ラブライブ!アワード2023

ラブライブ!アワード2023】(約22400字)

公開 2024年3月8日

 

 

 


ラブライブ!アワードとは、ラブライブに関することを振り返りつつ、功績を称えて様々な賞を贈る式典です。賞の授与は全て私の独断で決めています。調べた限りでは似たようなことをやっている人が誰もいなかったので、僭越ながら私がラブライブアワードを開催させていただいております。昨年から、その年を振り返る第1部と表彰を行う第2部に分けてお送りしており、3回目となる今回も二部構成でお届けいたします。3時間番組ぐらいの尺のイメージでやっていきたいと思います。

だんだんアワードっぽいことをやってる人増えてきましたね。ここまで力を入れているのは私ぐらいでしょうが。

 

 

 

 

 

 

 

ー第1部ー

 

 

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1/06   🟨にじよんあにめーしょん放送開始
1/7,8  🟪Liella!3rd千葉
1/09   ⬛ANNイベント 新春ありがとう文化祭
1/13,14 🟪Liella!3rd北海道
1/14,15 🟨R3BIRTHユニットライブ
1/21,22 🟪Liella!3rd大阪
1/25-29 🟫スクールアイドルミュージカル大阪公演
1/28,29 🟪Liella!3rd東京
2/02   ⬛ラブライブ!シリーズイベントの声出し解禁が発表
2/04,05 🟨A・ZU・NAユニットライブ
2/10   🟩蓮ノ空キャラ&キャスト発表
2/11,12 🟦Aqours Valentine's Day Concert
2/11,12 ⬛超次元音楽祭(11日R3BIRTH、12日Liella!)
2/25,26 🟨DiverDivaユニットライブ
3/04,05 🟪Liella!3rd埼玉
3/11,12 🟦Aqours White Day Concert
3/18,19 🟨QU4RTZユニットライブ
3/25   🟨優木せつ菜役の後任が林鼓子
3/31   ⬛スクフェスサービス終了
4/01   🟪Liella!CLUBスタート
4/01   🟪エイプリルフール企画 オニフェッショナル仕事の流儀
4/09   🟪リエラジ公開録音
4/15   ⬛スクフェス2リリース
4/15   🟩「Link!Like!ラブライブ!」アーリーアクセス版リリース
4/21   🟩蓮ノ空デビューミニアルバム発売記念イベント「Dream Believers」
4/22,23 🟨にじたび広島
4/28   🟪Liella!に3期生2名の加入が発表
5/06,07 🟨にじたび東京
5/13,14 🟨にじたび愛知
5/20   🟩「Link!Like!ラブライブ!」正式リリース版配信開始
5/27   ⬛BUSHIROAD ROCK FESTIVALに虹ヶ咲とLiella!が出演
5/28   🟦わいわいわい沼津
6/04   🟩蓮ノ空OPENING LIVE EVENT ~Bloom the Dream~
6/11   🟪Liella!3期生鬼塚冬毬役は坂倉花に、ユニット名も発表
6/17,18 🟨にじたび福岡
6/23   🟨虹ヶ咲新作エピソードOVA公開
6/24   🟦わいわいわい八王子
6/24,25 ⬛スクフェスシリーズ感謝祭2023
6/25   🟧TVアニメ「幻日のヨハネ」第1話がABEMAにて最速配信
6/30   ⬛スクスタサービス終了
7/01,02 🟨にじたび大阪
7/16,17 🟨にじたび北海道
7/29   🟩SUMMER STATION音楽LIVEに蓮ノ空出演
8/03-06 🟫スクールアイドルミュージカル追加公演
8/19,20 🟪Liella!4th千葉
8/25-27 ⬛Animelo Summer LiveにLiella!と虹ヶ咲出演
8/26,27 🟪Liella!4th愛知
9/09,10 🟪Liella!4th東京
9/17   🟨ナガノアニエラフェスタ2023に虹ヶ咲出演
10/07-09 🟦沼津地元愛まつり2023
10/08    🟪イナズマロックフェスにLiella!出演
10/21,22 🟩蓮ノ空1st福岡
10/29   🟪めざましテレビ30周年記念フェスにLiella!出演
11/02   🟪ヴァイスシュヴァルツ15周年記念ライブにLiella!出演
11/16   🟧「幻日のヨハネ-BLAZE in the DEEPBLUE-」発売
11/18,19 🟩蓮ノ空1st東京
11/23   🟦ラブライブ!サンシャイン!!とIDOLY PRIDEのコラボイベントが開催決定
11/25,26 🟩蓮ノ空1st愛知
12/09,10 ⬛異次元フェス アイラブ歌合戦
12/15-17 🟧幻日のヨハネライブイベント
12/23,24 🟨虹ヶ咲6th愛知
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 2023年のラブライブ!シリーズは、計4つのグループが活動していた。一括で振り返るのが難しいのでグループごとに書いていきたい。

 

 まずはLiella!から。3rdと4thのライブツアーに加えて、アニサマ・イナズマロック・めざまし広島などの外部フェスにも出演し、今年もフル回転。そしてウィーン・マルガレーテ(cv.結那)と鬼塚冬毬(cv.坂倉花)が3期生として加入。ウィーンに関してはTVアニメ2期最終話で結ヶ丘の制服を着ていたためなんとなく予想はできたのだが、冬毬は完全に予想外で、そもそも夏美に妹いたんかい!そんな素振り全く無かったのに。

 また、同時期からユニット活動がスタート。当初はユニットごとの方向性や、どう差別化していくのかがいまいち見えなかったのだが、回を重ねるごとにユニットそれぞれの色が出てきて徐々に洗練されてきた印象だ。ユニットにおいて個人的にどうしても気になるのが表記。KALEIDOSCOREとCatChu!はまあいいとして、問題は5yncri5e!。実はこれ"S"を"5"に置き換えており、シンクライズと読む。こういったアルファベットを形の似た数字に置き換える表記方法はLEET表記と呼ばれ、ラブライブ!シリーズでも何度か使われている。ただ、QU4RTZ(クオーツ)やR3BIRTH(リバース)まではまだ良かったのだが、5yncri5e!(シンクライズ)はどう読んでもゴンクライゴであり、デザイン的な格好悪さを感じてしまう。恐らく頭文字が原因で、例えば最初の5はSのまま置いておけばSyncri5e!となり、まだ読みやすくなるのではないかと思う。

 そしてLiella!に関する大きな問題が、いろいろなものをキャストに背負わせすぎだということ。「ラブライブ!スーパースター!!」全体として、キャストありきが過ぎるというかキャスト頼みすぎるというかキャストに尻拭いをさせすぎというか、運営がキャストを盾にしてふんぞり返っているような印象さえ受ける。運営側の不手際でキャストにそのしわ寄せがいくことなんて本来はあってはならないのである。(今年も3rdライブツアーの千秋楽がLiella!初の声出し解禁になることが発表された後に外部フェスの出演が決まり、それが初声出しになるという絶妙に士気の下がるやらかしがあった。)

