青春18きっぷ旅の話

青春18きっぷ旅の話】(約3900字)

公開 2024年4月10日

 

 

 

 


青春18きっぷとは、JR全線の普通列車・快速列車が5回分乗り放題になる切符である。詳しく知りたい方はそれっぽいサイトを参照してほしい。

今回は、それを使って旅をしたときの話を僅かな写真とともに振り返る。時期は2019年の夏なので、もうかなり前の話である。

 

 

 

① 東京→大阪
② 大阪→松山
③ 松山→大阪
④ 大阪→敦賀→名古屋→大阪

5個目は何に使ったか忘れた。

 

 

 

 


① 東京→大阪編

 

これが今回の記事のメインとなる。以前沼津巡礼記のおまけの欄でちょっとだけ触れた話。

まずは13時半ごろに秋葉原駅をスタート。東京駅で時刻表を収集し東海道線に乗り換え、品川駅でも下車して時刻表を収集した。

 

余談だが、私は時刻表を集めるのが好きである。新幹線とかの縦軸が駅のやつよりも、縦軸が時間のいわゆる一般的な"時刻表"を集めている。

私はあまり鉄道の車両そのものへの熱意はなく、鉄道ダイヤや路線図・配線図が興味分野というか研究対象というか。キハとかクハとか知らんし。いつか時刻表の面白さを解説する記事も作ろうかと思う。時刻表は旅の記念にもなるため、いくつかの駅で集めつつ帰ろうと思っていた。

そして余談の中でまた余談。今となっては経費削減のためか、駅に紙の時刻表を置いている鉄道会社はほとんどなくなり、ホームの時刻表もどんどん減っている。その代わりに、スマホで見られます!みたいなQRコード付きポスターが駅の構内に貼られており、web上で各自で時刻を確認してくれスタンスになった。

だがこのシステム、個人的にはものすごく面倒臭い。見るためにはいちいちスマホを開いて検索なりQRコード読み込みなりをしなければならない。画像ダウンロードやスクリーンショットで保存することはできるが、すぐに取り出すことができる紙の便利さには敵わない。そして鉄道会社にもよるが、時刻表が一画面に収まらないことが多くて見にくい。非常に不便な世の中になってしまった。

 

てなわけで時刻表を収集しつつ西へ向かう。まずは川崎、次に鶴見、そして横浜。横浜駅ではもちろん京急・東急・相鉄の分も回収した。再び電車に乗り、大船、藤沢で下車。藤沢では当然のごとく小田急江ノ電も。江ノ電が意外と遠く、かなり時間がかかってしまった。

 

次に降りたのは国府津国府津で降りたのは時刻表のためというわけではなく、聖地巡礼的なもので、これも沼津巡礼記で一瞬だけ触れている。

国府津で電車を待っているとき、私は大変なことに気づいてしまう。このときは確か16時頃だったのだが、この先のルートをNAVITIMEにぶち込んでみると、自宅の最寄り駅に着くのが0時を超えることが発覚。さらに、もしこの先電車を1本逃すと終電にも間に合わず帰れなくなってしまうのである。マジで危なかった。確認がワンテンポ遅かったら、ここまでの途中下車が一駅多かったら、私は大阪駅から歩いて帰るか、そもそも大阪にすら辿り着けなかっただろう。ギリギリのタイミングでこの事実に気づき、電車に乗り込んだ。小田原や熱海、静岡・浜松・豊橋・名古屋なども乗り継ぎ以外ではこの先1駅も降りられない、さらには時刻表も収集できない、素通りの途中下車なしの旅が確定した。

 

そんなこんなで難所の静岡区間に突入。一般的に難所と言われている理由は、

・長時間
・各駅停車のみ
ロングシート
・編成が短い(ことがある)
・トイレがない

である。
地方に行けばもっと厳しい路線は山ほどあるので、相対的にみれば"難所"とまではいかない。

 

乗ったのは確か熱海発の島田行きだったと思う。熱海を出て函南、三島、沼津、片浜、原、東田子の浦、吉原、富士、富士川…もう無理。いちいち駅名を確認するのが面倒になった。だから私は今でも東京からここまでしか言えない。

静岡駅のあたりから日が暮れて、景色が見えなくなった。つまらん。島田でホームライナーに抜かされた。このあたりで携帯の電池も切れた。

島田から浜松へ、浜松から豊橋へ、そして豊橋から新快速に乗車。このとき20時ぐらい。

新快速で駅を通過する感覚が久しぶり。最後に通過したのが快速アクティーに乗っていたときの大磯・二宮あたりなので4時間ぶりである。

新快速の車内のアナウンスで、「途中の停車駅は、蒲郡、岡崎、安城刈谷、大府、金山、名古屋、尾張一宮、岐阜…」
知ってる地名ばっかり~~~!!!
停車駅が知ってる駅ばかりだと安心するね。

静岡エリアだと停車駅の半分ぐらいは知らない地名だったから。「次は〇〇です、〇〇を出ますと次は××に停まります」「どこだよ!!!」状態だったから。

 

この新快速は米原まで行ってくれた。米原からはJR西の新快速に乗った。これが早い早い。彦根を過ぎたあたりからトップスピードで爆走。

 

ちなみに、私が今回帰ってきたこの乗り継ぎ、現在のダイヤでは接続が変更になったので帰ることができません。と思っていたが、今改めて調べてみると帰れるように復活していた。コロナが明けたからだろうか。

 

 

・このときの感想
静岡区間はもちろん長いが愛知区間もなかなかに長い。
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東京神奈川神奈川神奈川神奈川静岡静岡静岡
静岡静岡静岡静岡静岡静岡静岡静岡愛知愛知
愛知愛知愛知岐阜岐阜滋賀滋賀滋賀京都大阪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↑こんなイメージ。

 

 

 

 


②と③の松山往復の話

 

愛媛県の父の実家に向かう。行くのは5年ぶりぐらい?(それ以降今に至るまで行ってない)

 

お盆真っ只中。ひたすら西へ向かう。新快速で姫路へ、乗り換えて相生へ。相生からは始発の岡山行きに乗車。無事座れた。

岡山からは特急しおかぜ…には乗れないので快速マリンライナーに乗る。途中、早島・茶屋町・児島に停車し坂出で下車。早島ってどこよ。

ここからは各駅停車の旅。松山行きが来た。意外と混んでいた。ギリギリ座席に座れるぐらいで、立っている人もいた。宇多津~観音寺でだいぶ降りて観音寺を出発するときにはガラガラになった。私の他には数人いる程度。観音寺からは2両編成の2両目が封鎖?されて実質1両になった。

観音寺では20分ぐらい停車。ここからはダイヤ上では別列車扱いになるのだろうか。

 

伊予西条でも特急の待ち合わせのため長時間停車。停車時間を利用してホームの端のトイレを利用したが、狭暗汚かったと記憶している。

 

松山に到着。駅周辺の高架化工事中で、高架の橋脚が駅手前から続いていた。

そこから4年半が経った今ではかなり工事が進んでいることだろう。もう少しで完成するようだ。

 

 

帰りは途中寝ていてあまり記憶がない。今治までは覚えている。壬生川から観音寺ぐらいまで寝てたと思う。

帰りの方が所要時間が40分ぐらい(下手すりゃ1時間くらい?)短かったこともあり、途中寝てたことや一度経験していることも重なって、行きの半分ぐらいの時間に感じられた。

坂出まで行き再びマリンライナー。途中、児島・茶屋町・妹尾に停車。妹尾ってどこよ。

 

岡山からは山陽本線。めっっっっちゃ混んでた。岡山から相生まで席が空かなくてずっと立ってた。その後相生、姫路で乗り継いで帰って来た。

このとき、姫路駅でえきそばを食べた。カップ麺のやつは何度かあるけど実際に食べるのはこれが初。

 

 

 

 


④の敦賀経由名古屋の話

 

18きっぷの余りを消費するため、日帰りで行けるエリア、そして朝早く出発するのは嫌なのでそこまで遠くない場所でどこか無いかと探していたら、なんとなく名古屋に行ってみようと思いついた。普通に行ってもつまらないので琵琶湖大回りしようと思った。

 

当日自宅の最寄り駅に着いて判明したのが、


遅 延 し て い る


というのも、敦賀へ行くには新快速に乗ることになるのだが、それは1時間に1本。逃すとヤバい。ギリギリ間に合った。

湖西線はさすが高規格路線だけあってスピードが出る。途中、近江今津で特急に抜かされる。

敦賀に到着。ここからは名古屋の方に向かう。乗ってきた新快速に再び乗車。

新疋田ループ線は乗っている状態だとあまり分からない。いや、一周してることは分かるんだけど乗ってると全貌は分かりにくいね。

乗ってきた新快速で戻り、近江塩津で下車。ここで30分ぐらい待つ。

 

近江塩津駅は、近江今津方面(湖西線方面)、米原方面、敦賀方面の3方向のジャンクションとなっている。

湖西線経由敦賀行きの新快速と近江塩津始発の米原方面新快速は互いに接続しており、敦賀湖西線経由の新快速と近江塩津止まりの新快速も互いに接続している。

つまり、湖西線から長浜・米原方面に行きたい人とその逆は接続があるためスムーズに行ける。だが、敦賀から長浜・米原方面に行きたい人とその逆は接続が無く、待たなければならないのだ。

近江塩津にはマジで何にもなかった。18きっぷなので改札の外に出ることも可能なのだが、出ても何にもなかった。

 

近江塩津から新快速に乗り、米原で降りて大垣行きに乗り換え。始発なので座れた。大垣で新快速(JR東海)に乗り換え。始発なので座れた。

名古屋に着いた。といってもやることは特にない。

腹減った。何か名古屋グルメを食べよう。30分ぐらい探した。駅は広すぎて逆に分かりにくいので、駅から少し離れることにした。大きな道路を北に歩き、ビルの地下に降りた気がする。きしめんと天むすを食べた。

 

新快速(JR東海)で帰る。名古屋からなので乗客が多くて座れない。

米原からはJR西の新快速。座れた。さすが12両。

 

 

 

 


こんなところでしょうか。
18きっぷの旅は第2弾をすでに終えているのでそれもそのうち出します。記事の順番もあるので秋ごろになるかも。

プロ野球順位予想2024年編

プロ野球順位予想2024年編】(約5300字)

公開 2024年4月5日

 

 

 

今年も順位予想を行う季節となりました。

 

なんか未だにオープン戦の結果がこうだったから…みたいなコメントを見かけるけど、1年前に書いたものを改めて載せますね。

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ちなみに、順位予想をするうえで、オープン戦なんかなぁ~~~んの参考にもならない。オープン戦はあくまで調整の場。チームによってどれだけ勝ちを目指すかも違う。

オープン戦が強いチームってたぶん仕上がりが早いのだと思う。春季キャンプ中からチーム内の競争が激しく、少しでも早くコンディションを整えて実践で結果を出し、首脳陣にアピールしなきゃいけない、そういうチームの傾向が強いのでは。これはつまり絶対的なレギュラーがいないことの裏返しでもあり、オープン戦が強いチームが本当にシーズンでも強いかどうかはまた別の話。もちろん勝つに越したことはないが、オープン戦で上位だから今年は強い、下位だから今年は弱い、とはならないのである。

 

私はオープン戦の成績は

「走塁→守備→投球→打撃」

の順で信用度が下がると思っている。
もっと言えば、

「走塁→守備→投球→盗塁→打撃→采配」

の順。

オープン戦の投手は、新たな変化球を試したり球種縛りをしたり投げてもせいぜい3~4イニングまでだったりとかなり調整に重きを置いている場合があるため、完全には信用できないし、その投手の球を打つ野手の打撃成績はもっと信用できない。

さらに、そんな選手たちを動かすうえに必ずしも勝ちにいくわけではない采配はもっともっと信用できない。采配のヤバさはシーズンに入ってからしか分からないのである。
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今年の順位予想をする前にまずは1年前を振り返ります。

 

2023年の順位予想がこちら。

セ予想   セ実際    パ予想   パ実際
1阪神  1阪神    1ソフトバンク  1オリックス
2ヤクルト  2広島    2オリックス   2ロッテ
3広島  3DeNA     3西武  3ソフトバンク
4DeNA   4巨人    4ロッテ 4楽天
5巨人  5ヤクルト    5楽天  5西武
6中日  6中日    6日本ハム 6日本ハム

 的中2  誤差6      的中1  誤差8

 

セ・リーグは誤差こそ6あるが、神→広→De→巨→中の順番は完璧に当てており、"予想するだけ無駄"でお馴染みのヤクルトを除けば、私の戦力分析はかなり当たっていたことになる。
阪神といえば「Aクラスには入るが優勝できない」の常連だったので、1位に置くのは勇気が必要だったが的中して何より。広島は2位のイメージがほとんどない(球団の歴史上でも2位が最も少ないはず)ので2位には置きにくかった。
ヤクルトは本当に予想するだけ無駄で、最下位から1位になったかと思えばまた逆戻りしたりするよく分からないチーム。連覇は出来過ぎだとは思っていたが、いきなり下位に落ちる画も浮かばず(広島目線だとヤクルトはえげつないぐらい強かったので)、空いた2位に置いた。私がヤクルトを上位に予想するのは珍しいことなのだが、そういうときに限って下位に落ちる。
DeNAと巨人はまあそうだろうなという感じ。中日は中日。

 

パ・リーグは日本ハムの的中は当然として、ロッテが予想より上、ソフトバンクと西武が予想より下、という結果に。というか西武は分からんて。開幕直後にあの人がああなる予想は出来ないよ。ああなるのが分かってたら誰もAクラスに置かないって。

 

 

〈私の順位予想的中&誤差ランキング〉
        的中       誤差
2018   セ1 パ1   セ10 パ12
2019   セ2 パ1   セ10 パ 8
2020   セ2 パ2   セ12 パ 6
2021   セ1 パ0   セ10 パ14
2022   セ0 パ2   セ10 パ 8
2023   セ2 パ1   セ 6  パ 8

 

 

 

 


では順位予想。
昨年に引き続き、投手14と野手15人をとりあえず書いてみた。
ただ、私は怪我人情報も知らないし、パ・リーグにはそこまで詳しくない。ベストに近そうなスタメンをこれまでの感覚でなんとなく組んでみただけなので、そこはご了承願いたい。

 

はっきり言っておくと今年は別に当てる気ないです。外れてもいいです。

 

 

 

 


セ・リーグ順位予想

 

【優勝 阪神
 先発◎ リリーフ◎ 打線〇 選手層△

1中近本     青柳   岡留
2二中野     伊藤将  桐敷
3右森下     西勇   岩貞
4一大山     村上   島本
5三佐藤     大竹   石井
6左ノイジー      才木   ゲラ
7捕坂本     門別   岩崎
8遊木浪
 梅野  糸原  小幡  原口  前川  小野寺
昨年圧倒的な差で優勝し、日本一に輝いた阪神。四球への意識改革で得点力が大幅に向上し、打線が文字通り"線"として機能した。そこからメンバーの変更もなく、主軸もまだ若いため、今年も優勝の最有力候補である。問題点を挙げるとすれば、レギュラーが盤石過ぎるぶん控えとの差が大きいこと。⑥→③より⑩→④の方がダウン幅が大きいからね。

 

 

【2位 広島】
 先発△ リリーフ△ 打線△ 選手層△

1中野間     九里   益田
2二菊池     床田   中﨑
3遊小園     森下   塹江
4一堂林     大瀬良  大道
5左秋山     ハッチ  矢崎
6捕坂倉     アドゥワ    島内
7右田村     玉村   栗林
8三上本
 會澤  田中  レイノルズ  シャイナー  末包  松山
広島2位はかなり強気の予想。西川の移籍で穴が空き、長打力も外国人次第という打線は不確定要素が多い。ただ、昨シーズンからリリーフが強化されたのは好材料。代打攻勢や繋ぎの打撃で終盤に何とかして1点をもぎ取るチームスタイルとの相性も良い。昨年が"出来過ぎ"と言われがちなので、今年も上位に入り実力であることを証明したい。

 

 

【3位 DeNA
 先発△ リリーフ△ 打線〇 選手層×

1右度会     東   上茶谷
2中桑原     大貫  石川
3一佐野     平良  入江
4二牧      ジャクソン 山﨑
5三宮﨑     石田  ウェンデルケン
6左関根     濱口  伊勢
7捕山本     ケイ  森原
8遊京田
 伊藤  林  オースティン  大和  石上  楠本
何と言っても先発ローテ2枚抜けの影響は大きい。東も昨年ほど勝ち星を伸ばせるかは微妙で、12~3勝なら御の字といったところ。度会が活躍できるなら、オースティンが怪我しないなら、淡泊な上位打線にこの2人がハマれば、佐野牧宮﨑の中軸は強力なため打線の破壊力はかなり増す。上手くいけば守備走塁でのマイナスを打ち消せるかも。

 

 

【4位 巨人】
 先発△ リリーフ× 打線△ 選手層△

1中佐々木    戸郷   西舘
2遊門脇     山﨑伊  バルドナード
3三坂本     グリフィン  菊地
4一岡本     メンデス    高梨
5右丸      菅野   ケラー
6左秋広     赤星   中川
7捕大城     高橋礼  大勢
8二吉川
 岸田  泉口  長野  梶谷  重信  松原
最大の弱点である中継ぎを手当たり次第に獲得。その中から誰かが勝ちパターンに定着すれば逃げ切れる試合が一気に増えそうだ。中田・ウォーカー・ブリンソンなどを放出したことにより、右打者が坂本と岡本、長野のみといういびつな編成になっているのが気になる。個人的には阿部監督の采配が悪い意味でヤバそうな匂いがプンプンする。

 

 

