置いた。私がヤクルトを上位に予想するのは珍しいことなのだが、そういうときに限って下位に落ちる。
DeNAと巨人はまあそうだろうなという感じ。中日は中日。

 

パ・リーグは日本ハムの的中は当然として、ロッテが予想より上、ソフトバンクと西武が予想より下、という結果に。というか西武は分からんて。開幕直後にあの人がああなる予想は出来ないよ。ああなるのが分かってたら誰もAクラスに置かないって。

 

 

〈私の順位予想的中&誤差ランキング〉
        的中       誤差
2018   セ1 パ1   セ10 パ12
2019   セ2 パ1   セ10 パ 8
2020   セ2 パ2   セ12 パ 6
2021   セ1 パ0   セ10 パ14
2022   セ0 パ2   セ10 パ 8
2023   セ2 パ1   セ 6  パ 8

 

 

 

 


では順位予想。
昨年に引き続き、投手14と野手15人をとりあえず書いてみた。
ただ、私は怪我人情報も知らないし、パ・リーグにはそこまで詳しくない。ベストに近そうなスタメンをこれまでの感覚でなんとなく組んでみただけなので、そこはご了承願いたい。

 

はっきり言っておくと今年は別に当てる気ないです。外れてもいいです。

 

 

 

 


セ・リーグ順位予想

 

【優勝 阪神
 先発◎ リリーフ◎ 打線〇 選手層△

1中近本     青柳   岡留
2二中野     伊藤将  桐敷
3右森下     西勇   岩貞
4一大山     村上   島本
5三佐藤     大竹   石井
6左ノイジー      才木   ゲラ
7捕坂本     門別   岩崎
8遊木浪
 梅野  糸原  小幡  原口  前川  小野寺
昨年圧倒的な差で優勝し、日本一に輝いた阪神。四球への意識改革で得点力が大幅に向上し、打線が文字通り"線"として機能した。そこからメンバーの変更もなく、主軸もまだ若いため、今年も優勝の最有力候補である。問題点を挙げるとすれば、レギュラーが盤石過ぎるぶん控えとの差が大きいこと。⑥→③より⑩→④の方がダウン幅が大きいからね。

 

 

【2位 広島】
 先発△ リリーフ△ 打線△ 選手層△

1中野間     九里   益田
2二菊池     床田   中﨑
3遊小園     森下   塹江
4一堂林     大瀬良  大道
5左秋山     ハッチ  矢崎
6捕坂倉     アドゥワ    島内
7右田村     玉村   栗林
8三上本
 會澤  田中  レイノルズ  シャイナー  末包  松山
広島2位はかなり強気の予想。西川の移籍で穴が空き、長打力も外国人次第という打線は不確定要素が多い。ただ、昨シーズンからリリーフが強化されたのは好材料。代打攻勢や繋ぎの打撃で終盤に何とかして1点をもぎ取るチームスタイルとの相性も良い。昨年が"出来過ぎ"と言われがちなので、今年も上位に入り実力であることを証明したい。

 

 

【3位 DeNA
 先発△ リリーフ△ 打線〇 選手層×

1右度会     東   上茶谷
2中桑原     大貫  石川
3一佐野     平良  入江
4二牧      ジャクソン 山﨑
5三宮﨑     石田  ウェンデルケン
6左関根     濱口  伊勢
7捕山本     ケイ  森原
8遊京田
 伊藤  林  オースティン  大和  石上  楠本
何と言っても先発ローテ2枚抜けの影響は大きい。東も昨年ほど勝ち星を伸ばせるかは微妙で、12~3勝なら御の字といったところ。度会が活躍できるなら、オースティンが怪我しないなら、淡泊な上位打線にこの2人がハマれば、佐野牧宮﨑の中軸は強力なため打線の破壊力はかなり増す。上手くいけば守備走塁でのマイナスを打ち消せるかも。

 

 