 Liella!は以前よりプロジェクトに占める3次元要素の割合が高かったが、それがどんどん増えている。極めつきが鬼塚冬毬と坂倉花の関係。キャストの坂倉花は6月にデビューし8月にライブツアーを行いニコニコでの個人番組を開設し東京ドームのステージに立ち最近ファンクラブを設立したが、その担当キャラはまだ本編で何もしていない。冬毬がどんなキャラなのかは、現時点では雑誌「LoveLive!Days」の1コーナー、ライブでの幕間映像、リエラジ冒頭のドラマパートでしか読み取ることができない。判断材料が少なすぎるため、知らない人に説明したくても説明しようがない。というかそもそも3期のアニメをやる前に3期の新メンバーが出るライブを2回(10公演)やっていることがおかしいのだが。

 私が何度も言っているのが、ラブライブ!の強みは2次元の要素と3次元の要素が両方存在していること。3次元だけならラブライブ!である必要はない。ライブパフォーマンスなら声優ユニットという枠を超えればもっと凄いグループはいっぱいいる。素の歌唱力や身体能力のみで勝負されたらどうやっても敵わないだろう。逆に2次元だけでもダメで、それでは他のアニメ作品と何ら変わりはないものになり、数あるアニメコンテンツの中からラブライブ!を選ぶ理由が無くなる。2次元の部分と3次元の部分が両輪としてうまく回るからこそラブライブ!ラブライブ!として機能してきたのである。

 これまでも一時期3次元過多の傾向があったが、そのときはもう片方の車輪がデコボコでも大きかったためなんとか走ることができた。そして走っていくうちにうまい具合に角が取れていい塩梅に落ち着いていった。しかしLiella!の2次元車輪はそもそも小さいのである。それゆえラブライブ!スーパースター!!全体としてのバランスが悪い。そんな車輪が進もうとしても、同じところをフラフラ回るだけでやがて倒れてしまうだろう。動き出しも不安定でいつ倒れてもおかしくない、そんな状態である。キャストだけに力を入れても儲かるのは花屋だけ。ライブの時のフラワースタンドだけ。キャバクラとかホストの不健全なシステムと一緒。2次元にも3次元にも力を入れて同時に展開していくことが今後のラブライブ!スーパースター!!に強く求められている。

 2024年にはTVアニメ3期が放送される予定だが、留学問題をどうにかするという超難関の爆弾処理が待ち受けており、出だしでいきなり2次元要素がコケる匂いがプンプンする。それだけではなく、すでに作中のラブライブ大会で優勝しているため3期は何をモチベーションにするのか、さらに強豪選手(ウィーン)と有望新人(冬毬)を補強したLiella!にとってライバルとなり得るグループはあるのか、といった不安材料もある。これらをすべていい感じにまとめるのは至難の業であり、料理の仕方次第では薄いストーリーになりかねない。一転して敗者の物語にする案もあるが、「ラブライブ!スーパースター!!」というタイトルからするにその線はなさそうだ。

 もし3期コケたらもう逆に3次元に振り切ってキャスト全プッシュでいくしかないか。一応Liella!はバラエティ力がそれなりに高いのでLiella!こそせーはすみたいなのやるべきだと思うのよね。

 

 

 

 次に虹ヶ咲の話。1月にショートアニメ「にじよんあにめーしょん」が放送。ユニットライブ、にじたび、OVA公開を経て、年末には6thライブを行った。劇場版3部作の制作も発表され、2024年にはその第1章が公開される。劇場版の注目ポイントは以下の2点だろう。

 まず何をやるのか。TVアニメ2期13話でエピソードを雑に処理してしまったため、どういう話になるのかが全く想像できない。せつ菜のMelodyも、ボードなしで歌う璃奈も、翠いカナリアも、R3BIRTHの結成も、それだけで一つの話が作れそうなのに、既に消化した扱いになってしまっている。これまで不本意ながらスクスタの尻拭いに近い形でストーリーが展開されてきたため、ある意味初めてこの劇場版でTVアニメ時空虹ヶ咲の完全オリジナルのストーリーが描かれることになる。

 そしてもう一つ。卒業まで描くのか。虹ヶ咲はグループではなくソロ活動が中心のため、これまでのラブライブ!シリーズのアニメとは雰囲気が異なるのが特徴だ。作中のラブライブ大会に出場していないので、仲間と団結して曲を作って大会に出て結果を残して卒業、という王道ルートが使えない。特に栞子・ミア・ランジュに関しては入部から数ヶ月しか経っていないわけで、"このメンバーで何かを成し遂げた"が薄い以上、卒業エピソードを描かれても果たして心に響くものになるだろうか。虹ヶ咲の作風的にも合わないし、卒業話は無いのでは?と今の段階では予想している。劇場版でどこまで卒業に踏み込むのかにも注目だ。

 虹ヶ咲といえば、優木せつ菜の担当キャストが楠木ともりから林鼓子へ変更となった。楠木ともりの優木せつ菜としてのラストライブとなったのは2月4,5日のユニットライブだが、直前に奇跡的なタイミングで国からライブでの声出しが解禁され、最後に声援を届けることができた。林鼓子バージョンのせつ菜も徐々に馴染んできており、特にせつ菜の最新曲「チェリーボム」は、ともりせつ菜よりも鼓子せつ菜に合うように作られた感じがある。

 

 

 

 続いてAqoursだが、Aqoursとしての活動は少なく、2月3月のバレンタイン&ホワイトデーライブと10月の地元愛まつりぐらい。その代わりに今年のメインとなったのが、スピンオフ作品「幻日のヨハネ」である。

 エイプリルフール企画からスタートし、2022年6月の東京ドーム公演でまさかのTVアニメ化が発表。満を持してTVアニメが放送されたのだが、期待を大きく下回る結果となった。本格的な感想については、ラブライブ!シリーズのアニメそれぞれで振り返り記事を出そうと思ってるのでそこで話す予定である。ここでは広く浅く、なるべく簡潔に2つに絞って書きたい。でも長くなりそうだなあ。

 

①展開が虚無

 TVアニメ「幻日のヨハネ」を一言で表すなら、「虚無」。この作品はある意味Aqoursウィニングラン的なものだと思っているので、大目に見るつもりでいたのだが、それを踏まえても虚無。スーパースター2期みたいにもはや笑えるレベルで酷いとか、虹ヶ咲2期みたいに良いところと悪いところがはっきりしていれば色々とやいやい言えることもあったのだが、本当に無味。味なし。不快にならなかっただけスーパースター2期やスクスタのストーリーよりはマシだが、ひたすらに中身がない。やりたいことが全く分からない訳ではないし、言ってることも分かるが、ただただつまらん。