【5位 ヤクルト】
 先発× リリーフ△ 打線〇 選手層×

1中塩見     小川   大西
2左西川     サイスニード   石山
3右サンタナ     高橋   星
4三村上     吉村   エスパーダ
5一オスナ    小澤   木澤
6二山田     ヤフーレ   清水
7捕中村     石川   田口
8遊長岡
 内山  川端  宮本  武岡  青木  濱田
1位と6位をシャトルランするこのチームの出来は、山田や村上ではなく実は塩見次第。塩見が1年通して出場できるようなら上位も見えてくる。優勝したときも規定投球回に到達した投手や2桁勝利を挙げた投手が居なかったとはいえ、ローテ投手が不足しており、特にイニングを稼げる投手が少ないため、中継ぎに負担がかかっている。

 

 

【6位 中日】
 先発〇 リリーフ◎ 打線× 選手層×

1中岡林     柳    橋本
2左三好     小笠原  祖父江
3右細川     髙橋宏  藤嶋
4三石川昂    涌井   松山
5一中田     大野   勝野
6遊カリステ     松葉   清水
7捕木下     メヒア  マルティネス
8二村松
 宇佐見  田中  ビシエド  福永  鵜飼  大島
広い本拠地では自慢の投手力に磨きがかかるが、ビジターでの投手成績には不安が残る。打線は中田が加入したがフル出場は厳しく、仮に中田がめちゃくちゃ頑張って100打点稼いだとしてそれでも得点はリーグ最下位。大補強したといっても大半が戦力外になった選手ばかりだからなあ。深刻な得点力不足は変わらないんじゃないかなあ。

 

 

       神  広  デ  巨  ヤ  中
     1位  〇     △  △  △
     2位  △  △  △  △  △
     3位  △  △  △  △
     4位     △  △  △     △
     5位     △  △  △  △  〇
     6位        △     △  〇

 

 

 

 


パ・リーグ順位予想

 

【優勝 オリックス
 先発〇 リリーフ〇 打線〇 選手層〇

1中中川     宮城   山田
2左西川     山下   比嘉
3遊紅林     山岡   小木田
4指森      田嶋   阿部
5一頓宮     東    宇田川
6右杉本     カスティーヨ  山﨑颯
7三宗      曽谷   平野
8二ゴンザレス
9捕若月   安達  西野  野口  セデーニョ  福田
絶対的エースの山本がメジャー移籍し、山﨑福も抜けたが、その穴をポテンシャルの高い若手投手陣みんなで埋める。打撃力でも穴を補うため西川を獲得。打線は代わりに抜擢した選手が活躍することも多く、イメージよりも強力。全員野球で4連覇に挑む。

 

 

【2位 西武】
 先発◎ リリーフ〇 打線× 選手層△

1中若林     髙橋光  佐藤隼
2遊源田     平良   平井
3二外崎     隅田   本田
4一アギラー      今井   増田
5指中村     松本   水上
6三佐藤龍    武内   甲斐野
7右蛭間     與座   アブレイユ
8左鈴木
9捕古賀   炭谷  渡部  栗山  金子  長谷川
先発陣はリーグナンバーワン。計算できる選手が多く、昨年惜しくも逃した10勝カルテットも十分狙えるが、そのためには野手の奮起が欠かせない。全体的に守備力は高いものの打力が低いタイプが多いかなという印象。特に外野手は総じて低打率。

 

 

【3位 ロッテ】
 先発△ リリーフ△ 打線△ 選手層△

1左荻野     佐々木  横山
2二藤岡     小島   唐川
3三中村奨    種市   東條
4指ポランコ      西野   小野
5右山口     メルセデス  澤村
6一ソト     美馬   西村
7中岡      二木   益田
8捕佐藤
9遊茶谷   田村  友杉  安田  角中  藤原
内野シャッフルを敢行し、藤岡が二塁に、中村奨吾が三塁に。ただ、この影響で、ソトはファーストだしポランコは守らせちゃダメなのでDHだし…としていくと順当にいけば安田がスタメンを外れることになる。これはロッテファン的には良いのだろうか。

 

 

【4位 ソフトバンク
 先発△ リリーフ〇 打線💮 選手層〇

1中周東     有原   板東
2左近藤     石川   杉山
3右柳田     和田   又吉
4一山川     大関   藤井
5三栗原     東浜   津森
6指ウォーカー      モイネロ   松本裕
7二牧原     大津   オスナ
8遊今宮
9捕甲斐   海野  川瀬  三森  中村晃  柳町
先発ローテにはやや不安が残るものの、それをカバーできる打撃力がある。近藤・柳田・山川・栗原・ウォーカーと続く打線は驚異。リリーフも強力。優勝してもおかしくない戦力だが、なぜ4位にしたかと言うと、Bクラスに落ちてほしいから。個人的な希望。

 

 

【5位 楽天
 先発× リリーフ△ 打線△ 選手層△

1遊村林     早川   宮森
2二小深田    荘司   鈴木翔
3右小郷     岸    宋
4三浅村     田中将  酒居
5指島内     内    ターリー
6左岡島     ポンセ  渡辺翔
7中辰己     瀧中   則本
8一茂木
9捕太田   阿部  鈴木大  フランコ  山﨑  田中和
松井のメジャー移籍に伴い、則本が抑えに。適性はあるとは思うのだが、則本は昨年もチームトップの投球回を記録しており、一番投げている投手をクローザーにするという判断には疑問が残る。それで先発ローテが回せなくなれば元も子もない。

 

 

【6位 日本ハム
 先発△ リリーフ× 打線△ 選手層×

1中松本剛    伊藤   金村
2遊水野     加藤貴  玉井
3三清宮     山﨑福  北浦
4右万波     上原   石川
5一マルティネス    根本   河野
6左野村     鈴木   池田
7指レイエス     北山   田中正
8捕伏見
9二奈良間 郡司  加藤豪  上川畑  石井  五十幡
先発陣は山﨑が加入したが上沢の移籍で若干マイナスか。このチームの弱点は断トツで悪い守備。戦力予想で議題に上がるのは投手力や打撃力だが、それは守備力が全チームだいたい同じ前提の話。レースでいえば日本ハムだけ後方からのスタートになっている。

 

 

       オ  西  ロ  ソ  楽  日
     1位  〇     〇
     2位  △  △  △  △
     3位  △  △  △  △  △
     4位  △  △  △  △  △  △
     5位     △  △     〇  △
     6位        △     〇  〇

 

 

 

 


セ・リーグは2023年の順位と同じ予想になった。最近だと2013、2014年のセ・リーグが2年連続で同じ順位となったが、それが再び起こるとしたら来年(2024-25)でもなく再来年(2025-26)でもなく今年(2023-24)ではないかと思っている。あくまで"2年連続同じ順位現象"が起こるなら今年の可能性があるというだけで、別にこの順位になる可能性自体が高いと思っているわけではない。
パ・リーグはソフトバンクを4位に置くところから始まったのでこうなった。

 

セはオカルト、パは個人的な感情で決めたので厳密に言えばこれ順位予想じゃないな。

 

 

キングオブコント2022

キングオブコント2022】(約3000字)

公開 2024年3月31日

 

 

 

 


※これは2022です。2023ではありません。

キングオブコント2022、観ないと観ないと…とずっと思っていたが結局観たのは1年近く経った9月下旬。そこから次の年の放送までに書き終わるはずもなく、史上初の周回遅れに。開き直って他の記事を優先したら1年半経ちました。

 

 

 

 


クロコップ「ホイリスト」 90
馬鹿馬鹿しさ満載。設定を理解させるまでの早さも、チープな梯子やアイテムカードで飽きさせないようにも工夫されている。「にんじゃりばんばん」や「空手家の子」に代表されるようなシンプルに笑えるリズムネタが持ち味だが、その持ち味を充分に活かしている。

 

ネルソンズ「結婚式」 89
結婚式に元恋人が乱入して花嫁を取り合うというありがちな展開だが、花嫁が絶対に行かないというのは新しい。二次会であることが判明したり、実は新郎の敵ばかりだったりと後半につれて状況が明らかになり、それをうまく笑いに繋げている。ただ、"足が速い"というボケは、ネタの中心に据えるには若干弱かったか。

 

かが屋「S」 88
最後にもうちょっと欲しかった。関係が完全に判明してから、ネタ中の言葉を使えば需要と供給が噛み合ってからが面白くなるところなんだろうけど、その面白くなっていきそうなところで終わってしまった。序盤がじわじわ系の面白さだっただけに後半にうまく畳みかけることができれば爆発的に面白くなったはず。このネタはもう少し長めの時間でやるのがベストだと思う。

 

いぬ「夢の中で」 83
面白いかどうかは一旦置いておくとして、"一体何を見せられてるんだ"というのが正直な感想。最初から最後までおっさん同士のキスが続き、ボケもその1個のみとあっては、評価も低くならざるを得ない。キス自体も1回ならまあ面白いと思えるが、何度も見せられるとあまり気持ちのいいものではない。

 

ロングコートダディ「料理頂上決戦」 92
帽子が落ちるだけでここまで仕上げられるか。大きなボケは"帽子が落ちる"というだけで、やっていることはずっと同じ。にも関わらず、その間のズレた掛け合いが見事で、それを感じさせない。台詞も良い具合の絶妙な"ヤバい奴"感があり、帽子が落ちた後の掛け合いの上手さを際立たせている。

 

や団「バーベキュー」 88
今大会の中では正統派でしっかりとした方向性のネタ。台詞の回収も巧みで面白いのだが、大きくハネる箇所が少ないかな。変なリアル感を感じてしまい(というかリアル過ぎて笑いにくい)私の点数は伸びず。あとなんか全員が別のベクトルで怖い。

 

コットン「浮気証拠バスター」 91
設定やキャラクターに展開・フレーズと全体的に高い水準でまとまっている。ワードチョイス力が抜群で、要所で外さないようにしっかりとネタを作ってきたという印象。ただ、肝心の笑いどころがちょっと少ないように感じた。

 

ビスケットブラザーズ「野犬」 87
スタジオではかなり高得点を叩き出したが、私の感想としては"出落ち"だった。確かに登場のインパクトは強烈で、ビジュアルの面白さはかなりある。しかし、それ以降は登場時の爆発力を超えることはなく、片方が一旦捌けて再登場したがそのときの絵面も出だし以下だった。ネタの雰囲気としては去年の空気階段に近いものがあるが、台詞の巧みさも含め、全ての要素でスケールダウンしている。

 

ニッポンの社長「人類再生計画」 84
顔芸と暗転に頼りすぎている。序盤はかなり面白かったのだが、あまりにもワンパターン過ぎるため、飽きるまではいかないものの、何か別の展開を求めてしまう。そうなると一歩引いたところで観ているような感覚になり、暗転によるテンポの悪さも気になってしまう。ケツの顔(ケツの顔ってお笑い知らない人からしたら意味不明な日本語だろうな)も何回も見ちゃうとね。かが屋とは逆で、もう少し短い時間向きのネタだろう。

 

最高の人間「テーマパークの研修」 91
この2人らしいネタ。展開は個人的にすごく好き。惜しかったのは「逃げて」と「最後にボタンを押すこと」が予測できてしまったこと。そのせいもあって後半あまり盛り上がらなかった。終盤の回想シーンで笑いどころがあれば尻すぼみになることは避けられたのではないだろうか。

 

 

 

以下2本目。

 

 

や団「雨」 90
設定や言葉のチョイスがかなり良い。設定に関しては今大会で一番かも。1本目も2本目もある種の"狂気"をテーマにしたコントだが、その狂気の完成度は1本目より高く、こちらの方がしっかりと笑えた。

 

コットン「お見合い」 89
タバコをメインに据えたかなり攻めたネタ。ドラマ仕立てでオチも特徴的なのだが、笑いの部分がもう少し欲しい。唸らせるオチっていうのもそれはそれでいいんだけど、何より笑わせてほしいよね。普通のネタ番組や単独ライブじゃないから、賞レースだから。ラフレクラン時代の方が笑いの量が多いネタを作っていたと思う。タバコ吸う人ならもっと面白く感じるかな~とちょっと思ったりもした。

 

ビスケットブラザーズ「だいすけ」 88
うーん、設定は悪くないんだけど…。他のネタ番組でも観る機会はあるのだが、なぜか私にはハマらないことが多い。何ででしょうね。彼らのネタは一つの大きなボケを軸にするイメージがあるから、そこがハマらないと厳しいのかな。でもどこかで見た入れ墨のネタは面白かったね。あれは非常に良かった。

 

 

 

 


まとめ①

今回も点数インフレが酷い。昨年の記事でも同じことを書いたが、今年はそれ以上に酷い。最低点が458で最高点が481というのは去年を上回り、山内と飯塚が1回89をつけた他はすべて90以上である。もっと驚いたのは2本目の点数。473、474、482とまるで95点が基準点かのような採点。失礼ながら、3本とも95は上回って当然のような、そのレベルのネタではなかった。
去年も言ったように、甘めの採点自体は悪いことではない。最も重要なのは採点基準を最初から最後まで守ることだと私も色々なところで書いていると思う。ただ、さすがに大盤振る舞いしすぎではないか。
年によって基準が違いすぎると、史上最高得点!みたいなものに価値がなくなる。無意味になる。素直に喜べなくなる。野球で言うと飛ぶボールを使ってた時代。打撃成績が良くてホームランも多く生まれ、投手の防御率も悪かった時代。成績を比較する際にその時代の打撃成績・投手成績はある程度割り引いて考える必要があるが、そのようなことが賞レースでも起こりかねない。
無理に厳しくしろとは言わないけどさ、ちょっと今の審査員は採点が甘すぎるんじゃないかな。

 

 

 

まとめ②

暗転が多い。いやまあ決して多くはないんだけど、そう感じたのはいぬ・ニッポンの社長・最高の人間などの暗転を使用するネタの評価が今ひとつだったからだろうか。
暗転自体に問題はないし、ネタによっては必要なことなのだが、あまりに多い場合はネタに入り込めず、余計な意識が持ってかれる。「暗転多いな…」と感じてしまった時点でネタの中の世界から離脱することになる。
今大会では、暗転の効果が悪い方に出てしまったのだと思う。

 

 

 

 


賞レース記事はこれ以降、R-123 → KOC23 → M-123 → R-124と順に公開していきます。KOC24までにこれら4つを頑張って書き終えたいと思います。

 

 

 


↓2021

tarahukutabeo.hatenablog.com

 

↓2023

プロ野球観戦記(~2022)

プロ野球観戦記(~2022)】 (約15200字)

公開 2024年3月26日

 

 

 

私が観戦したプロ野球の試合のうち2022年までの分をまとめた。あっちこっちに書いてた観戦メモをもとに覚えている範囲で書いている。記録にあっても覚えてない試合どころかそもそも行ったけど記録してない試合もある(特に小学生時代)ので、すべてを網羅しているわけではない。

最近の試合はチケットも残ってて写真も撮ってて記憶も鮮明なので現在に近づくほど記述が増えます。

 

 

 

ちなみに、行ったことがあるのは

 何度も
 甲子園・京セラ・ほっと神戸

 1~2回
 東京ドーム・神宮・ナゴヤドームマツダ
 西武ドーム・千葉マリン

 

近くで見た(横を通っただけ)のは
 ハマスタ・札幌ドーム・福岡ドーム

 

全くないのは 楽天生命

 

 

 

 

 

 

 

〈2006年〉

9/18 阪神6x-5ヤクルト  甲子園
 ヤクルト 200 011 100 00   5   (藤井)
 阪神 011 003 000 01x 6   (井川)
勝  久保田
敗  館山
本  リグス2/関本・矢野
私の記憶に残る最も古い試合(たぶん)。確かヤクルト戦?で延長10回か11回に6-5ぐらいで勝ったことなかったっけ?で探したらドンピシャなやつがあった。延長11回サヨナラ勝ちらしいが、残念ながら記録が残っていない。誰が決めたのかも出てこなかった。

 

 

 

 


〈2007年〉

5/27 阪神3-14ロッテ  甲子園
 ロテ 340 000 025 14     (久保)
 阪神 010 001 001  3   (杉山)
勝  久保
敗  杉山
本  里崎・ベニー/林威助
デーゲーム。クソ暑かったことだけは覚えている。あまりルールが分からない当時の私は暑いし大差だしつまらんしで早く帰りたかった。

 

 

 

 


〈2008年〉

5/23 オリックス3-6広島 京セラ
 広島 013 000 200 6   (高橋)
 オリ 010 000 002 3   (小松)
勝  高橋
敗  小松
本  栗原・アレックス
あまり覚えていない。広島が勝ったのは確実なのだが、6-4ぐらいだっけ?と思ってたら6-3だし、なんならこの翌日の試合かもしれない。

 

7/31 全パ5x-4全セ 京セラ オールスター
 全セ 010 000 300   4   (高橋建)
 全パ 010 020 002x 5    (ダルビッシュ)
京セラでのオールスターを観た覚えがあり、時期的にこれしかない。久保田から松中が同点打、山崎武司がサヨナラ打らしい。例によって試合内容は覚えていない。

 

 

この年は他にオリックスの試合をたぶん観ていて、清原がいたこと、スカイマークスタジアム、恐らくシーズン終盤、などのぼんやりした記憶から9月の試合だと思うのだが、いかんせん覚えてないもので…。

 

 

 

 


〈2009年〉

6/14 オリックス10-14ヤクルト 京セラ
 ヤクルト  2 0 0  0 10 1  1 0 0 14   (石川)
 オリ  1 0 1   0 1 0   5 0 2 10   (平野)
勝  石川
S  林昌勇
敗  清水
本 ガイエル/山崎浩・一輝
10-14という頭おかしい試合。何1イニング10失点って。一輝(嶋村一輝)が満塁弾打ったのは覚えている。

 

 

 

 


〈2010年〉

4/08 阪神5-8巨人 甲子園
 巨人 400 130 000 8   (内海)
 阪神 000 400 001 5   (小嶋)
勝  内海
敗  小嶋
本  ラミレス・長野/マートン
内海が5回で降りた後6回から8回までの3イニング久保が投げてるけどどういう継投?