【4位 巨人】
 先発△ リリーフ× 打線△ 選手層△

1中佐々木    戸郷   西舘
2遊門脇     山﨑伊  バルドナード
3三坂本     グリフィン  菊地
4一岡本     メンデス    高梨
5右丸      菅野   ケラー
6左秋広     赤星   中川
7捕大城     高橋礼  大勢
8二吉川
 岸田  泉口  長野  梶谷  重信  松原
最大の弱点である中継ぎを手当たり次第に獲得。その中から誰かが勝ちパターンに定着すれば逃げ切れる試合が一気に増えそうだ。中田・ウォーカー・ブリンソンなどを放出したことにより、右打者が坂本と岡本、長野のみといういびつな編成になっているのが気になる。個人的には阿部監督の采配が悪い意味でヤバそうな匂いがプンプンする。

 

 

【5位 ヤクルト】
 先発× リリーフ△ 打線〇 選手層×

1中塩見     小川   大西
2左西川     サイスニード   石山
3右サンタナ     高橋   星
4三村上     吉村   エスパーダ
5一オスナ    小澤   木澤
6二山田     ヤフーレ   清水
7捕中村     石川   田口
8遊長岡
 内山  川端  宮本  武岡  青木  濱田
1位と6位をシャトルランするこのチームの出来は、山田や村上ではなく実は塩見次第。塩見が1年通して出場できるようなら上位も見えてくる。優勝したときも規定投球回に到達した投手や2桁勝利を挙げた投手が居なかったとはいえ、ローテ投手が不足しており、特にイニングを稼げる投手が少ないため、中継ぎに負担がかかっている。

 

 

【6位 中日】
 先発〇 リリーフ◎ 打線× 選手層×

1中岡林     柳    橋本
2左三好     小笠原  祖父江
3右細川     髙橋宏  藤嶋
4三石川昂    涌井   松山
5一中田     大野   勝野
6遊カリステ     松葉   清水
7捕木下     メヒア  マルティネス
8二村松
 宇佐見  田中  ビシエド  福永  鵜飼  大島
広い本拠地では自慢の投手力に磨きがかかるが、ビジターでの投手成績には不安が残る。打線は中田が加入したがフル出場は厳しく、仮に中田がめちゃくちゃ頑張って100打点稼いだとしてそれでも得点はリーグ最下位。大補強したといっても大半が戦力外になった選手ばかりだからなあ。深刻な得点力不足は変わらないんじゃないかなあ。

 

 

       神  広  デ  巨  ヤ  中
     1位  〇     △  △  △
     2位  △  △  △  △  △
     3位  △  △  △  △
     4位     △  △  △     △
     5位     △  △  △  △  〇
     6位        △     △  〇

 

 

 

 


パ・リーグ順位予想

 

【優勝 オリックス
 先発〇 リリーフ〇 打線〇 選手層〇

1中中川     宮城   山田
2左西川     山下   比嘉
3遊紅林     山岡   小木田
4指森      田嶋   阿部
5一頓宮     東    宇田川
6右杉本     カスティーヨ  山﨑颯
7三宗      曽谷   平野
8二ゴンザレス
9捕若月   安達  西野  野口  セデーニョ  福田
絶対的エースの山本がメジャー移籍し、山﨑福も抜けたが、その穴をポテンシャルの高い若手投手陣みんなで埋める。打撃力でも穴を補うため西川を獲得。打線は代わりに抜擢した選手が活躍することも多く、イメージよりも強力。全員野球で4連覇に挑む。

 

 

【2位 西武】
 先発◎ リリーフ〇 打線× 選手層△

1中若林     髙橋光  佐藤隼
2遊源田     平良   平井
3二外崎     隅田   本田
4一アギラー      今井   増田
5指中村     松本   水上
6三佐藤龍    武内   甲斐野
7右蛭間     與座   アブレイユ
8左鈴木
9捕古賀   炭谷  渡部  栗山  金子  長谷川
先発陣はリーグナンバーワン。計算できる選手が多く、昨年惜しくも逃した10勝カルテットも十分狙えるが、そのためには野手の奮起が欠かせない。全体的に守備力は高いものの打力が低いタイプが多いかなという印象。特に外野手は総じて低打率。