 当初はどういった作品になるか分からず、バトル系だの日常系だの色々な予測がなされていた。で、蓋を開けてみればお仕事系。ヨハネが占い屋(なんでも屋)の仕事を通して周りと関わっていく形。これ自体は別に悪くないが、展開がべらぼうに面白くない。占いの仕事を通して依頼解決をしていくのが軸でもなく、仲間とのやり取りが多いわけでもなく、町に起こる「異変」というのをメインにストーリーが進む。何かをきっかけに「異変」が起こると、町に紫の霧のようなものがかかり、子供や動物にしか聞こえない嫌な音が響いたり、我を忘れた動物が暴走したりする。

 この「異変」がまた曲者で、これがそもそも何なのか、何が原因で起こっているのか、というのが、思わせぶりな描写ばかりで、結局どうしたい(どう処理したい)のかが途中まで全く見えてこない。動物の暴走の件も、どこまでいっても鹿!鹿!鹿!鹿しか出てこない。他にいないのか敵キャラは。最初はリスとかイタチとかで規模が大きくなるにつれて鹿とか猪とか凶暴度が上がるようにしても良かったと思うのだが、

れている動物たちを助けなきゃ…!鹿!
木の陰から物音が…!何かいるのか…!鹿!
霧の中から何かやって来るぞ…!鹿3匹!

もうなんか嫌になるよ。

 サンシャイン本編も評価がめちゃくちゃ高いかといえばそうではないし、人を選ぶ作品だと思っている。作中の台詞もポエムとか揶揄されてたけど感情のパワーと熱さ全開の楽曲で作品への情熱は伝わったし、書きたいシーン全振りだから繋ぎがめちゃくちゃなことはあるけど良いシーンはしっかりと記憶に残った。ヨハネは何か感情を揺さぶられるようなシーンひとつでもありましたっけ?

 

②キャラの扱いの采配ミス

 「幻日のヨハネ」では、従来のAqoursメンバー(異世界なので、正確にはAqoursメンバーに似た人物たち)に加えて、新たにライラプスというヨハネの相棒的存在のでかい犬?オオカミ?が登場する。このライラプスの存在が、かえって描写の幅を狭めてしまった感がある。

 ライラプスは言葉を理解し言葉を話せるが、それが伝わるのはヨハネのみで、他の人からは吠えているようにしか聞こえないらしい。そのため必然的にヨハネライラプスの会話が多くなる。するとどうなるか。ヨハネと話すのがライラプスばかりなので、周りの仲間との関係が全然築かれない。ヨハネが何か悩んでもそれに関わるのはライラプス。相談も解決も1人と1匹。他の仲間と感情をぶつけ合うことはほぼ無いのでストーリーが盛り上がらない。

 ヨハネに関してもサンシャイン本編の善子とは微妙に違うせいで作品のつまらなさが増している。サンシャインにおける善子は、堕天使を自称するなど突拍子もない言動や行動こそあるが、スイッチが入れば礼儀正しく、割と冷静に周りを見ており、先輩にも容赦なくツッコミを入れることもあった。一方こちらのヨハネは、人見知りが強いし基本暗いしで会話のテンポも良くない。1話から11話ぐらいまで何の成長もなく、犬には当たり人にはビビりずっとうだうだぐずぐず。主人公感がまるで無い。メインに据えるならもう少しキャラの方向性を修正した方が良かったのでは。

 ライラプスもキャラ自体は私は割と好きな方だが(もふもふでかわいいし)、基本的にAqoursファンが観るアニメなのに何故ライラプスヨハネ以外の8人よりも優先したのか。ヨハネライラプス>他メンバーという扱いにしてまで押し出す必要があったのか疑問だ。「幻日のヨハネ」の制作が発表されたときに、新しい世界だが、新しい関係性だが、Aqoursメンバーが再び描かれることに期待したファンがほとんどだったはず。しかし出されたアニメは基本的にヨハネライラプスの物語。例えばスーパースター2期のように、制作陣が上からの指示に振り回されて脚本がめちゃくちゃになった感じはなさそうなので、当初の予定通りに本当に描きたかった物語がこれなのだろう。そうなるとそもそもアニメスタッフが需要を正確に把握していなかったということになり、TVアニメの企画段階からすでに間違っていたと言わざるを得ない。

 結果的に他のAqoursメンバーの掘り下げが圧倒的に足りず、描写が良かったのはマリぐらいではないか。アニメを見た限りでは、別世界でAqoursであること以外にこの9人で歌う理由が何一つないのである。異変を歌で解決するのはラブライブ!らしくて良い。最後皆で歌って解決、そこから逆算するなら、ヨハネライラプスのうだうだ劇場ばかりではなく、他メンバーの掘り下げ、そして歌う意味についての話をもっと入れるべきだった。

 最終的に何万字角蔵とかいうふざけた名前の脚本家も出て来たしね。マジで何者なんアイツ。

 楽曲はいい、キャラデザもいい、ゲームもいいし、設定も悪くない、ただ絶望的に脚本がダメ。風呂敷を広げるだけ広げといてほとんど無駄な部分ばかり。こことこことここは使いませ~ん切り落としま~す、じゃあ最初から最終的に使う部分だけを作れよ!そこの部分の生地を厚くしろよ!上質な生地使えよ!裏設定がボイスドラマCDとか朗読劇でバンバン出てくるけど、それを本編でやれよ!!!

 まあ一つ褒めるところがあるとすれば、安易な俺強ぇーのなろう系、ヨハネ異世界で無双する件みたいなのにしなかったことかな。

 

 

 少し話は変わるが、特に今年になって目につくようになったのが、Aqoursを終わらせたい(?)勢力の存在。もう畳めとか解散しろとか、そういう内容の書き込みを目にすることが増えた。アンチなのか雇われた外野なのかは分からないが、よく分からない思考回路を持つ奴らである。

 もしAqoursの活動が終了した場合、ラブライブ!シリーズ全体としてファンが半分近く減ると思う。一つのグループを終わらせたからといってそのファンが他グループに移行するわけじゃないことはμ's→Aqoursのときに既に証明済み。むしろそのときより競合他社が増えた今では、そもそもラブライブ!ではないコンテンツに流れる可能性があり、悪手でしかない。他のグループを追う人より他界する人の方が多ければトータルでの利益が減ってしまい逆効果になる。以前ほど新規ファンが参入しているわけではない現状で、Aqoursに限らずグループの活動終了が得策ではないことは誰の目にも明らかだ。

 今は知能が低くてもネットに書き込めるし、どんなにおかしなことでもSNSで発信できるので、周りから相手にされないようなごく少数意見でも、まるで大多数が思っているかのように加工することができる時代である。そんな世の中でも、トンチンカンでアンポンタンな意見には誰もついてこないということは改めて言っておきたい。