 

5/13 阪神4-8日本ハム 甲子園
 日公 220 000 310 8   (増井)
 阪神 100 200 010 4   (下柳)
勝  木田
敗  下柳
本  稲葉/城島・ブラゼル
城島とブラゼルの連続ホームランはなんとなく覚えてる。

 

5/18 オリックス11-2広島 京セラ
 広島 000 000 020  2   (青木高)
 オリ 003 402 20X 11   (近藤)
勝  近藤
敗  青木高
本  赤田2・後藤
球場に着いたら7-0でした。すでにゲームセットです。しれっと赤田が左右両打席本塁打やってますね。

 

6/07 阪神3-3ソフトバンク 甲子園
 ソフ 011 000 010 000 3   (杉内)
 阪神 010 110 000 000 3    (スタンリッジ)
本  オーティズ/浅井
知らん。

 

6/10 オリックス4-2巨人 スカイマーク
 巨人 200 000 000 2   (藤井)
 オリ 000 010 03X 4   (小松)
勝  平野
S  岸田
敗  越智
本 北川
ごめんなさい何も覚えてません。決勝打はバルディリスだそうです。

 

7/08 オリックス6-0西武 京セラ
 西武 000 000 000 0   (平野)
 オリ 200 100 30X 6   (金子)
勝  金子
敗  平野
本  バルディリス
金子が完封。かすかに記憶あり。

 

7/19 阪神2-0広島 甲子園
 広島 000 000 000 0   (ジオ)
 阪神 000 020 00X 2    (スタンリッジ)
勝  スタンリッジ
敗  ジオ
本  金本
スタンリッジが2安打完封してる。といっても阪神も3安打しか打ってないけど。
ジオ懐かしい。投球フォームが独特だったな。

 

8/04 オリックス6x-5西武 京セラ
 西武 020 020 100 00   5   (平野)
 オリ 030 000 200 01x 6   (近藤)
勝  香月
敗  工藤
本  バルディリス2
荒金・後藤・カブレラ3連打で無死満塁からのT-岡田のサヨナラ打らしい。滅多打ちじゃん。ピッチャー誰?と思ったらまさかの工藤公康だった。
ちなみにこの次のT-岡田のサヨナラ打は2021年に栗林が打たれたやつらしいです。

 

8/28 オリックス2-1日本ハム 京セラ
 日公 000 000 010 1  (ダルビッシュ)
 オリ 020 000 00X 2   (中山)
勝  中山
S  香月
敗  ダルビッシュ
中山がダルビッシュに投げ勝った奇跡の試合。ここまで観た試合まあまあの頻度で鴨志田が失点してる。それにしてもバルディリスめっちゃ打つな。この日もタイムリー。

 

9/07 阪神1-0中日 スカイマーク
 中日 000 000 000 0   (チェン)
 阪神 000 010 00X 1   (スタンリッジ)
勝  スタンリッジ
S  藤川
敗  チェン
珍しく神戸での阪神の試合。ただし記憶は無し。

 

9/14 オリックス3-2西武 京セラ
 西武 010 001 000 2    (石井一)
 オリ 200 000 10X 3   (金子)
勝  金子
S  岸田
敗  石井一
本  後藤・カブレラ
カブレラ決勝ホームランだそうです。

 

9/16 オリックス7-3西武 スカイマーク
 西武 000 300 000 3   (西口)
 オリ 002 000 05X 7   (中山)
勝  平野
敗  小野寺
本  高山/T-岡田
8回カラバイヨ同点打の後、代打T-岡田が満塁ホームラン。確かこのとき足を怪我してたんだよね。それでスタメンを外れて代打で出てホームラン。かなりゆっくりダイヤモンドを一周してた気がする。私が見た中で印象に残ったホームランランキングのトップ5には入る。

 

9/19 阪神4-6巨人 甲子園
 巨人 510 000 000 6   (藤井)
 阪神 001 001 011 4   (メッセンジャー)
勝  山口
S  クルーン
敗  メッセンジャー
本  マートンブラゼル
巨人戦の勝率悪いな。

 

9/30 阪神3-4横浜 甲子園
 横浜 000 100 003 4   (大家)
 阪神 001 110 000 3   (久保)
勝  牛田
S  山口
敗  藤川
本  村田2
日付とスコアボードと本塁打でピンときた人は凄い。そうです。矢野の引退試合です。9回リード時の二死からという条件で矢野が出場してバッテリーを組むという予定だったらしい。しかし藤川が連続四球で一・二塁として村田を迎える。村田本人は空振りしようと思っていたものの、それがかえって力みのない理想的なスイングになってしまい、3ラン。

 

 

 

 


〈2011年〉

?/?? 阪神?-?巨人  甲子園
日程もスコアも観戦メモに書かれておらず、負けたとの記載しか無い。4/20の神4-5巨か4/21の神1-3巨のどちらかだと思う。4/20っぽいかな~。わからん。

 

5/20 オリックス3-2広島 京セラ
 広島 000 001 010 2   (バリントン)
 オリ 000 000 30X 3   (木佐貫)
勝  木佐貫
S  岸田
敗  上野
まさかのDH今村の試合!?全然そこ覚えてないぞ。基本的に初回から居ることは稀なので、既に交代した後だったから覚えていないのかも。

 

6/08 オリックス7-0ヤクルト 京セラ
 ヤクルト 000 000 000 0   (山本)
 オリ 020 001 22X 7     (フィガロ)
勝  フィガロ
敗  山本
本  バルディリス
まーたバルディリスがホームラン打ってる。

 

6/24 阪神4-2巨人 甲子園
 巨人 002 000 000 2   (東野)
 阪神 110 200 00X 4   (岩田)
勝  岩田
S  藤川
敗  東野
マートンが3打点だってさ。

 

7/03 オリックス2x-1ソフトバンク 京セラ
 ソフ 100 000 000   1   (摂津)
 オリ 000 000 002x 2     (フィガロ)
勝  岸田
敗  摂津
9回後藤二塁打からのヘスマン同点打、一死二塁から荒金サヨナラ打。大坂夏の陣企画で外国人選手が飛牙呂(フィガロ)とか兵州男(ヘスマン)とか漢字表記になっていた。ちなみにT-岡田は暴君竜。確かに登録名の由来だけどお前誰やねん感が強い。

 

7/03 阪神10-0横浜 甲子園
 横浜 000 000 000  0     (ゴンザレス)
 阪神 600 004 00X 10   (能見)
勝  能見
敗  ゴンザレス
本  マートン
ボコボコじゃん。
ちなみにこの日は上のと合わせて人生初の1日2試合観戦。ダブルヘッダー。ハシゴ。

 

9/13 阪神4-6中日 甲子園
 中日 201 210 000 6   (チェン)
 阪神 200 200 000 4   (スタンリッジ)
勝  鈴木
S  岩瀬
敗  スタンリッジ
本  井端・ブランコ
わからん。

 

9/14 オリックス6-8楽天 ほっと神戸
 楽天 302 001 020 8   (井坂)
 オリ 013 200 000 6   (中山)
勝  片山
S  ラズナー
敗  平野
本  牧田・嶋/バルディリス
バルディリス4打点。

 

10/16 阪神2-0広島 甲子園
 広島 000 000 000 0   (大竹)
 阪神 000 000 02X 2   (能見)
勝  能見
S  藤川
敗  大竹
ブラゼルの2点タイムリーが決勝打に。

 

 

 

 


〈2012年〉

5/25 オリックス4x-3広島 ほっと神戸
 広島 000 021 000 0   3   (野村)
 オリ 100 100 001 1x 4    (木佐貫)
勝  岸田
敗  岸本
本  ニック/日高
サファテが日高に同点ホームランを打たれ、李大浩がサヨナラ打。まあ覚えてないんですけどね。

 

5/28 阪神0-3西武 甲子園
 西武 000 000 300 3   (牧田)
 阪神 000 000 000 0   (メッセンジャー)
勝  牧田
敗  メッセンジャー
本  片岡
片岡に3ラン喰らって牧田に完封されてる。なんか私が行くとき阪神の先発投手外国人率高くない?

 

6/11 阪神1-0ソフトバンク 甲子園
 ソフ 000 000 000 0   (山田)
 阪神 000 000 01X 1   (岩田)
勝  岩田
S  藤川
敗  山田
一死三塁で牽制球がランナーと交錯し、ボールが転々とする間に生還してこれが決勝点になったらしい。なんじゃそりゃ。

 

6/24 阪神5-2DeNA 甲子園
 DeNA 000 000 002 2   (三浦)
 阪神   320 000 00X 5   (安藤)
勝  安藤
S  榎田
敗  三浦
本  マートン・平野
平野のホームラン珍しい。

 

7/11 阪神1-2中日 甲子園
 中日 200 000 000 2   (大野)
 阪神 100 000 000 1   (岩田)
勝  大野
S  岩瀬
敗  岩田
本  平田

 

7/20 全パ1-4全セ 京セラ オールスター
 全セ 021 010 000 4   (杉内)
 全パ 100 000 000 1   (斎藤)
事情があって到着が遅れてしまい、着いたときにはもう9回で終盤も終盤。陽岱鋼二塁打だけ見た。

 

7/31 阪神7-2ヤクルト 甲子園
 ヤクルト 200 000 000 2   (石川)
 阪神 000 142 00X 7   (メッセンジャー)
勝  鶴
敗  石川

 

9/09 オリックス0-2日本ハム 京セラ
 日公 200 000 000 2   (中村)
 オリ 000 000 000 0   (海田)
勝  中村
S  武田久
敗  海田
珍しい完封負け。

 

9/14 オリックス2-7楽天 京セラ
 楽天 200 010 130 7   (辛島)
 オリ 002 000 000 2   (井川)
勝  辛島
敗  佐藤

 

 

 

 


〈2013年〉

1度も行ってないということは絶対に無いと思うけど記録が残ってない。

 

 

 

 


〈2014年〉

6/09 阪神0-6ソフトバンク 甲子園
 ソフ 202 010 001 6   (スタンリッジ)
 阪神 000 000 000 0     (メッセンジャー)
勝  スタンリッジ
敗  メッセンジャー
本  柳田
スタンリッジメッセンジャーの投げ合い。

 

9/25 オリックス2-1西武 京セラ
 西武 100 000 000 1   (豊田)
 オリ 100 000 01X 2   (松葉)
勝  佐藤達
S  平野佳
敗  ウィリアムス
地獄の撮影。これがどういう意味かはそのうち出す記事でわかる。そのせいで試合内容は全く覚えていない。

 

11/12 日本2-0アメリカ 京セラ 日米野球第1戦
 MLB 000 000 000 0
 侍J 010 100 00X 2
行ったことは覚えてる。このときのアメリカの先発のシューメーカーって去年(22年)巨人にいたやつじゃん。

 

 

 

 


〈2015年〉

9/28 阪神2-0巨人 甲子園
 巨人 000 000 000 0    (ポレダ)
 阪神 200 000 00X 2   (藤浪)
勝  藤浪
敗  ポレダ
藤浪が完封。

 

 

 

 


〈2016年〉

4/14 阪神5-2DeNA 甲子園
 DeNA 000 010 001 2   (今永)
 阪神   010 002 02X 5   (メッセンジャー)
勝  メッセンジャー
S  マテオ
敗  今永
本  筒香/ゴメス

 

4/26 阪神3-5巨人 甲子園
 巨人 000 004 010 5    (高木勇)
 阪神 002 000 010 3   (藤浪)
勝  高木勇
S  澤村
敗  藤浪

 

7/29 広島3-19DeNA マツダ
 DeNA 302 365 000 19    (石田)
 広島   011 000 001  3   (野村)
勝  石田
敗  野村
本  筒香2・ロペス・桑原・梶谷/鈴木
初めてのマツダスタジアム。当時自身8連勝中だった野村がアホみたいに打ち込まれ、4回8失点で降板。オスカルとか久本とかが打たれまくり、途中から試合そっちのけで球場内ブラブラタイムに。鈴木誠也のホームランはまあまあ近くに飛んできた、ような気がする。

 

8/23 オリックス3-14西武 ほっと神戸
 西武 004 064 000 14     (岸)
 オリ 011 001 000  3   (西)
勝  岸
敗  西
久しぶりのほっともっとフィールド神戸。滅多打ち喰らった。

 

9/08 阪神1-3巨人 甲子園
 巨人 000 000 030 3   (内海)
 阪神 000 100 000 1   (青柳)
勝  内海
S  澤村
敗  青柳
本  坂本
この日、広島の優勝マジックが2だった。広島が勝って巨人が負ければ広島のリーグ優勝が決まる。マツダで広島が勝ったうえで、甲子園で巨人の負けを見ることができたら、これもある意味優勝の瞬間を見たことになるのでは?と思っていた。
試合は8回表、先発の青柳が突如乱れて連続死球を与え降板し藤川にスイッチ。しかし代打坂本に逆転3ランを打たれ、そのまま負け。巨人が勝ったことにより、この日は広島の優勝は叶わなかった。
私の周りにいた阪神ファンオヤジたちによると、どうやら投球練習のときに藤川のボールが全体的に高かったようで、嫌な予感がしたらしい。

 

 

 

 


〈2017年〉

この年からパリーグTVの試合ハイライトが残っているので、オリックス戦は試合内容を思い出しやすくなった。

 

8/11 オリックス8-4楽天 京セラ
 楽天 002 001 100 4   (岸)
 オリ 010 500 20X 8  (ディクソン)
勝  ディクソン
敗  岸
本  マレーロ
若月2点二塁打T-岡田イムリー、マレーロ2ラン。

 

8/18 中日4-10阪神 ナゴヤドーム
 阪神 300 012 400 10     (秋山)
 中日 000 001 102  4   (鈴木)
勝  秋山
敗  鈴木
本  北條・秋山・糸井・大山/京田・福田
ナゴヤドーム。らしからぬホームラン数。投手の秋山までも打った。
どうでもいい話をすると、阪神の攻撃中、中日の投手に打球が当たり、治療のため裏に下がっている時間があった。「〇〇選手治療中のため、しばらくお待ちください」というアナウンスが流れる中、レフトスタンドのおっさんがレフトの守備に就いていたゲレーロに向かって飛ばしたヤジ「ゲレーロなんかやれ~」には笑ってしまった。どうでもいい話でした。

 

9/14 阪神2-2巨人 甲子園
 巨人 000 000 011 000 2   (菅野)
 阪神 200 000 000 000 2   (秋山)
広島リーグ優勝間近のタイミング。1年前とは違って、今回は阪神が負けて広島が勝てば優勝が決まる。しかし結果は引き分けで、このときも広島の(ある意味)優勝の瞬間を見ることはできなかった。

 

 

 

 


〈2018年〉

4/04 オリックス7-1ロッテ 京セラ
 ロテ 100 000 000 1   (二木)
 オリ 200 001 31X 7    (アルバース)
勝  アルバース
敗  二木
本  吉田正
7回小谷野がセンターオーバーの走者一掃二塁打

 

4/30 オリックス6-5ソフトバンク 京セラ
 ソフ 001 011 011 5   (中田)
 オリ 302 001 00X 6   (田嶋)
勝  田嶋
S  増井
敗  中田
本  甲斐・内川・柳田・城所/宗・T-岡田
復刻試合でユニフォームや応援歌が近鉄と南海仕様になってた。
宗が先頭打者HRらしいが私の到着前だったので見てない。3回にはT-岡田が2ランを打ったが京セラの内野席の関係上で打球が途中から見えない。

 

6/01 オリックス1-3巨人 京セラ
 巨人 000 100 200 3   (菅野)
 オリ 100 000 000 1    (ディクソン)
勝  菅野
S  カミネロ
敗  黒木
吉田正イムリーでオリックス先制、ゲレーロイムリーで巨人追いつく、吉川の犠飛と坂本のタイムリーで巨人勝ち越し。

 

6/13 オリックス12-5広島 京セラ
 広島 300 200 000  5   (岡田)
 オリ 030 141 30X 12     (山岡)
勝  近藤
敗  岡田
本  鈴木/T-岡田2・吉田正・小田
前半こそ広島のチャンスが多くて盛り上がったが、中盤以降ボコボコに打たれる。T-岡田が3ラン2本で6打点。

 

8/09 オリックス7-6西武 京セラ
 西武 020 010 030 6   (今井)
 オリ 100 050 10X 7    (ディクソン)
勝  ディクソン
S  増井
敗  今井
本  森・秋山・山川・中村/吉田正
5回一死満塁から西野タイムリーの後吉田が満塁HR。リリーフ時代の山本由伸が山川と中村に本塁打を浴び、増井もピンチを作るがなんとか抑える。今回改めてハイライトの映像を見たが、最後の球は明らかにボールじゃねえか。

 

8/29 阪神2-4ヤクルト 甲子園
 ヤクルト 040 000 000 4   (古野)
 阪神 000 200 000 2   (メッセンジャー)
勝  古野
S  石山
敗  メッセンジャー
本  中村
古野って誰やねんと思ってたらその誰やねんに抑えられた。

 

9/27 オリックス1-2日本ハム 京セラ
 日公 000 002 000 2   (上原)
 オリ 000 000 001 1   (東明)
勝  上原
S  石川直
敗  東明
本  T-岡田
大田と中田のタイムリーで2点。9回二死からT-岡田が打った瞬間に分かるホームラン。

 

 

 

 


〈2019年〉

3/14 オリックス2-3広島 シティ信金 オープン戦
 広島 000 000 300 3   (床田)
 オリ 200 000 000 2   (山本)
勝  一岡
S  島内
敗  小林
本  鈴木/吉田正
菊池ヒット、坂倉エラーで出塁、誠也逆転3ラン。広島戦3試合連続で鈴木誠也のホームランを観ている。
人生初の一人野球観戦。舞洲まで自転車で行くという暴挙。疲労よりも空腹が勝る帰り道。

 