 

 

【3位 ロッテ】
 先発△ リリーフ△ 打線△ 選手層△

1左荻野     佐々木  横山
2二藤岡     小島   唐川
3三中村奨    種市   東條
4指ポランコ      西野   小野
5右山口     メルセデス  澤村
6一ソト     美馬   西村
7中岡      二木   益田
8捕佐藤
9遊茶谷   田村  友杉  安田  角中  藤原
内野シャッフルを敢行し、藤岡が二塁に、中村奨吾が三塁に。ただ、この影響で、ソトはファーストだしポランコは守らせちゃダメなのでDHだし…としていくと順当にいけば安田がスタメンを外れることになる。これはロッテファン的には良いのだろうか。

 

 

【4位 ソフトバンク
 先発△ リリーフ〇 打線💮 選手層〇

1中周東     有原   板東
2左近藤     石川   杉山
3右柳田     和田   又吉
4一山川     大関   藤井
5三栗原     東浜   津森
6指ウォーカー      モイネロ   松本裕
7二牧原     大津   オスナ
8遊今宮
9捕甲斐   海野  川瀬  三森  中村晃  柳町
先発ローテにはやや不安が残るものの、それをカバーできる打撃力がある。近藤・柳田・山川・栗原・ウォーカーと続く打線は驚異。リリーフも強力。優勝してもおかしくない戦力だが、なぜ4位にしたかと言うと、Bクラスに落ちてほしいから。個人的な希望。

 

 

【5位 楽天
 先発× リリーフ△ 打線△ 選手層△

1遊村林     早川   宮森
2二小深田    荘司   鈴木翔
3右小郷     岸    宋
4三浅村     田中将  酒居
5指島内     内    ターリー
6左岡島     ポンセ  渡辺翔
7中辰己     瀧中   則本
8一茂木
9捕太田   阿部  鈴木大  フランコ  山﨑  田中和
松井のメジャー移籍に伴い、則本が抑えに。適性はあるとは思うのだが、則本は昨年もチームトップの投球回を記録しており、一番投げている投手をクローザーにするという判断には疑問が残る。それで先発ローテが回せなくなれば元も子もない。

 

 

【6位 日本ハム
 先発△ リリーフ× 打線△ 選手層×

1中松本剛    伊藤   金村
2遊水野     加藤貴  玉井
3三清宮     山﨑福  北浦
4右万波     上原   石川
5一マルティネス    根本   河野
6左野村     鈴木   池田
7指レイエス     北山   田中正
8捕伏見
9二奈良間 郡司  加藤豪  上川畑  石井  五十幡
先発陣は山﨑が加入したが上沢の移籍で若干マイナスか。このチームの弱点は断トツで悪い守備。戦力予想で議題に上がるのは投手力や打撃力だが、それは守備力が全チームだいたい同じ前提の話。レースでいえば日本ハムだけ後方からのスタートになっている。

 

 

       オ  西  ロ  ソ  楽  日
     1位  〇     〇
     2位  △  △  △  △
     3位  △  △  △  △  △
     4位  △  △  △  △  △  △
     5位     △  △     〇  △
     6位        △     〇  〇

 

 

 

 


セ・リーグは2023年の順位と同じ予想になった。最近だと2013、2014年のセ・リーグが2年連続で同じ順位となったが、それが再び起こるとしたら来年(2024-25)でもなく再来年(2025-26)でもなく今年(2023-24)ではないかと思っている。あくまで"2年連続同じ順位現象"が起こるなら今年の可能性があるというだけで、別にこの順位になる可能性自体が高いと思っているわけではない。
パ・リーグはソフトバンクを4位に置くところから始まったのでこうなった。

 

セはオカルト、パは個人的な感情で決めたので厳密に言えばこれ順位予想じゃないな。