 

 

 

 スクールアイドルミュージカルは、昨年12月の東京公演に引き続き1月に大阪公演、8月に東京で追加公演を行った。実は私は、大阪公演を観に行こうかギリギリまで迷って、結局行かなかったのである。今でこそスクールアイドルミュージカルは高い評価を得ている。しかし当時は、なんとなく評判はいいが、満足度は高いらしいが、内容はまったく分からないという状況だった。そのようなコンテンツに10000円を出す勇気は私の中に無かった。後方や2階席で構わないから6000、7000円ぐらいのブロックがあっても良かったはずだ。

 

 

 

 そして今年新たに始動したのが蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。シリーズ初のバーチャルスクールアイドルというコンセプトで、スマートフォン向けアプリ「Link!Like!ラブライブ!」(リンクラ)をメインにリアルの時間と連動したストーリーを展開し、キャラによる配信「With×MEETS」や、「Fes×LIVE」と呼ばれる月1回のバーチャルライブを行っている。それも録画ではなく、キャストがリアルタイムでモーションキャプチャーを使用し、キャラに徹して話して動いて踊っている(そのためキャストの負担はLiella!以上かもしれない)。楽曲の生産スピードが速く、ストーリーも長いぶん丁寧で、ラブライブシリーズに新たな風を吹き込んでいる。

 一方、欠点は、キャラの3Dモデルをその都度端末のアプリ上で動かしている(映像受信じゃない)ため、端末に要求されるスペックが高いこと。そして例えばキャストの体調不良でキャラの配信もなくなるといったことが起こるため、思わぬところで3次元要素が2次元に介入してしまうことである。その他にも、せっかくユニット活動してるのに14話では合体して大会に出るんかいとか、どれが伝統曲でどれがそうじゃないねんとか、言いたいことはあるが、最も気になるのはユニット格差が酷いこと。蓮ノ空は「スリーズブーケ」「DOLLCHESTRA」「みらくらぱーく!」の3ユニットで活動しているが、その格差があまりにも大きい。

 ストーリーに当たる「活動記録」では、1~3話でスリーズブーケ、4~6話でDOLLCHESTRAの話がメインとなる。ならば次はみらくらぱーく!かと思いきやまさかの7~8話は梢と綴理の話。みらぱが本格的に登場するのはその後の9話からで3か月遅れ、みらぱとしての活動が始まるのは4か月以上経ってから。ハンデ有りのノンフィクションが過ぎる。そもそも曲が少なく加入が遅いみらぱ、人を選ぶ楽曲が多いドルケと比べると、王道アイドル路線を突き進むスリブの現状一強状態になっている。今後この差が埋まるとは考えにくく、ちょっとどうにかならなかったのかと思う。故にルリあり。

 とはいえ、全体的に見れば非常に順調にファンを増やしている。実際にバーチャルというコンセプトが発表されたときは、「え?Vtuberやるの?そんな底辺のキャバクラみたいな世界に参入して勝算はあるのか?ファンはついてくるのか?」みたいな不安がほとんどだった。初期の3Dモデルが酷かったこともそれに拍車をかけた。そのときに比べれば3Dモデルもかなり改善されており、キャラがキャラとしてキャラに徹して喋るということは蓮ノ空の世界の住人という設定で在校生として応援することも卒業生として見守ることもできるわけで、スクールアイドルの世界に入り込めるこの新感覚は評価が高く、今後に可能性を感じる作品だ。

 ただ、「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」はクソダサいと思う。SaintSnowのコーレスぐらいダサい。

 

 

 

 2023年を振り返る上で忘れてはならないのが「異次元フェス アイドルマスター☆♡ラブライブ!歌合戦」だろう。バンダイナムコグループによる、作品の垣根を越えたコラボレーション音楽イベント「異次元フェス」の第1弾として行われた。「アイラブ歌合戦」という略称もあるが、それよりは「異次元フェス」と呼ばれることが多いため、第2弾が行われるまでは、「異次元フェス」の名を使用することにする。

 異次元フェス、実は当日までは不安の方が大きかった。というのも、Vtuberをアンバサダーに起用したり、川柳とかイラストとか余計な企画が付いてきたりと宣伝が下手すぎたからである。本筋以外の要素があまりにも多かったため、そういった枝葉に頼らなければならないほど自信がないのか?自分たちのコンテンツだけで正統に勝負できないほど内容が良くないのか?と思ってしまう原因になっていた。しかしライブ本番では不安を一掃。2.5次元のアニメ・声優ライブの教科書があれば間違いなく載るレベルで、完成度も満足度も高い伝説のイベントになった。異次元フェスという枠じゃなくても、これからも3年に1回ぐらいはやるべき。

 声優による2.5次元のアイドル系コンテンツとして10年以上第一線を走り続け、よく比較されがちなアイドルマスターラブライブ!だが、ファンとプロデューサーとで応援する側の立場も異なるため、ガッツリ競合しているかと言われるとそこまでではないと思う。あくまで私の体感だが、客を取り合うライバルではなく、棲み分けは出来ているという印象だ。ちなみに、そんな私のアイマス知識だが、全くと言っていいほど内容は知らない。異次元フェスの出演者の中だと、
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キャラは4名
島村卯月、春日未来→ファミスタに登場
北上麗花、黛冬優子→名前は見たことがある

キャストは14名
中島由貴 →伊達さゆりの推し
上坂すみれ→名前は知ってる
洲崎綾  →声優軍団の一員としてQさま出演
富田美憂 →アミューズ関連
立花日菜 →幼馴染みの件で
田所あずさ→名前は知ってる
礒部花凜 →アミューズ関連

大橋彩香 →名前と顔が一致するレベルには
黒沢ともよサンシャイン劇場版で
伊藤美来 →名前と顔が一致するレベルには
駒形友梨 →ナウトレ、アポロベイ関連
南早紀  →ナウトレ
河野ひより→Liella!のガチファン。絵森彩と同じ山梨出身
北原沙弥香イナイレGO
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ぐらい。楽曲は2曲。1つはSMAPの中居がCMやってたときのやつで、もう1つは調べたら作曲者が捕まってた。

 

 

 

 2023年に「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(スクフェス)と「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)の2つのゲームのサービスが終了した。

 スクフェス音ゲーとして一時代を築き、10年間稼働したのち役目をスクフェス2に譲った。

 スクスタはそのゲーム性でライト層を離れさせ、ストーリーでファンを失望させたある意味伝説のゲームであり、サービス終了は当然というほかない。良いところといえば、楽曲MVと毎日劇場、あとはメイン以外のストーリーがそこまで悪くないことぐらい。ゲームシステムはフルコンボでもゲームオーバーになるなどとっつきにくいもので、ストーリーはキャラゲーなのにキャラの評価を落とす有様。あのストーリーでどうやって評価されようと思ったのか全く理解できない。オールスターズと謳っておきながら基本的には虹ヶ咲のいざこざにμ'sとAqoursが巻き込まれる展開だし、虹ヶ咲中心の話なのにその虹単体の話が一番酷いってどういうことよ。