4/03 オリックス0-0ソフトバンク 京セラ
 ソフ 000 000 000 000 0   (大竹)
 オリ 000 000 000 000 0   (山本)
無援護同士の対決は予想通りの結果に。山本は9回を1安打に抑え無失点、対する大竹も7回を0封。ソフトバンクは1安打なのに負けず、オリックスは8安打なのに勝てず。

 

4/17 オリックス6-4日本ハム 京セラ
 日公 000 010 201 4   (ロドリゲス)
 オリ 111 100 02X 6   (榊原)
勝  榊原
S  増井
敗  ロドリゲス
本  王・大田/吉田正
榊原が6回1失点でプロ初勝利。

 

4/29 ヤクルト7-4広島 神宮
 広島 101 100 010 4   (九里)
 ヤクルト 020 112 01X 7   (石川)
勝  五十嵐
S  石山
敗  九里
本  バティスタ・會澤/中村・村上
四球10個も出してちゃ勝てないよね。非常にリズムが悪かった。下水流のエラーも。

 

8/01 巨人2-8広島 東京ドーム
 広島 000 100 403 8   (野村)
 巨人 100 000 010 2    (メルセデス)
勝  野村
敗  メルセデス
本  松山・坂倉
予定があったため到着は20時半。
同点の7回、磯村がバスターエンドランで勝ち越し打、菊池と鈴木もタイムリーを放ち、その直後私が到着。点入るとこ見たいな~と思ってたら坂倉がプロ1号3ラン。

 

9/15 オリックス7-1楽天 京セラ
 楽天 000 100 000 1   (石橋)
 オリ 200 001 04X 7   (山本)
勝  山本
敗  石橋
本  中川
山本が7回で降板後に大量得点するやつです。
ちなみに、9回楽天の最後の打者がこの年トレードで広島から加入した下水流だった。「左投手×代打を出されそうな打者」だったから代打で出てくるかと期待していたら出てきた。

 

9/21 オリックス3-1ロッテ 京セラ
 ロテ 000 000 010 1   (西野)
 オリ 002 100 00X 3   (山岡)
勝  山岡
S  ディクソン
敗  西野
若月先制打、福田犠飛、中川タイムリーで追加点。西浦と宗の好守も、映像で見たらああ確かにそんなプレーあったなぁーと思い出せた。

 

 

 

 


〈2020年〉

11/04 阪神3x-2ヤクルト 甲子園
 ヤクルト 000 000 110   2   (石川)
 阪神 001 000 101x 3   (藤浪)
勝  スアレス
敗  梅野
本  西田/陽川・大山
大山が左中間にサヨナラホームラン。一塁側のアルプス席にいたのであまり分からなかったが、打った瞬間飛んでいく打球を見て行ったかなとは思った。この試合のホームラン3本ともレフトだから全然見えねえ。
めちゃくちゃ寒かった。

 

 

 

 


〈2021年〉

3/10 阪神9-3広島 甲子園 オープン戦
 広島 000 210 000 3    (中村祐)
 阪神 003 050 10X 9   (齋藤)
勝  齋藤
敗  スコット
本  佐藤
大盛と西川の適時打で追いつくも、スコットが案の定大炎上。知ってた。

 

5/04 西武6-6オリックス 西武ドーム
 オリ 201 010 020 6   (竹安)
 西武 110 031 000 6   (上間)
本  吉田正・ロメロ
誰やねん同士の先発。代打T-岡田が一瞬で引っ込み代打の代打ロメロが同点2ラン。終盤の残塁祭りのせいで4時間近くかかった。
5月上旬の所沢は意外と涼しかった。

 

6/09 オリックス3-1巨人 京セラ
 巨人 000 000 100 1     (サンチェス)
 オリ 100 100 10X 3   (宮城)
勝  宮城
S  平野
敗  サンチェス
本  岡本/宗
宮城にけちょんけちょんにされる巨人打線。岡本のホームランは特大の一発だった。5階席まで飛んでた。

 

6/11 オリックス4-0広島 京セラ
 広島 000 000 000 0   (大道)
 オリ 000 000 31X 4   (山本)
勝  山本
敗  森浦
予告先発の段階で負けるかもな~と思われた試合を負けた。
山本に8回途中まで完全投球&先発全員の17三振と巨人以上にけちょんけちょんけちょんにされる広島打線。鈴木坂倉の連打でようやくチャンスを作るも會澤小園菊池が3者連続三振。捉えられず全体的に逆方向へのファウルばかりだった。
一応広島も大道が思いのほか良くて6回までは継投でノーノーしてたけど、7回にラオウに低めをすげー打ち方でタイムリー打たれた。

 

7/12 阪神4x-3DeNA 甲子園
 DeNA 001 000 200   3   (大貫)
 阪神   000 000 004x 4   (青柳)
勝  及川
敗  三嶋
9回二死一塁から佐藤がシフトの逆を突いてセンター左へのヒット(普通なら遊ゴロ)でチャンス拡大。ちょこんと当ててこんな器用なことできるのかと思った。
その後近本がレフトの前に落とし、糸原とマルテがセンター右へ、大山が初球を叩いてショートの横を破るヒット。4連続タイムリーでサヨナラ勝ち。

 

8/20 オリックス2x-1西武 京セラ
 西武 001 000 000   1   (松本)
 オリ 001 000 001x 2   (山本)
勝  山本
敗  平良
本  岸
山本由伸登板日を狙い撃ち(山本だけに)。4回から9回までは完全投球。
上記の阪神戦で"カメラ回そうとしたら大山が初球打っちゃって撮れなかった"事態があったので、今回はサヨナラのチャンスで初球から回したら、本当に吉田正が初球を打ってフェンス手前まで運ぶサヨナラ犠飛。なんとか撮れました。

 

9/04 阪神4x-3巨人 甲子園
 巨人 000 102 000   3   (高橋)
 阪神 000 020 002x 4     (ガンケル)
勝  岩貞
敗  ビエイラ
本  岡本/梅野・大山
大山のサヨナラ2ラン。非常に滞空時間の長いホームランだった。打球が上がった瞬間から「あ、これ入るわ」と思った。飛んでくるボールをあんなにはっきりじっくり見たのは初めて。私はレフトの中段あたりにいたのだが、前方のやや右あたりに着弾した。印象に残ったホームランランキングはこれが1位かもしれない。岡本のホームランも良い位置だったが私はちょうど買い出しに行ってて見てない。
ちなみに、阪神戦は3試合連続大山のサヨナラで決着となった。

 

9/22 オリックス5-3日本ハム 京セラ
 日公 000 012 000 3   (伊藤)
 オリ 000 000 50X 5    (山﨑颯)
勝  山田
S  平野
敗  伊藤
一死満塁から伏見タイムリー、福田内野ゴロの間に得点し2-3、二死満塁で紅林が右中間に逆転三塁打
私のオリックス戦の勝ち運のおかげで、0-3の段階でもなんとなく勝てそうな気はしていた。

 

10/19 オリックス6-3楽天 京セラ
 楽天 001 010 100 3   (早川)
 オリ 010 040 01X 6   (田嶋)
勝  田嶋
S  平野
敗  早川
本  浅村・太田/T-岡田
二死二塁から紅林タイムリー2ベース、若月タイムリー、一・二塁から宗2点三塁打で5回に一気に逆転。地味に思い出したのが2回の杉本のバックホーム
私のオリックス戦の勝率が異常に高いこともあり、もし私が全試合観戦したらオリックス優勝するのでは?と思っていたらこの年本当に優勝してしまった。

 

 

 

 


〈2022年〉

3/09 阪神2-2広島 甲子園 オープン戦
 広島 100 000 010 2   (玉村)
 阪神 000 002 000 2   (秋山)
初回の1点は先頭大盛が好走塁で二塁打の後、菊池のバントを相手が悪送球。8回の1点は暴投で三塁に進んだ走者がボークで生還。なんじゃその点の取り方は。
この試合に登板した阪神の中継ぎで印象に残った投手がいた。外野から見ていて何だこいつ初めて聞くけどめっちゃ良い球投げるなと思ったピッチャーがいて、それがこの年ブレイクすることになる湯浅だった。
━┳━┳━┳━┳━┳━┳━
人┃人┃人┃人┃ ┃人┃人
━┻━┻━┻━┻━┻━┻━
        ↑当日券買ったら
         座席ここにされた。
         他空いてたのに。

 

3/11 オリックス6-1巨人 京セラ オープン戦
 巨人 000 001 000 1   (菅野)
 オリ 300 300 00X 6   (山本)
勝  山本
敗  菅野
本  大城
大勢が159km/h出してた。

 

4/30 巨人3-10阪神 東京ドーム
 阪神 000 101 620 10   (ウィルカーソン)
 巨人 020 000 100  3    (シューメーカー)
勝  渡邉
敗  今村
本  山本/ポランコ
シューメーカーとウィルカーソンという名前長い同士の投げ合い。今村が大炎上。

 

5/01 ロッテ3-9日本ハム 千葉マリン
 日公 000 900 000 9   (杉浦)
 ロテ 000 003 000 3    (ロメロ)
勝  杉浦
敗  ロメロ
本  アルカンタラ・今川/髙部
パ・リーグで一番興味ないチームと一番好きじゃないチームの試合。
初の千葉マリン。結構な数のキッチンカーがあった。途中から雨が降ってきた。
8失点したロメロだが自責は1。

 

5/24 阪神1-0楽天 甲子園
 楽天 000 000 000 0   (田中)
 阪神 000 001 00X 1   (西勇)
勝  西勇
S  岩崎
敗  田中
はい、この日も大山。唯一の得点となるタイムリーを放ち、守備でもフェンスにぶつかりながら好捕するファインプレー。
私は阪神の選手の中で近本と大山はそれなりに応援しています。阪神の悪い部分に染まってないから。

 

7/06 阪神3-2広島 甲子園
 広島 020 000 000 2   (床田)
 阪神 000 300 00X 3   (西勇)
勝  西勇
S  岩崎
敗  床田
本  坂倉
床田が4回に急に崩れて二死走者無しから3失点。非常に勿体ない。この回以外はほぼ完璧だったのに。
2点取ってますが私が着いたときには既に点が入っていたので実質完封負けです。
球場で高校の同級生に偶然会いました。

 

7/13 阪神13-0巨人 甲子園
 巨人 000 000 000  0   (メルセデス)
 阪神 331 001 14X 13   (西勇)
勝  西勇
敗  メルセデス
ウル虎の夏期間でいつもとユニフォームが違う(私は芝生ユニと呼んでる)。
中盤以降、スタンドに入るか入らないかみたいな際どい打球がレフトのファウルグラウンドに飛びまくってウォーカーの守備練習みたいになってた。だいぶ走らされてた。
地味に阪神の連勝も結構続いてるんだよな。これで7連勝。

 

8/11 オリックス6-1楽天 京セラ
 楽天 000 000 100 1   (弓削)
 オリ 020 211 00X 6   (宮城)
勝  宮城
敗  弓削
本  浅村/頓宮・杉本
この試合の9回に登板したのが宇田川。なんか育成から最近支配下になったんでしょ?ぐらいの認識でよく知らなかったが、このとき初めて見た。
コントロールがばらついていて、高めに抜けるボール球も多かったが、球の勢いや質はかなり凄そうだった。その後の活躍は言うまでもない。

 

8/30 阪神1-0広島 甲子園
 広島 000 000 000 0   (森下)
 阪神 000 000 01X 1   (青柳)
勝  湯浅
S  ケラー
敗  ターリー
本  大山
雨で試合開始が45分遅れた。青柳のせい?
また大山決勝打現象です。ターリーが大山に打たれました。そもそも「二死走者無し」「3ボール0ストライク」「次の打者が江越」でバカ正直に勝負するなよ。
この試合で印象に残ったのがセカンド矢野のファインプレー。小園が追いつかなかった二塁ベース後ろの打球をバックアップして一塁に送球。惜しくもアウトにはならなかったが、守備範囲が広すぎる。
あとはスクイズ失敗でチャンスを潰す光景ね。この年何度も見たやつ。

 

8/31 巨人8-8ヤクルト 京セラ
 ヤクルト 020 202 200 000 8   (高梨)
 巨人 040 030 100 000 8   (井上)
本  オスナ・サンタナ・山田/岡本
中断もないし開始が遅れたとかでもないのに12回までやったとはいえ試合時間はなんと5時間半。初めて京セラドームからの終電を調べた。

 

9/21 阪神4-10広島 甲子園
 広島 040 000 000 06 10   (森下)
 阪神 200 011 000 00  4   (伊藤将)
勝  松本
敗  岩貞
本  坂倉・小園/梅野
広島戦3年ぶりの勝利。延長で6点入れて勝つというなかなか珍しい展開だった。
実はこの試合、先発の森下が過去最大級に調子が悪く、初回に2失点し、このままでは何点取られるか分からないレベルだった。それでもなんとか立ち直り、5回3失点にまとめた(そんな森下よりも伊藤将司の方が早く降板することになるのだが(2回途中4失点)(この年の対広島防御率8.66))。
試合は進み延長11回、2四球とエラーでチャンスを作り、バッターは上本。四球とエラーという相手がくれたようなチャンスで、岩貞が右打者にはボール球ばかりでかなり投げにくそうにしていたため、点が入るならここしかない、というタイミングだった。上本は2球で追い込まれたが、なんとか食らい付き三遊間を抜ける勝ち越しのタイムリーヒット。菊池も初球を叩いて同じく三遊間を抜けるタイムリーを放ち、西川がセンターオーバーの2点打、マクブルームも続いて4者連続のタイムリーヒットで一挙6得点。
このとき阪神はかなりの前進守備を敷いていて、そんなに前進して大丈夫か?と思っていた。上本と菊池の打球は前進しすぎたせいで捕れなかったように見える。通常の前進守備ならどうなっていただろうか。

この試合といえば、糸井の引退セレモニーが行われた試合でもある。別に狙ったわけではない。私の観戦時成績はこの時点で0勝2敗となっており、広島の勝ち試合を見ないまま終わるわけにはいかなかったので、甲子園の最終戦に懸けたところ、たまたま糸井の引退試合と被ったのである。
延長11回まで戦ったうえにセレモニーがなかなか始まらなかったため、糸井が喋り出した頃には23時を回っていた。最後まで見ていては終電に間に合わないため、途中で切り上げて球場を後にした。この日この時間に電車に乗った人は分かってくれると思うが、JRがめちゃくちゃ遅延していた。そんな中で最終列車同士の接続を待ったため、途中駅で長時間停車することもあった。
これは今になってから言えることだが、後の列車に乗っていても、なんなら多分セレモニーを最後まで見ても、間に合っていたと思う。だって接続のために停車した駅で、後から来た電車から乗ってきた人の中に阪神のユニフォーム着た人いたし。

 

10/13 オリックス4-3ソフトバンク 京セラ CS
 ソフ 101 000 001 3   (板東)
 オリ 101 020 00X 4   (宮城)
勝  宮城
S  阿部
敗  大関
本  杉本
杉本の2ランはスコーンって感じで飛んでいく完璧な当たり。あんなに完璧なホームランは久しぶりに見た。福田の背走キャッチは、これでゴールデングラブ賞を引き寄せたといっても過言ではないファインプレー。
オリックス戦10連勝。

 

10/25 オリックス1-7ヤクルト 京セラ 日本シリーズ
 ヤクルト 000 030 103 7   (高橋)
 オリ 000 000 001 1   (宮城)
勝  高橋
敗  宮城
本  山田
一般販売だと基本的にアクセスが混み合って繋がらないので、この年初めて先行抽選で申し込んでみた。すると火水木全部当選してしまった。まさかこんなに当たるとは。
3日連続はいろいろしんどいので水曜をキャンセルし火木のみ参戦。試合は淡々と負け。

 

10/27 オリックス6x-4ヤクルト 京セラ 日本シリーズ
 ヤクルト 110 002 000   4   (山下)
 オリ 000 210 003x 6   (田嶋)
勝  ワゲスパック
敗  マクガフ
本  サンタナ/吉田正2
吉田正尚のサヨナラ2ランで決着したこの試合。9回先頭の安達が四球で出塁し、福田が犠打を決めて、一死二塁から西野のピッチャー前の打球をマクガフが悪送球して二塁ランナーが生還し同点。一死一塁で中川が三振に倒れるも、続く吉田がホームランという展開。
もしこの悪送球が打者走者を二塁まで進めるレベルだったら、二死二塁で吉田は確実に敬遠されていただろうからこのホームランは生まれていなかった。
そのときは「あー二塁行けなかったかー」とがっかりしたが、逆に良い結果を生むこともある。これも野球の面白さのひとつだと思う。
ちなみに、当然のように打球は追えてません。打った瞬間私を含めほぼ全員が立ち上がるレベルの打球だったため、ホームランじゃないか?と思ってライト外野席のあたりをずっと見ていたけど確認できなかった。
後で映像で見ると上段に飛び込んでたのでそりゃ確認できないな。下段見てたから。というか打ってくださいと言わんばかりのゲロ甘変化球だね。

 

 

 

 


〈通算勝率(~2022)〉

    オープン戦抜き      合計
広島   3勝11敗   .214     4勝12敗1分.250
オリ 28勝  9敗2分.757  29勝10敗2分.744
阪神 20勝14敗2分.588  21勝14敗3分.600

(オリックスVS広島、阪神VS広島、などの被りがあるので勝敗の合計と試合数の合計は一致しない)

 

 

観戦記2023へ続く…

カープ解説2023

カープ解説2023 ~5年ぶりAクラス~】
               (約35500字)

公開 2024年3月21日

 

 

 

 


流石に遅すぎるとか言ってた去年より公開が遅い。今回も「去年」と「今年」と「来年」の記述がややこしくなってしまった。2023年の年末ぐらいの感じで読んでいただけたらと思う。

 

 

 

目次
・シーズン振り返り
・成績で振り返る2023
 (チーム編・投手編・打線編・守備編・走塁編)
・神試合ベストナイン
・新井政権1年目を終えて
・来季展望
・コラム(人的補償・CS・ピッチクロック)
・お悔やみ
・全試合メモ

 

 

 

 

 

 

 

◎シーズン振り返り

 今季も圧倒的最下位予想から始まった。野球ファンも解説者も軒並み6位ばかり。上位に予想したのは広島OB以外だと里崎のみだった。一方、私はAクラス予想。これは逆張りでもなんでもなく、全球団の戦力を冷静に分析した結果、Aクラス争いは確実にできるだろうと判断し、期待を込めて3位に予想したのである。去年の最下位予想は仕方がないと思うが、今年最下位に予想されるのはどう考えても意味が分からない。

 そんなこんなで始まった今シーズン。オープン戦では最下位に沈んでもいつものことなので特に気にすることもなく。開幕4連敗と躓いたがすぐに借金を返し、その後は勝率5割付近をウロウロしていた。

 そして苦手な交流戦に突入するのだが、その結果はなんと勝率5割。近年はなぜかチームが(どんなに好調でも)絶不調に陥り、大幅に負け越すのがお約束となっていた交流戦を、日程の都合上相手の表ローテとばかり当たる中で5割で切り抜けたのは広島にとっては拍手喝采レベルであり、結果的には様々なところで言われていた「広島は交流戦5割勝てればAクラス」が証明された。

 とはいえ、過去3回の交流戦は明らかに実力以上に負けていた。セリーグに5割以上勝てるチームがパリーグに3割も勝てないというあり得ない状態が続いていて、そんなオカルトがいつまでも続くわけがないし、実力をきちんと発揮できればこれぐらいはやれるだろうと思っていたので、5割勝ったことへの驚きは正直無い。

 交流戦後は貯金5付近をウロウロし、7月に10連勝を飾り下旬には一気に首位に立った。しかしその直後の阪神との直接対決で勝てず、2位に転落。夏場以降に主力野手の離脱が増えるが、8月中旬頃からデビ堂林末包の右の大砲トリオの活躍により苦手な左腕も打てるようになったことでなんとか乗り切った。

 それでも阪神との差は一向に縮まらず、阪神の試合がない日に5戦5敗するなど戦力が劣る広島は徐々に力尽きていき、9月上旬の甲子園では3連敗。調子を上げたDeNAに抜かれそうになるも2位でシーズンを終えた。

 

 5年ぶりの出場となったCSでは、1stステージでDeNAと対戦。解説者が揃いも揃って戦力はDeの方が上でDe優勢かみたいな一体どこに目え付けてんだみたいな記事ばかり出すので非常に不愉快で腹立たしかった反面、え?さすがに勝つよな…?Deに負けるなんてことあるか…?と若干不安にもなっていた。

 そんなDeNAとの試合を2戦2勝で無事に勝ち上がり、Finalステージで阪神と対戦したがコテンパンにやられた。全試合先制点を奪うなどリードしたタイミングはあったが、阪神にとって「負けそう」と思った瞬間は一秒たりとも無かっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

◎成績で振り返る2023

・チーム編
2位 74勝65敗4分 .532 打率.246④
得点493⑤ 本塁打96④ 盗塁78②
失点508⑤ 防御率3.20④ 失策82⑤
ホーム勝率  .629(44勝26敗2分)
ビジター勝率 .435(30勝39敗2分)
安打数1165④ 二塁打197④ 三塁打18③
出塁率.304⑤ 長打率.357④ 併殺打115①
犠打成功率89%① 犠飛20⑥ 四球349⑤
代打打率.257① 得点圏.256③ QS率52%⑤
先発防御率3.24⑤ 救援防御率3.14③
被安打1187④ 被本塁打109③ 与四球400④

盗塁以外は決して良い数字とはいえず、全体的に4位か5位のものばかり。それでも2位になれたのは、リリーフ陣の踏ん張りが大きいだろう。中継ぎが強いと僅差の試合で勝ちきれるため、見た目以上に勝てることが多い。実際今年の広島は得失点差がマイナスでも9つ勝ち越している。逆に中継ぎが弱点だと、勝てそうな試合をひっくり返されることが多くなるため、びっくりするほど逆転負けする(20,21年の広島とか23年の巨人とか)。

 

 

セ・リーグ順位表
1阪神  85勝53敗5分 .616   ―
2広島  74勝65敗4分 .532 11.5
3DeNA   74勝66敗3分 .529  0.5
4巨人  71勝70敗2分 .504  3.5
5ヤクルト  57勝83敗3分 .407 13.5
6中日  56勝82敗5分 .406  0.0

セ・リーグ順位表(交流戦抜き)
1阪神  78勝43敗4分 .645   ―
2広島  65勝56敗4分 .537 13.0
3DeNA   63勝59敗3分 .516  2.5
4巨人  60勝63敗2分 .488  3.5
5ヤクルト  50勝72敗3分 .410  9.5
6中日  49勝72敗4分 .405  0.5

基本的に交流戦を抜くと順位が入れ替わっていたのだが(主に広島が交流戦で負けまくるせい)、今年は変化なし。

 

 

月間成績        打率 防御率
3・4月  12勝12敗    .241 2.78
5月   13勝11敗    .248 3.34
6月   14勝  9敗    .259 3.39
7月   13勝  8敗1分 .242 2.34
8月   13勝11敗3分 .239 3.70
9・10月  9勝14敗    .250 3.54

6月と7月の勝ち越しが大きかった。6月はともかく、7月は10連勝があった割には勝ち越しが5にとどまる。9月の6連敗の影響が大きく、9・10月は唯一の月間負け越し。

 

 

チーム別対戦成績    打率 防御率
阪神    9勝15敗1分 .241 3.49
DeNA   14勝10敗1分 .251 2.83
巨人  17勝  8敗     .261 3.09
ヤクルト  13勝11敗1分 .259 3.61
中日  12勝12敗1分 .226 2.58
交流戦   9勝  9敗     .238 3.87

巨人に対しては2勝1敗を繰り返して圧倒し、DeNAにも有利に戦えた。対ヤクルトはマツダで11勝1敗(その1敗も最終戦)なのに神宮で2勝10敗。内弁慶にも程がある。阪神には歯が立たず。阪神は先発・リリーフ・打線・守備・走塁と広島の完全上位互換のチーム(恐らく広島の戦力の五角形を一回り大きくしたら阪神になるだろう)なので、普通に戦えば勝ち目はないし、何かこちらから仕掛けてそれが成功しないとなかなか勝てない。広島は明確な長所もないが明確な短所もないバランス型のチームゆえに、DeNAの守備走塁、巨人の中継ぎと明らかな弱点を持つチームには強いようである。

 

 

 

 


・先発投手編

床田寛樹   24登板23先発17QS
2.19 11勝7敗   156回    86奪三振

九里亜蓮   26登板   16QS
2.53   8勝8敗 174.1回 129奪三振

森下暢仁   20登板   15QS
3.01   9勝6敗 131.2回   94奪三振

大瀬良大地  23登板   11QS
3.61 6勝11敗 129.2回 103奪三振

森翔平    12登板10先発  3QS
4.53   4勝2敗   51.2回    38奪三振

玉村昇悟     9登板      2QS
4.96   3勝1敗   45.1回    44奪三振

遠藤淳志     8登板      2QS
4.39   1勝5敗  41回  22奪三振

コルニエル    8登板      4QS
5.10   1勝4敗   42.1回    23奪三振

野村祐輔     6登板      2QS
1.16   1勝1敗  31回  14奪三振

 

 今季ついに床田が自身初の二桁勝利&規定投球回を達成しキャリアハイを更新。球団の日本人左腕が10勝するのは2001年の高橋建以来22年ぶりだ。テンポのいい投球で序盤から勝ち星を重ね、シーズン通して安定感抜群のピッチングを披露した。防御率もリーグ3位の数字。夏場に骨折で離脱した昨年の雪辱を果たした。

 そして最も奮闘したのが九里だろう。投球回は12球団で1位。2023年で最も多くのアウトを奪った投手となった。3完封も自己最多で、交流戦でも防御率0.86と安定していた。多彩な球種を操るのが九里の特徴だが、今年はそれぞれの質がかなり良くなったと思う。大きな故障もなく長いイニングを投げる鉄腕ぶりもチームとしては非常に助かる存在だ。

 森下は手術明けということもあり、初登板は5月だったが、試合を作る能力はやはり高く、QS率75%はチームトップ。前半戦は防御率1.68と好成績。ストレートの威力は1年目のときに近くなっていたような気がした。しかし、手術の影響に加えて疲れが出たのか、後半戦の防御率は4.83に悪化した。

 大瀬良は自己ワーストの11敗を喫する苦しいシーズンとなったが、数字はそこまで悪くなく、被打率.239は床田や森下よりも低い。そして打線の援護が極端に少なかった。援護率1.94は12球団ワースト。無援護が話題となった中日の柳でさえ1.99なのだから、大瀬良の援護率の低さは相当なレベルである。先ほど数字は悪くないと書いたが、失点の仕方はめちゃくちゃ悪い。追い込んだのに変化球がど真ん中に入って痛打されるとか、よーいどんで2失点とか、この回を投げたら・このピンチを抑えたら交代という場面で踏ん張れないとか、もったいない失点ばかりが目立った。とはいえ、打線の援護があれば勝ち負けが2~3個ひっくり返ってもおかしくなかった。CSでは7回被安打3自責0の意地の投球。投手陣のリーダー的存在としてまだまだ終わるわけにはいかない。

 そんな大瀬良でも、ローテの4番手としては充分な成績であり、それに続く投手がいないのは大きな課題だ。

 森は中盤以降ローテ入りしたが、先発10試合で50.1回というのは寂しい。6回以降も投げてもらいたいが5回の内容をみると限界っぽいしそろそろ捉えられそうだから…といった感じで5回で降板というのが多い。本拠地で2.86と安定していた一方、ビジターでの防御率は7.94となっており、これも改善すべき点だ。

 玉村と遠藤は開幕ローテ入りも1か月で脱落。玉村は巨人から全3勝を挙げ、対戦防御率も2.33だったが、それ以外はぱっとせず。遠藤は好投した試合もあるが、序盤から打ち込まれることも多かった。そして2人とも被弾が多く、玉村は被本塁打9で年間28被弾ペース、遠藤は被本塁打7で年間24被弾ペースだった。

 今年から本格的に先発に転向したコルニエルは最初数試合は勝ちこそ付かなかったが非常に良い内容だった。150kmを超えるツーシームを主体に、スライダーなどの変化球もしっかりと操れていた。しかし、なぜか突如崩れて4失点・5失点するようになっていき、先発ローテ定着とはならず。

 野村は6試合に先発し防御率は1.16。四球もほとんどなく、多彩な変化球を両コーナーに投げ分ける投球術が光った。ただ、長くても6回、100球どころか80球で交代となると一年通しての活躍は厳しいだろう。他に黒原が3試合に先発し、10.2回で12三振を奪ったものの防御率は10点台。2軍では好成績を残したが、1軍では全く通用しなかった。

 打撃面では床田が打率.275を記録。11安打のうち二塁打が4本と野手顔負けの成績を残した。森下は今季プロ1号となる決勝3ランを放ち、九里は連続無安打を74打席でなんとか止めた。大瀬良が今季30打数無安打に終わったのは意外だった。球団の投手では16年ぶりとなる盗塁を決めたことでも話題を呼んだ。

 

 

 

 


・リリーフ投手編

ケムナ誠   24登板
3.71 2勝0敗  3HP     26.2回 25奪三振

戸根千明   24登板
4.64 1勝0敗  6HP     21.1回 11奪三振

アンダーソン 21登板6先発
2.20 4勝1敗  3HP    45回   39奪三振

中﨑翔太   35登板
2.73 1勝0敗  8HP    33回   24奪三振

大道温貴   48登板
2.72 3勝1敗13HP     49.2回 49奪三振

ターリー   44登板
1.74 7勝1敗29HP  1S 41.1回 42奪三振

矢崎拓也   54登板
2.81 4勝2敗14HP24S 51.1回 38奪三振

島内颯太郎  62登板
2.31 3勝3敗42HP  2S 58.1回 64奪三振

栗林良吏   55登板
2.92 3勝7敗18HP18S 52.1回 51奪三振

 

 今シーズン、リリーフは過去数年と比べてかなり安定していたと思う。事実、6回終了時にリードしていたら勝率は9割を超えていた。しかし、開幕直後に深刻な問題が発生していた。それが抑えの栗林の不調である。

 WBC日本代表メンバーに選出されたが、1次ラウンド終了後に腰の怪我で離脱(トレーナーの施術が原因との説あり)。なんとか開幕には間に合わせたが、好不調の波が激しく4月中に4敗し自身初の2軍降格。以前の栗林ならストレート1本で待っている相手にストレートを投げても打ち取れていた。そんな栗林のストレートがポンポン弾き返されるのだから本来の状態からは程遠いことが分かるだろう。復帰後もしばらくは調子が戻らず、6月にも2敗し、楽天戦でも被弾。防御率は7.47まで悪化していた。しかし、その次の西武戦から内容がよくなり始める。フォーム変更が功を奏し、球威・制球ともに良化。フォークは本調子ではなかったが、カーブとカットの制球は抜群で、直球も自己最速を更新し進化して戻ってきた。8月頭から9月中旬にかけては17試合連続無失点を記録するなど、終わってみれば交流戦後は防御率1.01とほぼ完璧な内容。防御率も2点台まで戻し、序盤の不調込みでも奪三振率8.77の被打率.228と悪くない数字である。

 先述のトレーナー問題がもし事実なのであれば、代表に選手を派遣するのを躊躇う原因にもなる。3月の欧州代表との強化試合の侍ジャパンメンバーにも栗林は選ばれているが、そのことでWBCの件がよぎったカープファンは多いだろう。あれ以降続報が何もないため、報道が本当なのか、施術に問題はなかったのか、そのトレーナーは今後も代表チームに帯同するのか、などは全く分からない。NPBはこの件について明らかに説明が足りないし、他球団の選手にも影響が及ぶ可能性がある以上、そんなこともあったね~で済ませていい話ではない。全容が明らかにされることをいち野球ファンとして願っている。(これを報じたのがNumberなので、文春新潮金曜ゲンダイ女性あたりの低俗四流ゴシップ誌よりは信憑性があると思うのだが……)

 栗林の不振時にチームを救ったのが矢崎。5月から代理クローザーに就任すると、いい意味での図太さ・ふてぶてしさで抑えのポジションにピタリとはまり、チームトップの24セーブ。得点圏被打率.184が示すように、ピンチでも動じず粘り強さを発揮した。この2年で矢崎のメンタル面がこんなに強化されるとは。8月中旬に4戦連続失点で2敗を喫するが、それまではフル回転でブルペンを支えた。

 ターリーの活躍も大きかった。キャンプやオープン戦の段階で前年より明らかに内容が良くなっていたので今年のターリーにはかなり期待していた。前半戦はピンチは作られても得点は許さない投球で勝ちパターンの一角として投げ、オールスターにも選出。後半戦10試合で0.00と好投していた中での離脱はもったいなかったが、チーム2位の29HPを挙げた。本拠地での防御率が0.79と圧倒的なのに被打率は.278と高い。何故。逆によくこの被打率でこの防御率になったな。阪神相手に6試合投げて6イニング無失点の7奪三振、被安打1で被打率.056の好成績を残していることから、CSでの対阪神の切り札になると思っていたが、なぜか1試合も出番がなかった。シーズン終了後には自由契約となり、楽天が獲得を発表した。

 大道はリリーフとして飛躍したシーズンに。5月のハマスタで6失点したときはどうなるかと思ったが徐々に本来の投球を取り戻し、交流戦後に限れば防御率1.54。奪三振率8.88が示すように三振を奪う能力が高く、CSではピンチでの火消しも任された。

 そして今年のリリーフ陣の最大の功労者となった島内。今年のチームのMVPといってもいいだろう。無理にコースを狙わず、ストライクゾーンで勝負するスタイルを確立。その結果四球が激減し、変化球の精度も向上した。今年の登板で本人が転機になったと語っていたのが5月2日のDeNA戦である。ピンチで登板し四球を与えたが2三振を奪う好救援。その四球も審判が厳しかっただけで本来なら三振である。観ている方としてもこの試合が「今年の島内だいぶ良いのでは…?」と思い始めるきっかけになった。その後はリード時の8回に定着。6月末から8月中旬には18試合連続無失点も記録した。9月頭の3試合で7失点(シーズンの自責点が15なので失点のほぼ半分がこの3試合)し休養もかねて抹消され、復帰後は9戦無失点と再び安定した投球を見せた。最終的には球団史上初となる最優秀中継ぎのタイトルを獲得。イニングを上回る三振を奪い、奪三振率は9.87。得点圏での被打率も.222とピンチでもしっかりと抑えた。活躍した翌年にリセットされる傾向のある島内だが、さすがに来年は大丈夫だよね?