 

 

 

 

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 2024年ざっくり予定
 1月 スクミュ公演、虹ヶ咲6th、Liella!5th
 2月 ヨハヌマ発売、μ'sトークイベント
 3月 ユニット甲子園、μ'sオーケストラコンサート
 4月 にじよん2放送、蓮ノ空2nd
  秋  虹ヶ咲劇場版1作目、スーパースター3期
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 2024年上半期で最も期待度が高いのがユニット甲子園だろう。数少ない合同イベントということもあり、様々なコラボに期待する声も多い。ただ、Aqours内ユニットのCYaRon!・AZALEA・GuiltyKissに関してはかなり久しぶりで、特にAZALEAが3人揃うのはLOSTWORLD以来3年半ぶり、声出し有観客となると3ユニットとも4年ぶりとなる。そのため、まずはコラボではなく本来での形を見たいという個人的な思いもある。そこで、コラボを行う場合は1番までは本来のメンバーで2番から参戦する、という落としどころはどうだろうか。

 と、ここまで書いていたのだが、高槻かなこが体調不良により出演見合わせとなり、完全体AZALEAはまたお預けとなった。うまくいかないな…。

 

 

 

 今回、2023年のアワードのくせに公開が遅くなってしまったので、時期的に触れざるを得ない時事ネタを拾う。スクフェス2の話とLiella!5人曲の話をする。

 

スクフェス2の話

 スクフェス2が1年経たずにサービス終了となった。10年続けた前作を終わらせてまで作ったアプリなのに1年持たないとは非常に情けない。
 スクフェス2の良いところは、ラブライブ!シリーズの楽曲が無料で500曲以上遊べるところだが、言ってしまえばそれだけ。悪いところは、
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・全体的に質素
→良く言えばシンプル、悪く言えば手抜き
・引き継ぎができない
→アイテムなどが移行できず、一からスタートに
・ガチャが全グループ一緒
→グループごとに分かれていないので、特定のグループにしか興味ない人にとっては約4分の3がハズレになる
・ボーナスの配布アイテムが少ない
→桁が1つ違うのでは?と思うことも多い
・ストーリーがほぼない
・容量が大きすぎる
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これらに加えて、音ゲー部分の操作性が初代より劣化してたとの声も多数ある。

 初代スクフェスが10年前のシステムなので、いろいろ補修するよりも立て直した方が楽だろうからスクフェス2を出すという判断自体は間違っていない。しかし、引き継ぎができないことや、前作から進化した部分が見られなかったことで、初代を惰性で続けていたプレーヤーにやめる理由を与えてしまい、ユーザーが移行しなかった。力を入れて制作していれば別の未来があったかもしれない。

 というかスクスタやリンクラほどの開発費もかかってないくせに畳むのか?楽曲が遊べるアプリゲームという大きな入り口を閉ざしていいのか?今後二度と開かれないのか?ラブライブ!シリーズの音ゲーとして何らかの形で残しておくべきだった。サービスの完全終了は明らかな判断ミスだと思う。

 ただ、音ゲー・リズムゲー自体が時代的にもう厳しいのかもしれない。
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パーティーゲーム、楽曲を基にしたミニゲームとか
スマブラみたいな格闘系
ラブライブの世界を動き回って探索する
・仲間を集めてスクールアイドルのドリームチームを作るRPG
・キャラクターそれぞれを攻略していくギャルゲー風のやつ
・位置情報ゲー、聖地を巡ってアイテムが貰えたりする
・ダンレボみたいなやつ
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ちょっと考えてみたが需要がありそうなのはこんなところかな。まあ私はスクスタもスクフェス2もリンクラも一切やってないんですけど。

 

 

 

〇Liella!5人曲の話

 Liella!5thライブで「Starlight Prologue」を11人で披露したのは最大のサプライズとなった。これはTVアニメでの5人時代最後の曲であり、アニメ1期の集大成ともいえる曲で、WishSongやノンフィクション、4thの常夏・ビタサマのような補完演出も無かったため賛否を巻き起こした。

 1年前のラブライブ!アワードで5人時代の曲の扱いをどうするかみたいなのを書いた。そのときは「Starlight Prologue」を含めたTVアニメ1期曲を全員でパフォーマンスすることについては私も賛否の否寄りだったが、それから1年経って今では考え方がかなり変わった部分がある。当時思っていたことは今でも変わらない。しかし、それ以上に壁を取っ払うべきだという想いの方が強くなった。

 Liella!はもともと5人でスタートし、その5人で続いていくものという見立てがあった。そこに2期生が加入し、3期生が加入し、当初とは完全に別のグループになったと言っていいだろう。さらに2期生加入の発表の仕方がど下手くそだったこと、アニメ2期で単なる先輩後輩以上に実力差の話を擦りまくったこと、1期の曲を封印していることなどから、どうしても1期生と2・3期生の間に壁があるように見えてしまう(もちろんLiella!キャストの中ではそんなものとうに無くなっていることも分かっている)。それを壊す一手として楽曲解禁を行うしかないと思うようになってきた。5人時代を良しとする者はLiella!ファンにはもう残っていないだろうし、恐らく今後のメンバー追加は無いだろうから、この11人でのパフォーマンスの幅を広げた方がこの先のLiella!にとってもプラスになるはずだ。

 また、その流れで「私のSymphony」も5人時代のままが…みたいなコメントを見かけたが、これに関しては明確に不正解だと断言できる。「私のSymphony」はLiella!そのものを表す曲であり、キャラとキャストの両方に向けた曲でもあるので、逆に歌い継いでいくべき曲。秋元系やハロプロ系の加入と卒業が頻繁に繰り返されるような入れ替わりが激しいグループなら、研究生制度があるグループなら、どんどん次のメンバーに受け継がれるであろう曲。楽曲にはいろんな解釈があっていいと思うが、「私のSymphony」の5人至上主義は絶対的に間違っている。

 

 

 

 


振り返りは以上ですっ!
長いっ!

 

 

 

 

 

 

 

ー第2部ー

 

 

それでは、ここから"式典モード"にキャラを変えて第2部の表彰に移ります。

 

 

ラブライブ!アワードでは、

今年の漢字
・MVP&特別賞
流行語大賞
・ビジュアル大賞
・楽曲賞&楽曲大賞
・演出賞
・大爆賞
・その他特別賞

の以上の賞を表彰しております。

 

権威ある式典なら実際に表彰することが出来ますが、当アワードでは不可能なため、その代わりとして、受賞おめでとうの念を送ることにしております。もちろん実際に念を送ることは無理なので、念を送るという体で進めていきます。また、私もすべての事件や発言を把握しているわけではないということも一応お伝えしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

まずは今年の漢字の発表です。これは今年のラブライブ界を漢字一文字で表すというもので、清水寺で発表する本家の今年の漢字と方針は一緒です。

では発表します。

 

 

今年の漢字に選ばれたのは…

 

 

 

 「花」 です!