 ではここからはその他のリリーフ陣を。

 ケムナは前半戦1.71ながら後半戦は制球を乱し4試合で7失点。現役ドラフトで加入した戸根は序盤はそれなりに戦力になった。21回で16四球を与えたように、やはり制球力が課題。対右.209・対左.317と意外にも対左打者の方が悪かった。アンダーソンは開幕は先発として迎えたが、安定感がなく負傷を機に2軍へ。中継ぎ転向後は15試合で防御率1.23と安定。三振を奪う能力が高く、被打率も.192と悪くないが、怪我が多くて戦力になれる時期が短いことが響き、退団となった。中﨑は復活のシーズンとなった。新たにフォークを使い始めたことで空振りが取れるように。投球テンポも良くなり、きっちり3人で抑えることも多かった。今季の被打率が.210で得点圏被打率が.370というのは、中﨑のイメージからすれば逆の印象を受ける。

 河野は12.1回で6被弾、規定だと70本ペース。ホームラン打たれすぎ。益田は8試合11回で1.64。直球には威力があり、制球も安定していた。アドゥワは夏場に戻ってきてからは7試合で1.93。8/27の試合は延長戦で残りの投手がアドゥワしかいないという状況で最後の2イニングを投げ、チームを救った。森浦は今季は全く戦力にならず。11.2回で12四球と全く制球が定まらなかった。松本はストレートの質が向上し開幕当初は勝ちパターン入り。4月までに8ホールドを挙げるが、5月の東京ドームでの試合で爆発炎上。見ていて士気が下がるような独り相撲の投球で、それ以降1軍に上がることはなかった。

 

 

 

 


・打撃編

1 二 菊池涼介    120試合
 .258(442-114)   5本 27打点 OPS.641

2 右 野間峻祥    108試合
 .286(371-106)   0本 26打点 OPS.672

3 中 秋山翔吾    115試合
 .274(434-119)   4本 38打点 OPS.709

4 左 西川龍馬    109試合
 .305(416-127)   9本 56打点 OPS.760

5 捕 坂倉将吾    120試合
 .266(395-105) 12本 44打点 OPS.757

6 三 デビッドソン  112試合
 .210(348-73)   19本 44打点 OPS.698

7 一 堂林翔太    100試合
 .273(260-71)   12本 35打点 OPS.784

8 遊 小園海斗      80試合
 .286(290-83)  6本 31打点 OPS.749

會澤翼  54試合  .172(116-20)   1本  10打点
上本崇司 84試合  .259(247-64)   1本  17打点
田中広輔  111試合  .228(224-51)   6本  28打点
マクブルーム   70試合  .221(226-50)   6本  31打点
矢野雅哉 93試合  .185(119-22)   0本 3打点
末包昇大 65試合  .273(139-38) 11本  27打点
松山竜平 79試合  .252(143-36)   0本  27打点

 

 菊池は序盤好調だったことから1番に入り、そのまま終盤まで1番打者での出場が多かった。毎年チャンスに強い印象があるが、今年の得点圏打率は.224と珍しく低く、そのせいか打点も少なかった。

 新たな一面を見せたのが野間。主に2番を務め、チームトップの出塁率.351をマークしたように出塁能力が上がった一方で、長打は減ってしまった。それでも、得点圏では.348とよく打った。ボールに喰らい付き、粘って粘って三遊間を破るという場面が多く見られた。得点圏での野間がこんなに頼もしい存在になるとは。本拠地で.337と高打率を残したが、ビジターでは.237だった。

 秋山は序盤に打線を引っ張った。広角に打ち分けて安打を量産し、5月までは.358。しかし6月以降は.209とブレーキに。大きく調子を落としたのが気になるところだが、もし打撃不振がシーズン後に手術した膝の影響だとしたら、来年以降も打撃面で期待できるはずだ。

 西川はマクブルームの不振により4番に座ると、常に3割を超える安定した打撃でチームに貢献した。2度の離脱があったがギリギリ規定打席にも到達。DeNA戦で.414、巨人・阪神・ヤクルトにも3割前後の打率を残したが、中日には.189と苦戦した。オフにはFA権を行使し、オリックスへ移籍。周囲への気配りや立ち回りの上手さによって快く送り出されたという印象だ。主力選手のFAの中でこれほどまでに波風の立たない移籍があっただろうか。

 坂倉は唯一シーズン通して試合に出場したが、本来の実力を考えると物足りない数字だ。捕手復帰1年目ということもあり、負担が増えたのは仕方ないのだが、最低でも2割8分は打ってほしいところ。ヤクルト戦に強く、対戦打率は.382だった。

 デビッドソンは7月に.278、8月に9本塁打で適応したかと思いきや9月に再び失速。チームトップの本塁打を放ったが退団となった。巨人戦に滅法強く、半分近い9本を巨人戦で放った。

 堂林は後半戦の打率が.309と好調で、特に8月には.371の5本と活躍。シーズン終盤には4番も務めた。左投手に対して打率.343の好成績。

 小園は序盤から大不振に陥った。打率.053で早々に2軍降格。7月に復帰すると打撃も守備も見違えるようになり、打率は7月.260→8月.275→9・10月.365とどんどん上昇。再昇格以降の打率は.303だった。得点圏打率も.352を記録しチャンスで頼りになった。毎年春先不調になる小園だが、昨年までと比べて明らかに打席の内容が良くなっているため、来年は大丈夫だと思いたい。

 會澤は三塁線を破る2点二塁打や上手く当ててセンター前に落とすタイムリー、ハマスタでの決勝犠飛など印象的な一打はあるが、打率は.172と低迷した。

 上本は複数ポジションを守りながらチーム事情により4番も任され、バントに進塁打にタイムリーと上本なりの4番像で貢献。この2年で完全にチームに欠かせない選手となった。打率は昨年には及ばなかったが、得点圏では.315、代打でも15打数ながら.467と高い勝負強さを発揮した。

 田中は3年ぶりに100試合出場を果たし復活。交流戦では.325と好調。走者を置いた場面での効果的な本塁打も多く、CSでは代打で決勝打を放った。新人の頃は下位打線でそれなりに長打を放っており、そこから出塁型にシフトチェンジしていったイメージなので、復活というよりは原点回帰という方が近いかもしれない。

 マクブルームは4番として期待されたが、全く調子が上がらず、低空飛行が続いた。最大の原因は、昨年と比べて空振りが大幅に増えたこと。外に逃げる変化球も昨年なら平然と見送っていたコースにバットが止まらないというのが目立った。左投手に対しても.214と打てず。

 矢野は守備力を武器に出場機会を増やしたが、課題の打撃面では結果を残せず、特にチャンスの場面で打ったヒットは1本のみだった。

 末包はシーズン中盤からスタメンに定着。得点圏で.343と勝負強く、OPS.862はチームトップの数値。後半戦だけで10発放ち、自慢の長打力を見せつけた。巨人戦で.344の6本とこちらもキラーぶりを発揮した。

 松山は今年もチャンスに強く、得点圏.310。本拠地でも.340。代打での勝負強さは驚異的で、50打数19安打の打率.380。代打打率と代打打点21はリーグトップだった。逆にスタメン出場時だと.178とシナシナに。今季は試合展開によって終盤のチャンスだけでなく中盤までの代打出場も多かったが、そこでも結果を残した。

 林は看板を直撃する特大アーチを放ったもののそれ以降は快音響かず。韮澤は打率こそ低いが大勢に3-2、バウアーに3-3、他は東と青柳から1安打と意外な大物キラーの才能が(?)。終盤には田村が1軍デビューし、投球を受けて骨折で離脱するまで10試合で.364の高打率を残した。

 

 

 

 


・守備編

失策82
デビ11 小園9 上本8 田中7 矢野6
野間マク林5 秋山4 堂林坂倉菊池3

 

 失策はリーグ5位。守備が堅くなった阪神が最多失策で優勝しているため、数だけをみてどうこう言うつもりはない。
 そもそも、最も内野守備が難しい球場を本拠地にしているため、失策の数が増えるのはもうしょうがない。純粋な守備力なら12球団でもかなり上の方だと思っている。ビジターの球場で守備が乱れることも少ないし、特にエスコンフィールドで行われた日本ハム戦は人工芝の先輩として格の違いを見せつけ3連勝。守備で勝った3試合だった。お互いの守備が逆なら3連敗していたかもしれない。

 今シーズンから坂倉が捕手に復帰した。序盤はとんでもないパスボールもあったが、後半はキャッチング能力も向上し、そういった場面も減った。リードも悪くなく、捕手復帰1年目はひとまず成功と言えるだろう。

 上に挙げた選手の中で、断トツで出場数が少ないのが林。20試合5失策で年間30失策ペースぐらいだろうか。これではレギュラーとして使うにはかなり厳しい。例えばロッテの安田。主軸として起用されているが、シーズン成績はだいたい.240の9本ぐらい。これぐらいの成績ならある程度試合に出られさえすれば林も残せると思っている。ではなぜ安田は使われて林は使われないかというと、安田は守備が上手く、林は下手だから。守備が良いから多少打てない時期があっても我慢して使われるのであり、逆にある程度の守備力がないと、いくら打撃の貢献度が高くてもレギュラーとして試合に出ることはできない。今の林がスタメンで使われるには守備を鍛える方が近道だと思うのだが、どうだろうか。

 

 今回ゴールデングラブ賞が広島からは受賞者なしとなり、これは2007年以来16年ぶりのことらしい。確かに栗原・マエケン・菊池・丸・誠也など誰かしらは受賞していたイメージ。惜しかったのが菊池と秋山。菊池は3票差、秋山は4票差で受賞を逃した。菊池に関しては、今年も好プレーを連発しており試合数が若干少ないとはいえ十分受賞に値すると思っていたのだが、優勝&日本一&フルイニングに負けるなら仕方ないかな。

 個人的に投手部門は床田を推していた。フィールディングがうまく、失策が1あるものの補殺数と併殺数はリーグ最多だった。

 

〈こぼれ話〉
内野の守備固めが全員ショートというのが何度かあった(一塁・田中、二塁・上本、三塁・小園、遊撃・矢野)。外野の守備固め全員ショートもあった(左翼・上本、中堅・矢野、右翼・曽根)。

 

 

 

 


・走塁編

盗塁78
羽月14 上本小園秋山8 菊池矢野西川7
野間5 大盛4 坂倉3 田中2

盗塁死50
田中堂林羽月西川野間6 菊池5 小園4

盗塁貯金 羽月8  矢野7  上本6  秋山5

 

 積極的に走らせる方針に戻したこともあって、盗塁数は球団史上最小だった昨年の26から大幅に増え、78に。阪神と1個差の2位にまで浮上した。そして羽月がチーム待望の代走の切り札となった。特筆すべきは大勢から無安打で追いついた5月13日の試合。初球からスタートを切り盗塁成功。犠打と内野ゴロで1点をもぎ取った。去年ならあそこで走れる選手はいなかったし走る指示も出さなかったと思う。これも首脳陣刷新効果だろう。

 ただ、やはり多いのが盗塁死。他5球団が20~29の間に収まっているのに対して、広島のそれは50。一括りに盗塁死といっても、2死から出塁し次が長打が見込めない打者の場合に盗塁して失敗するのと誘い出されて牽制でアウトになるのとではチームに与えるダメージも違うし、一・三塁での一塁走者の盗塁と1点差の緊迫した場面での盗塁とでは決めやすさも違う。だから盗塁死の多さがチャンスを潰しまくっていることや流れを悪くしていることに直結するわけではないが、企図数が多いことも多少は影響しているとはいえ、成功率だと下に2球団いるとはいえ、さすがに50は多すぎるので、最低でも失敗数と同じぐらいの貯金を作ることを目標にして改善すべき。

 ちなみに、三盗だとチームで7回試みて全て成功。特に上本は4回中4回成功している。CSの羽月もそうだけど、三盗がチームの武器になってきた感じはあるね。

 

 

 

 

 

 

 

◎神試合ベストナイン

     4/15 広島5x-4ヤクルト
     ヤクルト 000 202 000   4
     広島 010 100 102x 5
1点ビハインドで迎えた9回、二死から堂林がストレートの四球を選び、続く秋山が初球を捉え逆方向へ逆転サヨナラ2ラン。

 

     5/2 DeNA1-6広島
     広島   010 000 005 6
     DeNA 000 001 000 1
同点の9回、先頭の菊池が二塁打。野間が送って一死三塁とし、秋山の内野安打で勝ち越し。マクブルームと西川も安打で続き、坂倉が満塁ホームラン。

 

     5/12 巨人4-9広島
     広島 000 100 101 6 9
     巨人 000 002 010 1 4
9回代打韮澤が二塁打を放ち、代打松山が同点タイムリー。延長10回マクブルームの四球と西川の安打で一・三塁の好機を作り、坂倉が勝ち越し打。その後満塁とすると矢野が押し出しを選び、菊池が満塁弾。

 

     6/28 広島6-2DeNA
     DeNA 010 100 000 2
     広島   020 030 10X 6
2回にデビッドソンの2ランで逆転。追いつかれるが5回に森下にプロ1号となる3ランが飛び出しリードを奪う。7回には秋山のタイムリーで加点。森下は投げても7回2失点の好投。

 

     7/15 DeNA1-2広島
     広島   000 000 002 2
     DeNA 000 001 000 1
大瀬良は7回を2安打1失点にまとめる。9回一死から坂倉がソロを放ち、土壇場で同点に。そしてデビッドソンの二塁打、小園の内野安打、末包敬遠で満塁とすると、代打會澤が決勝犠飛

 

     8/4 広島4x-3巨人
     巨人 003 000 000   3
     広島 020 000 002x 4
2回にデビッドソンの2ランで先制するが3回に逆転を許す。1点を追う9回、菊池と野間の連打で一・二塁とし、秋山の犠打野選で無死満塁に。上本は9球粘って外野フライに倒れるが、小園が初球を振り抜き同点タイムリー、続く好機で代打松山も初球を叩いて適時打を放ちサヨナラ勝ち。

 

     8/29 巨人4-5広島
     広島 000 011 030 5
     巨人 000 003 100 4
小園の二塁打に相手エラーが絡み先制。デビッドソンもソロを放ち2点を先行する。その後逆転されるが、8回に2つの四球で二死一・二塁のチャンスを作ると、代打末包が5階席へ運ぶ特大の逆転3ラン。

 

     9/5 広島6x-5DeNA
     DeNA 000 100 031 0   5
     広島   000 220 001 1x 6
坂倉と菊池のタイムリーなどでリードを奪うも島内が同点3ラン被弾。9回には矢崎が勝ち越しを許すがその裏二死三塁から野間の適時打で追いつく。延長10回二死から曽根と矢野が四球で出塁し、堂林の中前打で曽根が激走ホームイン。リプレー検証でも覆らずサヨナラ勝ち。

 

     10/14 広島3x-2DeNA
     DeNA 000 002 000 00   2
     広島   000 001 010 01x 3
6回に床田が2ランを打たれるが、その直後菊池・野間の連打と西川の犠飛で1点返す。8回にデビッドソンが四球で出塁し、代走に羽月を送る。矢野が犠打を決め一死二塁とすると、羽月が隙を突き三盗を決め、菊池のスクイズで同点に。迎えた延長11回、先頭堂林の二塁打をきっかけに作った二死一・三塁のチャンスで秋山がセンターの頭を越えるサヨナラ打。

 

今年はDeNAと巨人ばかりになった。惜しくも選考漏れとなったのが、

4/16 広7-5ヤ
7/13 巨1-6広
9/14 ヤ5-6広      この3試合かな。

 

 

 

 

 

 

 

◎新井政権1年目を終えて

 新井政権の1年目が終了した。コーチ経験が無い状態でいきなり監督に就任したことが不安視されたが、積極的にコミュニケーションをとり、前向きな言葉でチームを鼓舞し、サヨナラ勝ちで大はしゃぎし、良い意味で選手時代と変わらず新井監督らしさを発揮した結果、下馬評を覆してチームをAクラスに導いた。
 昨年から大きく変わったのがチームのモチベーションだろう。外から見てもチームの雰囲気は確実に良くなっており、その雰囲気の良さが、戦力がほとんど変わっていないのにもかかわらず、5位から2位に順位を上げた要因だろう。そういった意味では、モチベーションの大切さを感じたシーズンだった。
 課題の交流戦も5割で乗り切ったし(とはいっても、角中・岡島・中村晃あたりの毎年打たれてるメンツへの対策は必要だが)、最底辺だったベンチワークも大きく改善された。佐々岡政権よりもベンチが敗因の試合が減ったことで、采配で負けるチームから采配で勝ちを拾えるチームになった。

 問題は選手のマネジメントに関して。これと決めた選手に固執しすぎる傾向があり、大瀬良のローテ入りや秋山の3番フルイニング、4番マクブルームに抑え栗林、など。選手を信じるのは大切なことだが、我慢期間がちょっと長い。
 そしてどこでも島内と矢崎。リード時・同点時は仕方ないが、1点ビハインドの場面での起用もあった。特に後半戦は、アンダーソン・中﨑・益田・アドゥワあたりの調子は悪くなかったのに出番は少なかった。もう少し彼らを信用しても良かったのでは。
 レギュラー陣の休養も少なく、序盤は点差がついた試合でもフル出場させていた。夏場以降に主力野手が離脱しまくったことと無関係ではないだろう。重要な時期に選手を欠いたまま戦うことになった。これらは来シーズン以降の課題だ。

 今年の広島についてよく言われるのが、「上振れ」「出来過ぎ」「運が良かった」などなど。そりゃね、最下位予想が多かったシーズンに2位なんだから、なんなら私の予想順位よりも上だから、そのような意見も理解はできるが、上手くいきすぎてたわけないだろ!
 主力に怪我人続出してるし、後で振り返ってこの年がキャリアハイになりそうなのって誰かいた?可能性があるの島内ぐらいじゃない?開幕前の「この選手はこれぐらいやれそう予想」を上回ったのは島内以外だと大道・中﨑・ターリー、一応矢崎もか?打者に関しては田中ぐらい。あと走塁面で羽月。
 実力以上の力を発揮したシーズンでもないし、すべてがうまく噛み合って上位になったシーズンでもない。上振れなんかじゃなく、"下振れが戻った"だけ。

 確かに広島は戦力がある方ではない。ただ他球団もその広島と大差ないから2位になれたのである。
 広島はなんというかその…舐められがちなので。順位予想でも巨人や阪神のようなしがらみがないため低くされがちだし、広島の選手ってだけで注目度は低くなるし。でもそれぐらい舐められた方が広島らしくてちょうどいいじゃないか。油断してくれたら儲けもの。そういうスタンスでいい。
 そもそも上振れって去年も聞いたぞ。今年も上振れだったならもうちょっと点取ってるわ。

 

 

 

 

 

 

 

◎来季展望

先発  床田九里森下大瀬良ハッチ森常廣
      (野村黒原アドゥワ玉村遠藤コルニエル髙滝田)
リリーフ  中﨑益田大道ハーン矢崎島内栗林
      (森浦ケムナ塹江河野戸根内間赤塚)