 

 

 

今回の選考過程を順を追って説明します。

今年躍進したのは蓮ノ空。ですからそれに関連したものにするのが良いだろうというところから始まりました。実は"今年の漢字"部門では2017年に「水」、2019年に「虹」、2021年に「星」が選出されており、2年ごとにプロジェクトを象徴する漢字が選ばれています。そうなると2023年は「蓮」になりそうなものです。

しかし、私の個人的な考えですが、「蓮」の選出は今年ではないと思っています。リアルタイムを売りにする新アプリを立ち上げ、ハイペースで楽曲を量産し、ライブツアーからの異次元フェスの流れでファンを増やした蓮ノ空の活躍は確かに目覚ましいですが、"今年の漢字"枠にはまだまだ足りません。もっと上を目指せるはずです。蓮ノ空のメインは花帆・さやか・瑠璃乃が2年生となり梢・綴理・慈が3年生となって卒業を迎える来年だと思っているので、来年うまくいけば…というところでしょうか。蓮がもっと今以上に花咲いたとき、そのときまで「蓮」はとっておきましょう。

他に蓮ノ空に関連する言葉で浮かんだのが「花」と「空」です。「花」は蓮から花を連想、「空」は文字通り"蓮ノ空"の"空"です。今年の候補をこの2つに絞りました。「花」で思い当たることといえば、Liella!3期生の坂倉花の加入でしょう。一方、「空」といえば虹ヶ咲のOVA「NEXT SKY」です。5thアルバム「Fly with You!!」も空に関連します。他作品では、幻日のヨハネで花がいくつか登場しており、代表的なのが沼津市の花「ハマユウ」をモチーフにした「Far far away」の衣装です。"ハナ"マルパンも作中に登場しました。ただ、作品中でヨウが大砲で空を飛んでいて、空の要素もあります。

ここまで引き分け。どうしましょう……。そんなとき思いました。フラワースタンド

上の振り返りの部分で軽く苦言を呈したフラスタが最後の決め手となり、今年の漢字は「花」となりました。来年以降もラブライブ!シリーズが花咲けますようにという願いも込めて。

と、ここまで書いた段階で気が付いたのですが、「スクールアイドルミュージカル」の椿咲花女子高校と滝桜女学院がめちゃくちゃ花ですね。じゃあもう「花」は文句なしの選出でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話①
μ'sのデビューシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」はμ's名義ではない。当然、そのカップリング曲である「友情ノーチェンジ」も同様。当時は声優発表前でμ'sという名称も無く、名義は「ラブライブ!School idol project」となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

続いて流行語大賞の発表です。文字の通り、ラブライブ界隈で最も流行した言葉に贈られる賞です。今回は本家の流行語大賞ではなく、どちらかというとアメトーーク大賞の発表のイメージでやってみます。そんなわけで大賞を発表する前にまずは17位から11位までをどうぞ。

 

17 寿司Ca
リンクラ内での通貨「SIsCa(シスカ)」を野中ここなが「スシカ」と言い間違える。それ以降生放送でSIsCaの話が出るとコメントで寿司の絵文字🍣が流れるように。

 

16 バブ卒
わいわいわいの曲中で示された新概念。高卒や大卒とかだと肩書きがバラバラだけど全員赤ん坊から育ったのは同じでみんな経験してることだから一つになれるよね的なこと…?真相は謎に包まれている。

 

15 大熊裁判
人たらし疑惑がある大熊和奏を被告として行われたミニ裁判及びそれまでの一連の流れ。

 

14 →14へ行け
虹ヶ咲ファンミーティングツアー「にじたび」の1コーナー「レジェンドオブニジガク2」での指示。ゲームブックのようなシステムで、分岐でどれを選ぶかによって次に進むページが変わるのだが、毎公演14はゲームオーバーで固定されていた。そのため、公演の回数を重ねるごとに、キャストも観客も「→14へ行け」が画面に出ただけで察するようになった。ちなみに、今年の流行語大賞ランキングで最初に決定したのはこれを14位にすること。

 

13 うさんくさゆり
発端は「伊達さゆりさんが最近うさんくさい」という鈴原希実の発言。オニフェッショナルで独特な熱血系先輩を演じていたがそのキャラがしばらく抜けなかったのか、それとも気に入ったのか、普段でもあんな感じの喋り方になることがあったらしい。

 

12 圧ぽん
虹ヶ咲の仲間やシリーズの後輩に圧をかける大西亜玖璃のこと。彼女の愛称"あぐぽん"から。

 

11 なんだろう/なんていうのかな
伊達さゆりの口癖。ニュアンスはえーっとに近く、自分に発言権があるが何か言い表しにくい、次が出てこない、といったときの言葉の繋ぎとしてよく使われる。

 

 

 

次に10位から6位の発表です。

 

10 ぷんぷんルーレット
AqoursのEXTRAライブ「White Day Concert」で突然始まった、止まった人がぷんぷんしなければならないルーレット。「Valentine's Day Concert」のMCで「SKY JOURNEY」の衣装の話になったときに、この衣装はかなり前に発表されたが披露する機会がなかったため、みんな忘れてるんじゃ?という流れで、逢田梨香子が両手をグーにして頭の横に付け困り顔で"ぷんぷん"を披露した、というくだりがあった。そして「White Day Concert」のMCで再びその話になると高槻かなこがぷんぷんを披露。その後、高槻が「ぷんぷんルーレットスタート!」と宣言すると突如カメラが動き出し、ぐるぐる動いて小宮有紗を映して停止した。その後もルーレット→停止→ぷんぷんの流れは続き、結果的に9人全員やった。

 

9 ぽちっ
蓮ノ空キャラによる生配信「With×MEETS」の配信を切るときの掛け声。最初は日野下花帆が言っていたが、他キャラも追随し、配信終了時の恒例になった。

 

8 UNO
新年特番のババ抜き企画で、逢田さんがババ抜き中に手持ちのトランプが残り1枚になったタイミングでなぜか「UNO!」と叫んだ。その後1年かけて何度かイジられる。

 

7 オニフェッショナル
2023年のラブライブ!シリーズエイプリルフール企画。NHKのプロフェッショナルのパロディ。Liella!9人が架空の企業「株式会社オニナッツ」の社員となり、社を挙げた一大プロジェクトに挑むドラマ、というかほぼコント。

 

6 せーはす
蓮ノ空キャストによるロケ・企画動画「せーので!はすのそら!」の略。

 

 

 

続いて5位から2位です。

 

5 ハロめぐ
藤島慈の挨拶。配信開始時の定番になっている。ちなみに、終了時はバイめぐ。

 

4 ~のだけれど
乙宗梢の語尾。

 

3 幻日のヨハネ
ラブライブ!サンシャイン!!」のスピンオフ作品で、沼津に似た異世界の「ヌマヅ」が舞台となっている。TVアニメ、ゲーム、書籍など様々なメディアに展開されている。

 

2 姉者
鬼塚冬毬が姉の夏美を呼ぶときの言い方。

 

 

 

いよいよ大賞の発表です。
今年の流行語大賞は…

 

 

 

「ふんふん」です!

 

 

 

「ふんふん」とは鈴原希実さんの口癖。相槌や同調、さらに一人喋りのときによく出るので自分のトークのリズムを整える役割もありそうです。また、蓮ノ空の日野下花帆の口癖でもあります。

トップ5はどれが大賞に輝いてもおかしくないですが、その中でも使い勝手の良さ、うつりやすさ、感染力の強さにより、「ふんふん」が抜け出しました。

受賞者の鈴原希実さんと日野下花帆のCVを担当する楡井希実さんにはおめでとうの念が送られます。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話②
Aqoursには小林愛香・降幡愛・鈴木愛奈と名前に"愛"の字が含まれるキャストが3名おり、逢田梨香子も含めると"アイ"が4名、名前のイニシャルがAだとさらに2人増える。

 

 

 

 

 

 

 

次にビジュアル大賞です。この賞は今年最もビジュアル的に印象に残ったもの、つまり見た目のインパクトが強烈な何度でも見たい面白場面に贈られます。

 

 

ビジュアル大賞に輝いたのは…

 

 

 

「せーはす料理回&金沢みらぱ回」です!

 

 

 

蓮ノ空キャストが様々なチャレンジを行う動画「せーので!はすのそら!(通称:せーはす)」の料理回と、金沢ロケ回のみらくらぱーく!編が受賞となりました。

料理回はユニットごとに料理を作るという企画で、レシピを調べるのは禁止でした。料理上級者&中級者コンビのスリーズブーケは問題なく料理を作ったのですが、W初心者のDOLLCHESTRAはドタバタ劇で大暴れ。みらくらぱーく!は変なところでワイルドだし同時にいろんなことが起こるし収拾がつかない状態に。

金沢回では、蓮ノ空の舞台である金沢市でロケを行いました。その企画の一つが「フォト旅」。ユニットごとに分かれ、お題に沿った写真(映える写真とか担当メンバーにまつわる写真とか)を撮ってくるというコーナーでした。フォト旅でみらくらぱーく!は、もともとあったミッションに加えて、「尾行」というテーマを新たに設定。こっそり後をつけたり先回りしたりして、他2ユニットを写り込ませた写真を撮ることに成功しました。勝手に追加でミッションを作って勝手に達成するという、みらぱのエンターテイナーぶりが発揮された回でした。

ちなみにこの賞の次点は綿菓子でむせる逢田さんです。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話③
乙宗梢役の花宮初奈はうい様と呼ばれているが、彼女の名前は"にいな"と読む。

 

 

 

 

 

 

 

そして大爆賞。これはこの1年間、ラブライブに関連することで最も笑った事柄に贈られます。

 

 

大爆賞は…

 

 

 

ラブライブ!シリーズ新年会2023」です!

 

 

 

シリーズ初の新年特番として1月3日に配信されました。ノミネート期間のかなり早い段階のもので、1月から暫定1位をキープしておりましたが、そのまま逃げ切りました。

コーナーは大きく分けて2つ。誰かが出題者となり自分に当てはまるアンケートが誰かもう一人だけに当てはまればクリアとなる「ワタシとアナタで二人きり」では、鈴原希実さんがノニジュースを飲んでいる(飲まされてる?)ことが明らかになり、「高いティッシュ舐めたことある?」では久保田未夢さん以外あると回答したためその場ではティッシュを食べない方が少数派というまさかの結果に。

そして学校対抗ババ抜き王決定戦では、流行語大賞の8位にも入った逢田梨香子さんのUNO事件が起こりました。まさかワイプの小林愛香さんの何気ない「逢田さんは先ほどルールをおさらいされて…」が伏線になっていたとは。あとは大西亜玖璃さんが後輩に圧をかけ先輩を煽り、圧をかけられババを引かされた鈴原希実さんは新田恵海さんにババを引いて貰うようおねだりするが通用せず、その新田恵海さんは自力でババを全ターン回避するなど、それなりに撮れ高が多いコーナーになりました

基本的にシリーズ合同企画が少ないので、この新年特番は毎年の恒例になってほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話④
楡井希実には双子の妹がいるが、その担当キャラクターの日野下花帆の妹は双子である。

 

 

 

 

 

 

 

次はその他特別賞を発表します。今年は遊び心賞を贈りたいと思います。

 

遊び心賞に選ばれたのは…

 

 

 

「規制退場ニキ」です!

 

 

 

規制退場ニキとは、コロナ禍で生まれた文化である規制退場を円滑に行うために登場したスタッフの通称です。虹ヶ咲のユニットライブで初登場すると、ライブの世界観に合わせた設定や格好で会場を沸かし、その演出も毎回違うもので、なかなかに手が込んでいました。係員の指示だけだと淡泊なものになってしまう規制退場において、混雑緩和のためだけではなく観客を楽しませる要素も取り入れるという、逆手に取った発想を称え、遊び心賞を授与します。

ちなみに、この枠の常連だったTwitter賞は今回も見送りとなりました。候補を挙げるとすれば、寝たふりあぐぽん、乗り間違い(逢田さん)、プリクラ捨て(逢田さん)ですかね。Twitterの名称はXに変わりましたが、当アワードでは、これからも変わらずTwitter賞と呼び続けますのでご安心ください。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話⑤
松浦果南役、国木田花丸役、嵐千砂都役、優木せつ菜役、夕霧綴理役、村野さやか役、藤島慈役のキャストがそれぞれ並ぶと、

ななかかなこなこここことこここなこな

になる。

 

 

 

 

 

 

 

続きまして楽曲賞&楽曲大賞と演出賞の発表です。

楽曲賞は優れた楽曲の賞です。単にいい曲だからという理由だけではなく、その曲の立ち位置・真新しさ・果たした役割なども考慮して選出しています。そして最も優れたものに楽曲大賞を贈ります。その年に発表されたわけではない楽曲が受賞することもあります。私は音楽の専門家ではないので、詞の秀逸さやメロディーの美しさに関しては感覚的なことしか語れないので悪しからず。

演出賞は特に演出の素晴らしかった楽曲に贈る賞です。基本的にはライブやイベントで披露された曲が対象になるかと思われます。演出賞においては、個人的には「やっぱり再現してきたか~」ではなく「ほぉ~そんなことしてくるのか~」を大事にしたいと考えております。

 

 

 

まずは楽曲賞。
選ばれたのは…

 

 

 

Liella!で「Jump Into the New World」です!