打順
1中野間    1遊小園    1中野間
2二菊池    2中野間    2三レイノルズ
3遊小園    3左秋山    3遊小園
4一シャイナー     4一シャイナー     4右末包
5左秋山    5捕坂倉    5左秋山
6三レイノルズ   6三レイノルズ   6一シャイナー
7捕坂倉    7右末包    7捕坂倉
8右末包    8二菊池    8二菊池

代打など
會澤磯村曽根上本田中堂林矢野羽月松山田村
(林韮澤二俣宇草中村健久保中村奨中村貴)

 

 打線は西川が移籍し、マクブルームとデビッドソンが抜けて長打力不足という状況。そのぶんレイノルズとシャイナーにかかる期待は大きい。レイノルズは守備に定評があり、広角に打ち分ける打撃が持ち味だ。マクブルームに近い。内野の様々なポジションを守りながら3割を超える打率を残したシーツのような働きができれば理想的だ。シャイナーは選球眼が悪くなく、打撃フォームに変な癖がない。軸がしっかりしており、こちらはバティスタの打ち方を彷彿とさせる。2人ともぶんぶん振り回すタイプではなさそうなのでまずは第一関門クリア。この2人が一塁と三塁、二遊間に菊池と小園が理想。そこに林や二俣がどこまで絡めるかといったところだろう。矢野も2割5分打てるなら即レギュラーだ。
 外野は野間秋山末包田村の4人で回せれば理想。もちろん堂林が安定して結果を残したり、トリプル中村や久保あたりが覚醒したりで、ハイレベルな競争が起これば言うことなし。

 一方、投手陣。先発は床田九里森下まではローテ確定、大瀬良も手術を受けた肘の状態次第では開幕に間に合いそうだ。新外国人のハッチは球種が豊富で制球力もあり、そこそこやってくれそう。黒原や森、遠藤や玉村、そしてアドゥワの中から誰かはそろそろ先発ローテに定着してほしいところ。常廣は開幕は2軍スタートとなったが、間違いなくシーズン中どこかのタイミングで出番はやってくるだろう。
 リリーフ陣は、勝ちパターンは矢崎島内栗林が基本で、そこに大道とハーンが加わる形か。ハーンは守備とクイックに難があるが、奪三振能力と球威は大きな武器だ。昨シーズンは左の中継ぎがターリーのみという状況だった。サイド転向の塹江や復活を期す森浦が加われば、ブルペンの厚みが増す。

 

 今年の現役ドラフトでは、中村祐太が西武へ移籍し、楽天から内間が来た。
 中村祐太はここ数年で先発もリリーフも若い投手が増えて1軍での出番がなくなってきており、現ドラへの出荷も頷けるのだが、その出荷先は西武。西武は広島以上に投手の駒が揃っているため、今以上に出番はないのでは…?基本的に2軍回しでたまに1軍のロングリリーフで呼ばれるかどうかではないだろうか。
 内間は初めて聞いた投手。球は速いが制球がアバウトとのことで、最近の典型的なカープのピッチャー。ようこそ。すぐ馴染めます。島内・矢崎・大道と似たようなタイプがいるので覚醒のきっかけになれば。

 それにしても広島は西武と楽天とほんと仲良いよね、ここ数年でオリックスもか。で、そんなオリックスから西川の人的補償として日高がやって来た。
 高卒1年目が終わった段階での移籍には驚いたが、オリックスの強力投手陣や、そしてある程度ベテランもプロテクトしていたとの話もあり、日高までは守れなかったのだろう。
 とはいえ、リストから漏れていた若手投手では一番良いピッチャーであることには変わりなく、同期の投手が齋藤から斉藤にはなったが、別のサイトウと切磋琢磨してカープのエースを目指してほしい。西川と日高の移籍がWin-Winとなることを願っている。

 

 なんか盛り上がってるからこの流れで人的補償について緊急コラムやります。

 

 

 

 

 

 

 

◎コラム① 人的補償

(ざっくりまとめ)
山川FAの人的補償で和田が選ばれたとの報道があったが、その日の夕方には甲斐野に変更され、正式に発表された。本当にただの誤報だったのか、それとも球団が和田に配慮して西武側に変更を申し出たのか、真相は闇の中である。その甲斐野も、本来はプロテクトされていたとの説もある。

 

 記事をどこまで信じるかだけど、あれは和田をプロテクトしなかったソフトバンクが悪い。取られたくないならプロテクトすればいい、ただそれだけのことである。それなのに撤廃だルール変更だはひろゆきばりの論点のすり替えでしかない。人的補償のあり方についてどうこう議論する前に和田の件をしっかり検証し再発防止策を講じるのが先ではないか。それで明確なルール違反がある場合に必要であれば何らかのペナルティを与える。そうしてはじめて人的補償問題についての話し合いができるのではないだろうか。今回はこの人的補償制度について考えていこうと思う。

 

 人的補償が存在する最大の理由は戦力均衡のためである。プロ野球が興行である以上、戦力の格差があまりにも大きいのは望ましくない。特定の球団にばかり有力選手が集まり、5連覇10連覇してしまうことは避けたいのである。ドラフト会議を行うのもこの戦力均衡が理由だ。

 今回の騒動では、人的補償の負の面ばかりが注目されているように感じる。例えば、人的補償があることでFA移籍を躊躇う理由になったり、「自分が入団を決めたせいで移籍させてしまった」という思いを抱く原因となったりする。また、A・Bランク選手(所属していた球団内の年俸の順位で1~3位がAランク、4~10位がBランク、そこから下がCランクとなる)に対しては人的補償が発生するが、補償なしで獲得できるCランクや補償ありでも獲得したいAランクと比べると、Bランク選手は争奪戦にならない印象があり、本来Cランク選手よりは一般的に価値が高いはずのBランク選手が不利になってしまう。これも人的補償のせいだろう。

 確かに人的補償は完璧な制度ではないが、落とし所としては決して悪いものではない。FAで獲得した選手があまり活躍しなかったり、人的補償に選ばれた選手が移籍先の球団でブレイクしたりすることはある。しかし、基本的に人的補償側がFA移籍側を超える活躍をすることはほとんどなく、FA選手を獲得した側が損だけをすることはまずない。相手の主力選手を獲得して自チームの29番目の選手を放出するのだからそれも当然のことで、FA獲得側からすればかなりお得な制度である。人的で指名されたということは、自球団からは要らない…とまではいかないけどそれ以上に相手球団から必要とされたということ。これは選手にとってはかなり光栄なことだと考えることもできる。少なくとも以前いた球団よりはチャンスを貰えるだろうし、重宝されるだろう。人的補償は急な移籍だからダメだというけどそれはトレードでも同じでしょ?というかそもそも選手会は移籍を活発にしたいんでしょ?だから現役ドラフトも始めたんでしょ?何度も言うが、戦力均衡を目指してやっているのだから、金持ち球団が補強して優勝して次の世代になったらまた補強して…の繰り返しを避けるためにも、何かしらの補償は絶対に必要なのである。

 だが、それが必ずしも選手による補償でなければならないかといえば、そうではない。ではもし人的補償を撤廃するとして、何かいい代替案はあるのか。最も有力なのがドラフト指名権の譲渡である。メジャーリーグではこれが一般的だ。しかし、メジャーほど選手の移籍が多くなく、ドラフトも完全ウェーバー制ではない日本で、ドラフト指名権の譲渡を行うのは非常に難しい。

 日本のドラフト会議は、1位は全球団同時に指名し、被らなければ確定、被ればくじ引きを行い当たりを引いた球団は確定、残った球団でもう一度同時に1位指名を行い、被ればまたくじ引き。これを繰り返して全球団1位指名が確定すれば2位指名をウェーバー順(下位球団から)で行う。3位指名は逆ウェーバー(上位球団から)で、以下ウェーバーと逆ウェーバーの繰り返しとなる。もしドラフト指名権を譲渡するなら、ドラフト会議は興行という面もあるため、くじ引きに関わる1位は渡しにくく、渡すなら2位や3位となる。Aランクなら2位、Bランクなら3位の譲渡がよいだろうか。しかし、1位ならまだしも、2位や3位指名の選手で補償として釣り合うとは思えないし、完全なウェーバー順ではないため指名タイミングがぐちゃぐちゃになるという問題もある。指名権を渡したとして、FA獲得した球団の枠で指名するのか、1.5巡や2.5巡を作りそこで指名するのか、それにもしFA選手を2人獲得したら?もっと複雑になる。

 また、現在の日程ではドラフト会議の後にFA交渉が始まるため、指名権の譲渡が1年後になる。FA交渉→ドラフトになるよう変える必要がある。これらのことをクリアしてからでないと指名権譲渡制度は行えず、導入するにはかなり問題が多い。

 他には贅沢税の導入という方法もある。選手の年俸の上限を設けて超過した球団に制裁金を課す、というものである。ドラフト指名権と同様にメジャーリーグで行われている。これを改良して、集めた贅沢税を各球団に分配するという制度にする。そしてFA時の補償を金銭のみとし、金額も大幅にアップさせる。これならどうだろうか。確かに選手の移籍が絡まなくなるとシンプルな制度にはなるが、資金力がある球団に対して金銭による制裁というのは効果があるのか疑問だし、戦力均衡のための抑止力になるかと言われると、それはあまり期待できない。さらに、日本のプロ野球では贅沢税を導入するほど年俸格差はなく戦力均衡も崩れていない(あくまでメジャーリーグと比べた場合の話)ため、導入する意味は薄い。

 メジャーのようにFAの仕組み自体を変えて一定年数が経過すれば自動的にFAになるようにするという手もあるが、戦力外にされる選手が増える可能性があるため選手会は賛成しないだろう。

 

 結局のところ、これらを導入するには乗り越えなければならない壁が多く、日本向きの制度でもないことから、現状では人的補償を続けるのが最善だと思う。人的補償に代わる案を考えるよりも、人的補償制度を良くする方向に力を入れるべきだろう。

 そもそも、NPBを経由するなどして第三者が間に入れば今回の騒動は起こらなかったはず。とりあえずはプロテクトリストを相手球団ではなくNPBに提出し、NPBが渡す、というふうに改善してはどうだろうか。あとは、育成契約にして人的補償に選ばれないようにする(プロテクトリストの対象者は支配下登録選手だけなので)という反則ギリギリの手口を防ぐため、育成選手も人的補償の対象とすること。そして何より、出したくない選手をプロテクトリストから外すな、これは基本の基だ。

 

 

 

 

 

 

 

◎コラム② CS

2023年シーズンは阪神オリックスが優勝した。阪神は2位に11.5ゲーム、オリックスは15.5ゲーム差をつけた独走優勝だった。そんな大差での優勝だったこともあり、次のような意見をちらほら目にした。

Q1.大差をつけて優勝したのにCSを開催する必要ある?

Q2.下位チームが日本シリーズに進出したらペナントレースの価値は?

Q3.優勝チームが日本シリーズにもっと進みやすくなるようにルールを改良すれば?

これらの疑問を1つずつ潰していきます。

 

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CSとは、日本シリーズの出場権をかけて両リーグの上位3チームが争う制度。まず2位と3位が対戦し(ファーストステージ)、勝ち上がった方が優勝チームと対戦する(ファイナルステージ)。ファーストステージは2位チームの本拠地で行われ、2勝すれば勝ち抜け。ファイナルステージは優勝チームの本拠地で行われ、優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられる。4勝(優勝チームは実質3勝)すれば勝ち抜け。
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Q1.大差をつけて優勝したのにCSを開催する必要ある?

A1.ある。

続いてQ2.下位チームが…

……冗談です。ちゃんと説明します。

 

 確かに2位に大差をつけての独走優勝だと、実力差もはっきりしているし、わざわさCSやらなくてもいいのではないかと思ってしまう。しかしそれは逆で、むしろ大差がついたときにこそCSは必要なのである。
 CSの最大の目的は消化試合を減らすこと。それが2位や3位に下剋上のチャンスを与えることとイコールになっているだけ。基本的に優勝チームが決まった後は、主力を休ませたり若手にシフトしたりしてチームの戦い方もそれまでとは変わり、何が何でも勝ちにいくようなことは少なくなる。そして観客が減る。
 しかし、CSがあれば2位、3位争いで最後まで盛り上がるし、チームも全力で戦うようになり、観客も減ることはなく優勝が決まった後の閑古鳥状態を防ぐことができる。何よりその分儲かる。
 さらに、CSの収入は本拠地で開催した球団に入るので、いわば2位以上に与えられる臨時収入みたいなもの。この収入分を賄える他の制度がない限りは、これからもCSが廃止になることはないだろう。

 

 

 

Q2.下位チームが日本シリーズ進出したらペナントレースの価値は?

A2.そんなん負ける方が悪いやろ。

 

 143試合戦った結果がたった5試合程度でひっくり返されれば、何のためにペナントレースを戦い優勝を決めたんだという意見も分かる。もちろん優勝したチーム同士で日本シリーズを戦うのが適切だとは思う。だが、それは優勝チームが優勝チームとしてのパフォーマンスを発揮できればの話。CSで下剋上されるぐらいのチームなら所詮その程度のチーム。
 現在のCSは、全試合上位チームの本拠地で開催されるし、1勝のアドバンテージもあるし、引き分けも実質上位側の勝ち扱いになる。さらに、ファーストステージを戦った下位チームは先発2,3枚を消費しているため、ファイナルステージでは優勝チームの先発1番手VS下位チームの3,4番手となり、2試合目は2番手VS4,5番手の組み合わせになるという"隠れアドバンテージ"もある。これだけ優勝チームに有利な条件が揃っているのに負けるなら、それは負ける方が悪いと言わざるを得ない。

 例えば3位DeNAが優勝した広島を破った2017年のCSでは、広島の主力3人が怪我で離脱しており、雨で試合がズレたことにより先述の先発ローテの有利さが消えた。そして広島はシーズン終了から間が空きすぎていて試合勘を取り戻せず、さらにラミレスの采配が当たりまくり緒方の采配がすべて裏目に出た。おまけに審判が敵だった。下剋上はこれだけのことが重なってようやく起こるレベルである。

 ちなみに、両リーグでCSが実施されるようになった2007年から2023年までの17年間のうち、2位・3位チームが勝ち上がったのはセ・パともに3回ずつで、その割合は18%。優勝チームは8割以上日本シリーズに進んでいるし、この2割という数字が絶妙で、丁度いい感じに収まっていると思う。絶対に無理ではないし、かといって頻繁に起こるものでもない。これが例えば3回に1回は下剋上されてますとかならさすがに多いかなと思うけど。

 

 

 

Q3.優勝チームが日本シリーズにもっと進みやすくなるようにルールを改良すれば?

A3.良かれと思った変更でも、優勝チームが損する場合もあるのよ。

 

 よく言われているのが、例えば10ゲーム差がついたらCSを開催せず自動的に日本シリーズ進出にするとか、5ゲーム差ごとに1勝のアドバンテージを追加する(5ゲーム差以上で2勝、10ゲーム差以上で3勝になる)という案。これらの改良によって、一見優勝チームがより進出しやすくなるようにみえる。しかし、そんな単純なものではない。

 10ゲーム差で自動的進出案だと、優勝チームは一切調整なしで日本シリーズを戦うことになり、公式戦終了から日本シリーズまで時間が空きすぎて試合勘が鈍ってしまう。試合から遠ざかると試合に対する感覚が鈍り、短期決戦ではその感覚を取り戻せないまま終わってしまうこともよくある。今でも公式戦終了からCSまでの間に社会人チームと練習試合を組むことが多いけど、これが本当に効果があるかどうかは分からない。片方のリーグではCSを戦ったばっかり、もう片方はCS無しで公式戦から1か月空いてます、そんな2チームが日本シリーズで戦います、こんなのフェアじゃないよね。

 ゲーム差に応じたハンデ案だと、3ゲーム差での優勝なら最短3試合で勝ち上がれるが、10ゲーム差での優勝なら最短1試合で勝ち上がることになる。勝ち上がりやすくなるメリットはあるが、収益が減るデメリットが生まれる。本来は3試合分の収益を得られたのに、1試合で勝利して終わってしまっては、その分損をすることになる。大差をつけて優勝したことが逆にその後の収益を減らしてしまっては、本当に得をする制度とはいえない。

 このように、制度を変えたとして、優勝チームにとって今以上にプラスになるようにするのはなかなか難しいのである。

 

 

 

 で、ここからはちょっと愚痴。

 いやー、CSで甲子園の広島ファンの席少なかったねー。僅か2ブロック。公式戦では4ブロック分あったから半分になった。シーズンで空席が多かったのでビジター席減らされましたなら納得できるんだけど、ちゃんと埋まってたからさ。マツダでのCSではビジターエリアを広くしたのに甲子園は逆に公式戦より狭くしたよね。広島かDeNAか対戦相手が分からないのでとりあえず狭い方に合わせて売りますってか?(実際、DeNA戦のビジター席は公式戦でも2ブロック分だった)。CSだからそのために遠征するファンも公式戦よりは多いだろうし、4ブロックでもDeNAファンも埋めたと思うんだけどな。

 こんなことを言うとマツダスタジアムのビジター席の方が酷いだろという反論が来るんだけど、マツダのビジター席は別にあそこにしか座っちゃいけないわけじゃない。声を上げて応援したい人向けなだけだから。他の球場だってビジターの周りや内野にもビジターファンちらほら居るでしょ?同様にカープ側の応援席も外野上部にあるから"隔離されている"という条件は一緒。なんならビジター席はエリアで言うと内野だからホーム側応援席よりも本塁に近い。

 あとマツダスタジアムでは2009年の開場以来ビジターエリアの全体をビジターファン向けに使ってたんだけど、2018年から試合によっては狭くしたのよ。あれは別にビジターファンを排除したいわけじゃなくて、単にそれまで埋まってなかっただけ。確かにね、その当時がビジター席のチケットを買って通路で立ち見するにわかカープファンの問題行動が話題になったタイミングだったから、ビジター席を返せとかビジターファンに冷たいとか批判が来たし私も多少そう思ってはいる。ただ、狭くした結果、それでも埋まってない試合もそれなりにある。コロナが明けた去年の試合でも、以前よりはマツダのチケットが取りやすくなっても、狭くなったビジターエリアが満員になっているわけではない。だからまずやるべきことは、抗議の電話ではなくビジターファンであそこを埋めることだと思います。

 それで今回、甲子園とマツダの席数を調べました。甲子園は全部で約42600席、そのうちビジター席は2ブロックで775席、4ブロックで1624席。マツダは全部で33000席、そのうちビジター席は狭めた場合で616席、全体で約1670席。

 それぞれの割合は、甲子園ビジター2ブロックが1.82%、4ブロックが3.81%、マツダビジター狭めが1.87%、全体が5.06%でした。本当にビジターに厳しいのはどちらでしょうか?