 

 

Liella!が11人体制になって初めての楽曲。高難易度のダンスや複雑なフォーメーション移動がふんだんに盛り込まれていますが、その精度は非常に高く、圧巻の一言。この曲の登場で、Liella!のパフォーマンスが一段階上がったような、そんな印象です。ここの枠はかなり悩みました。

その他の候補は、Aqoursの新たな路線を示した「幻日ミステリウム」、懐かしさと温もりを感じさせる「キミノタメボクノタメ」、Aqoursの過去の曲を思わせる要素も入った「Wonder sea breeze」、パフォーマー路線Liella!を象徴する「Second Sparkle」、涙腺に来る電波系ソング「ド!ド!ド!」、キャッチーなメロディーと耳に残る歌詞が特徴の「Holiday∞Holiday」、そして異次元フェスのテーマソング「異次元☆♡BIGBANG」などでした。「眩耀夜行」「青春の輪郭」あたりも入ってもおかしくないですね。

 

 

 

 


そして楽曲大賞に選ばれたのは…

 

 

 

蓮ノ空で「Dream Believers」です!

 

 

これは文句ないでしょう。選考委員会があるとすれば満場一致になると思います。ラブライブ!シリーズのデビュー曲はその時点でかなり完成されていることが多く、そのグループを体現するような曲ばかりですが、この曲も例に漏れず、まさに蓮ノ空を象徴するもの。熱さとか夢とかをストレートに表現しており、始まりの曲としての完成度が高いです。これまでのグループのデビュー曲が元気・夢・挑戦に全力だったのと比べると、その要素もありつつ若干終わりの雰囲気のようなものを感じさせますが、それも明確に「卒業まで」という期限が設定されている蓮ノ空ならではでしょうか。

 

 

 

 


次は演出賞です。
演出賞は…

 

 

 

BANZAI! digital trippers」です!

 

 

Aqours初音ミクのコラボシングルとして発表されたこの楽曲。ライブでは手前でAqoursが踊り、その後ろのスクリーンの中を初音ミクが自由自在に動き回る、という合わせ技で披露されました。スクリーンは背後にあるためパフォーマンス中は見ることはできず、微妙に距離があるため感覚を掴むことが難しいはず。そのような状況で、画面の中の初音ミクとハイタッチしたり手や目線を合わせたりという振り付けや、初音ミクが入るスペースの調整を完璧にこなしており、2次元と3次元が高いレベルで融合した演出でした。これめちゃくちゃ高度なことやってます。今までより1ランク上のことやってます。2次元と3次元のシンクロパフォーマンスを売りにしていたラブライブ!シリーズとしての一つの到達点と言えるでしょう。

他に印象に残ったのは、R3BIRTHシャッフルフェスティバル、声出し解禁後の初コーレスで1期生に順番を譲った大熊和奏さん、それぞれのセンター曲の衣装(3人とも別の衣装)で登場した沼津地元愛まつりDay2、幻日のヨハネライブDay3で日笠陽子さん登場、などです。

 

 

 

 

 

 

 

最後の発表の前に、今回から連盟特別表彰と敢闘賞の表彰を行いたいと思います。これらを正式な表彰にするかはまだ考え中です。

連盟特別表彰は今のところはほぼ功労賞的な意味合いです。2023年は楠木ともりさん、スクフェス、異次元フェスに授与します。

敢闘賞はMVPと特別賞だけではどうしても表彰枠が足りないため新たに設立しました。ラブライブANNのメインパーソナリティを務める降幡愛さん、にじたび全公演に出演した林鼓子さん、全ての面で成長著しい鈴原希実さん、加入して数か月とは思えないパフォーマンスを見せた坂倉花さん、わんぱくエンターテイナー野中ここなさん、話題製造機かつ大型菅衝材の菅叶和さん、そして異次元フェスではではラブライブ!シリーズの代表を見事に務め上げた伊波杏樹さん、以上の7名に敢闘賞を授与します。

 

 

 

 

 

 

 

最後にMVPと特別賞の発表です。

MVPはその年のラブライブ界の発展に最も貢献した人物に贈られる、ラブライブアワードで最も栄誉ある賞です。

特別賞は短期的・集中的に目覚ましい活躍を見せた人物だったり、影のMVPやMVP投票2位相当のような存在をMVPとは別枠で称える賞です。

 

 

 

まずは特別賞から発表します。
特別賞は…

 

 

 

大西亜玖璃さんです!

 

 

初期はMCでもボロ泣きしていた彼女ですが、今ではコメントも上手になり、きちんと締めるところは締めてくれる、そんな安心感があります。ライブパフォーマンスにおいても安定感が増しており、もう信頼しかないですね。また、物申し役やヒール役のような立ち回りもできるので、番組の構成上でも助かる存在だと思います。

最初はあまりリーダータイプではないのでは?と思っていましたが、今や虹ヶ咲のリーダーはこの人しかいません。新田恵海さんが最強のリーダー、伊波杏樹さんが最高のリーダーだとすれば、大西亜玖璃さんは最良のリーダーと言えるでしょう。

 

 

 

 


そしていよいよMVPの発表です。
MVPは…

 

 

 

小林愛香さんです!

 

 

今年は「幻日のヨハネ」の活動が主だったこともあり、Aqoursの代表としてイベントに出演する機会も多く、誰よりもフル回転。ライブでも総合力の高さを遺憾なく発揮しました。異次元フェスでは担当キャラの津島善子が宣伝隊長を務めました。2023年ラブライブ!シリーズのために最も精力的に動いてくれたキャストということで、MVPを授与します。

 

小林愛香さんと大西亜玖璃さんへは受賞おめでとうの念が送られます。

 

 

 

 

 

 

 

以上でラブライブ!アワード2023を終わります。
今年の表彰は以下の通りとなりました。

 

今年の漢字    「花」
MVP       小林愛香
特別賞      大西亜玖璃
流行語大賞    ふんふん
ビジュアル大賞  せーはす料理回&金沢みらぱ回
楽曲大賞     Dream Believers
楽曲賞      Jump Into the New World
演出賞      BANZAI! digital trippers
大爆賞    ラブライブ!シリーズ新年会2023
遊び心賞     規制退場ニキ

連盟特別表彰   楠木ともり
         スクフェス  異次元フェス
敢闘賞  降幡愛  林鼓子  鈴原希実  坂倉花
     野中ここな  菅叶和  伊波杏樹

 

それでは皆様、ラブライブ!アワード2024でお会いしましょう!

 

 

 

しんどい。書きすぎ。このタイミングでしか書く機会がないからどうしても詰め込んじゃうのよね。

 

 

 

 

↓2022

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