 文句言いたいわけじゃないですよ。愚痴です愚痴。

 

 

 

 

 

 

 

◎コラム③ ピッチクロック

 ピッチクロックとは、メジャーリーグで試合時間を短縮するために導入された制度である。
 投手はボールを受け取ってから走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならず、違反すると1ボールとなる。一方打者は制限時間の残り8秒前までに打席に入って構えなければならず、違反すると1ストライクとなる。そしてバッテリーはピッチコムという通信機器を使ってサインのやり取りをする、というものだ。ピッチクロックの導入によって、平均試合時間は20~30分ほど短くなり、かなりの時間短縮効果があったようである。これが日本でも導入されるのではないかという話が出ている。私の考えでは、そんなものはいらない。それには大きく2つの理由がある。

 1つ目は、日本にはそこまで必要ではないからである。メジャーリーグの収入の柱となっているのはテレビの放映権料だ。その額は日本の10倍とも言われている。スポーツニュースなどで見るメジャーの試合映像では、スタンドが空席だらけというシーンが多い。それでも経営が成り立っているのは、この莫大な放映権で稼いでいるからだ。だからメジャーでは、テレビで注目を集めることが最優先であり、そのためには3時間を超えるような試合は長いのである。それに対して日本のプロ野球の収入で最も多いのは入場料である。ほとんどの球団が毎試合2~3万人を動員し、それに伴う売店収入やグッズ収入もある。放映権による収入もあるが、その割合はそこまで高くない。しっかり集客できている日本では、アメリカほど時短に必死になる必要はないのである。

 2つ目は、過度な時短は野球の面白さを奪うからである。野球は駆け引きや間を楽しむものだと言われている。野球における独特な緊迫感や息を呑むような雰囲気は、他のスポーツではなかなか味わえないもの。こういった醍醐味はピッチクロックによって全て奪われてしまう。時短自体は悪ではないが、ピッチクロックによる時短は悪だと言ってもいい。もし試合時間を短縮したいのであれば、イニング間のイベントを短くするとか攻守交代をスムーズに行うとか他にやりようはある。時短の方法がピッチクロックである必要はない。
 野球黎明期ならまだしも、日本の野球文化が完全に定着した今となっては、何でもメジャーの真似をすれば上手くいくわけではないし、メジャーのやり方がすべて正しいわけではない。今や日本の野球とメジャーのベースボールは別物といってもいいだろう。ワンポイント禁止、シフト禁止、牽制球制限、これらはすべて時短のためにメジャーで導入されたが、私に言わせればこれらは愚の骨頂だ(特に牽制球制限)。
 確かに試合時間短縮にはメリットもあるが、それ自体が目的になってしまってはいけない。大事なのは何のために時短するかだ。時短を求めた結果、野球がつまらないものになれば意味がないし、試合時間の短縮によって滞在時間が減り、球場内の売店の売上が減少するという問題点もある。ちなみにピッチクロックを導入すれば、選手別応援歌やチャンステーマなどの、トランペットや太鼓を用いた日本の応援文化は間違いなく消滅するだろう。これも世界に誇れる日本野球の文化のはずだ。

 以上のように、今の日本では時短によるメリットよりもデメリットの方が多いと考えられる。試合時間が短くなったとてどうせ興味が無い人は見ないのだから、それよりも野球の面白さを守ることの方が重要だ。
 ピッチクロックの話題になると、時短こそが素晴らしい、時短こそが最高、みたいな考えの時短促進派がどこからか湧いてくる。そいつらが決まって言うのが、世界の標準に合わせないと日本の野球が取り残される…的なこと。それの何がいけないのか。別に間違ったことをしている訳ではないのに。練習中に水飲むなとか後輩は先輩の奴隷だとか、そういう前時代的な悪しき慣習ならば改善しなければならないが、これはそういう話ではない。
 我々は野球が見たいのであって、時短が見たいのではない。「日本は日本の野球をする」でいいじゃないか。ピッチクロックも、そしてDHも、世界の主流でも導入しないという選択肢があっていいじゃないか。世界に合わせることも大事だけど、日本の文化も同じぐらい大事である。明らかに間違っている事柄ではないのなら、世界標準との違いを嘆く前に、日本の野球ならではのことを誇るべきなのではないだろうか。今のプロ野球を愛している人を大切にしてほしい。という、一ファンの意見でした。

 

 

〈野球の試合が長いことについて〉
 長いのには同意する。だが、テコ入れするほど長いか、長すぎるか、と言われればそこまでではない。他の競技だとせいぜい2時間ぐらいなので、それと比べると野球の試合は長く感じるだろう。長すぎると感じるなら以下のように考え方を変えてみることをお勧めする。

 野球の良いところは、長いゆえに手を抜いて観られるところだと個人的には思っている。サッカーやラグビー、バスケだと試合時間中ずっと画面を見て行ったり来たりするボールを追う必要があるが、野球は別に最初の1球から最後の1球までずっと張り付いて見なくてもよい。
 野球には、注目して見る"アクセル"の部分と手を抜いて見てもよい"ブレーキ"の部分がある。野球の競技の特徴として、ピッチャーが投げる→バッターが対応する→キャッチャーが捕球する→投手に返球するという一連の流れがある。極端な話、丁度投げるタイミングだけ見られればよい。ピッチャーが投げてストライクかボールになる、またはピッチャーが投げてバッターが打って野手が打球を処理する、この瞬間だけ見ることができればよい。慣れてくるとこのタイミングが習得できる。ゲームをしながらとか、スマホで文章を書きながらでも、そのときだけ顔を上げて試合を観る"ながら見"ができるようになる。
 他にも、終盤に訪れたピンチ、逆転やサヨナラのチャンスなどは1球たりとも目を離せない場面だが、それに対して、下位打線やピッチャーから始まる打順だと、試合が動く確率は低く(もちろん0ではない)、このタイミングで別の番組にチャンネルを回しても良いだろう。途中で風呂にも入れるしちょっと外出もできる。ずっと注目して見る必要はないというのも野球の良さである。

 

 

 

 

 

 

 

◎お悔やみ
今年で戦力外となった者たちに向けて。

薮田和樹
2017年には15勝を挙げてチームの優勝に大きく貢献。その後は年に数試合ほど登板機会はあったが基本的に制球が定まらず戦力になれなかった。

一岡竜司
三連覇時代にはリリーフとしてフル回転。最も成功した人的補償選手といえるだろう。

行木俊
直球が武器だったと記憶しているが怪我の影響もあり結果を残せなかった。

中村来生
改めて成績を見るとそもそもほとんど投げてない。中村姓が中村祐太と合わせて2人減ることに。

三好匠
三遊間の守備はガチ。2020年の開幕戦のファインプレーは今でも忘れられない。これからはコーチとしてチームの守備を頼む。

木下元秀
長打力が魅力のロマン砲オリックスでも頑張ってほしい。

 

他に、アンダーソン、ターリー、マクブルーム、デビッドソンが退団となった。4名とも、からっきしダメだったわけではないので、退団の寂しさは大きい。特にマクブルームは今後数年間活躍してくれると思ってて個人的にかなり期待してたんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

◎全試合メモ

 

001 03/31 ヤ4-0広 ● 大瀬良
無得点に終わり2年ぶりの開幕戦敗北、5年連
続の開幕投手となった大瀬良は開幕戦初黒星

002 04/01 ヤ1-0広 ● 床田
島内が決勝ソロを浴びる、打線は6回無失点と
好投した床田を援護できず2試合連続無得点

003 04/02 ヤ3-2広 ● 玉村
秋山タイムリーで今季初得点、デビがチーム
1号、野間の後逸&悪送球(清水建設)が決勝点

004 04/04 広4-5神 ● 九里
九里が6与四球4失点、坂倉の1号2ランとデビ
犠飛で終盤に追いつくが栗林が失点し惜敗

005 04/06 広3-0神 〇 遠藤
遠藤が5回無失点、秋山が先制打、デビ2ラン
で追加点、雨天コールドで新井監督初勝利

006 04/07 広4-2巨 〇 大瀬良
西川タイムリーとデビ犠飛で逆転、堂林が初
打席でソロHR、大瀬良粘りの6回2失点で1勝

007 04/08 広6-3巨 〇 床田
床田が8回途中3失点で今季初白星、デビ先制
ソロ、マック適時二塁打、秋山2点三塁打

008 04/09 広4-2巨 〇 玉村
秋山同点打、マック勝ち越し犠飛、デビ&田中
もソロHR、7回途中1失点の玉村が今季初勝利

009 04/11 中1-4広 〇 九里
4回にマック西川連続適時打で先制、9回には
秋山が2点三塁打、九里が8回無失点で1勝目

010 04/12 中5-2広 ● 遠藤
西川の2点打で先制するが遠藤・アドゥワが2本
塁打を浴び逆転負け、打線は5回以降1安打

011 04/14 広1-0ヤ 〇 大瀬良
野間の適時打で先制し8回途中降雨コールド勝
ち、大瀬良が6回無失点8奪三振の力投で2勝目

012 04/15 広5x-4ヤ 〇 床田
9回裏二死から堂林が四球で出塁し、続く秋山
が逆転サヨナラ2ラン、戸根が移籍後初勝利

013 04/16 広7-5ヤ 〇 玉村
玉村初回5失点、6回田中同点満塁弾、7回小園
三塁打とマックの犠飛で勝ち越し逆転勝利

014 04/18 神2x-1広 ● 九里
9回表にマックの適時二塁打で均衡を破るが、
その裏栗林が中野に打たれ逆転サヨナラ負け

015 04/19 神6-1広 ● 遠藤
遠藤6回途中3失点、黒原崩れ3失点、打線は
上本のタイムリーのみ、投打ともに振るわず

016 04/20 神5-7広 〇 アンダーソン
アンダーソンが乱調で2回4失点降板、5回に代打松
山が通算500打点となる走者一掃の逆転打

017 04/21 広0-1De ● コルニエル
プロ初先発となったコルニエルが今永と堂々
の投げ合いを見せるも8回に四球から力尽きる

018 04/22 広3-0De 〇 床田
西川の2ランなどで3点をリード、松本が無死
満塁を併殺で凌ぐ、7回無失点の床田が2勝目

019 04/23 広3-4De ● 玉村
7回に逆転するが8回に追いつかれ9回に栗林が
決勝打浴びて3敗目、菊池とマックが今季1号

020 04/26 広3-6中 ● 大瀬良
大瀬良4回3失点降板、戸根も2失点、菊池秋山
がタイムリー、西川がホームランで気を吐く

021 04/27 広3x-2中 〇 九里
菊池が通算1500安打を達成し5安打を放つ活
躍、延長12回裏に韮澤の押し出し四球で決着

022 04/28 巨5-4広 ● 遠藤
3点を追う9回表に松山と菊池のタイムリーで
大勢を追い詰めるも秋山・マックが連続三振

023 04/29 巨4x-3広 ● コルニエル
栗林が二死から岡本に四球を与え中田にサヨ
ナラ2ラン打たれる、菊池が芸術的グラブトス

024 04/30 巨4-11広 〇 アンダーソン
2点リードの6回に秋山2点打とマック3ランで
突き放す、上本秋山磯村ソロで計4HR11得点

025 05/02 De1-6広 〇 床田
9回に秋山の内野安打で勝ち越し、坂倉が試合
を決める満塁アーチ、島内も見事な火消し

026 05/03 De4-1広 ● 九里
初登板のバウアーに対して7安打を浴びせるが
決定打を欠き初勝利を許す、デビがソロ放つ

027 05/04 De3x-2広  ● 森下
森下復帰登板で好投、序盤の2点リードを追い
つかれる、宮﨑の打球が風に乗りサヨナラHR

028 05/05 広0-5神 ● 遠藤
遠藤が3回4失点KO、粘れず二死から2本塁打
浴びる、打線は沈黙し5回以降無安打に終わる

029 05/09 中0-1広 〇 床田
岐阜県の大学出身者が岐阜での試合で躍動、
床田7回無失点、野間が決勝打、菊池も3安打

030 05/10 中0-4広 〇 九里
無死満塁からマック適時打西川犠飛で先制、
野間タイムリーで加点、九里が3年ぶりの完封

031 05/11 中2-3広 〇 コルニエル
2点を先制されるがマック&坂倉タイムリーで
同点、延長11回代打松山決勝打、松本プロ初S

032 05/12 巨4-9広 〇 大瀬良
松山が連夜の殊勲打で追いつく、延長10回坂
倉勝ち越し打矢野押し出し菊池グラスラ

033 05/13 巨5x-4広 ● 森下
野間羽月秋山松山で大勢から無安打で同点に、
12回に勝ち越すが松本大乱調でサヨナラ負け

034 05/14 巨2-7広 〇 アンダーソン
アンダーソン7回1安打無失点の快投、マック満塁弾
デビ2安打1打点、最後はターリーが締める

035 05/16 De5-7広 〇 床田
2回で7得点しバウアーを攻略、なんとか逃げ
切り床田が無傷の4連勝、秋山NPB1500安打

036 05/17 De7-4広 ● 九里
好投の九里が8回に崩れ逆転負け、牧に先制2
ランと逆転3ラン喰らう、打線は追加点取れず

037 05/18 De13-3広 ● コルニエル
コル4回5失点KO、代わった大道・塹江も打ち
込まれ13失点17被安打9与四死球で大敗

038 05/19 神7-10広 〇 玉村
青柳から7得点するが5点差を追いつかれる、
松山が先制打と決勝打の適時打2本を放つ活躍

039 05/20 神1x-0広 ● 森下
森下が好投するも9回二死からピンチを招き森
下にサヨナラ打浴びる、打線も援護できず

040 05/21 神1-4広 ● アンダーソン
アンダーソン5回途中負傷降板、大道が好リリーフ、
林のタイムリーで追い上げるが突き放される

041 05/23 広1-3中 ● 大瀬良
林が看板に当てる特大の一発を放ち先制する
も大瀬良力尽き逆転負け、中村貴が初ヒット

042 05/24 広6-2中 〇 九里
初回に西川と坂倉の2ランなどで5点を先制、
中村貴適時打でプロ初打点、九里が7回1失点

043 05/25 広2-8中 ● コルニエル
コル5回に崩れ一挙5失点、中﨑も林の2失策で
走者を背負い3ラン浴びる、打線は繋がり欠く

044 05/26 広6-4ヤ 〇 黒原
坂倉先制打田中3ランなどで3回までに6得点、
黒原プロ初先発し4回途中3失点も6三振を奪う

045 05/27 広4-1ヤ 〇 森下
森下7回無失点で1勝目、7回西川先制打、8
回菊池適時打代打坂倉ダメ押し2点二塁打

046 05/28 広3-1ヤ 〇 アンダーソン
菊池先頭打者本塁打、5回には上本が2点三塁
打、アンダーソン7回1失点で3勝目、対ヤクルト6連勝

 

047 05/30 オ4-0広 ● 大瀬良
大瀬良7回2失点も相手が悪かった、山本由伸
に8回を2安打無失点に封じられ対オリ13連敗

048 05/31 オ1-3広 〇 九里
7回秋山3ランで先制、九里7回1失点に島内・
矢崎完璧リリーフでオリックス戦6年ぶり勝利

049 06/01 オ9-2広 ● コルニエル
コル5回途中4失点降板、中継ぎも打たれ大敗、
打線は元気なく山下に6回1失点に抑えられる

050 06/02 広1-5ソ ● 床田
床田6回3失点、戸根2失点、打線は8安打を放
ったが繋がりを欠きマックのソロHRのみ

051 06/03 広4-2ソ 〇 森下
森下7回0封&2安打&見事なスクイズも決める、
9回矢崎乱調も島内が凌ぎ対SB4年ぶり勝利

052 06/04 広2-3ソ ● アンダーソン
アンダーソン5回無安打投球も緊急降板、栗林が集
中打を浴び5敗目、打線は好機に一本が出ず

053 06/06 日2-3広 〇 大瀬良
大瀬良粘り6回2失点、8回西川が宮西から同点
打、代打松山勝ち越し打、栗林がプロ初勝利

054 06/07 日0-1広 〇 九里
九里7回無失点で5勝目、坂倉決勝ソロ、9回裏
矢野&韮澤ファインプレーなど内野の好守光る

055 06/08 日2-7広 〇 コルニエル
コル先発初勝利、野間タイムリーに失策が絡
み走者一掃、矢野好守&好走塁、田中3ラン

056 06/09 ロ2-3広 〇 床田
3回西川&秋山タイムリーで先制し、7回にも西
川が追加点、床田が8回1失点で5勝目を挙げる

057 06/10 ロ5x-4広 ● 森下
7回西川・秋山のタイムリーで逆転するが8回に
失点し同点、9回栗林がサヨナラ打たれ6敗目

058 06/11 ロ6-5広 ● 黒原
朗希から羽月が粘りの一打、終盤に1点差まで
追い上げるが惜しくも益田劇場攻略ならず

059 06/13 広3-6楽 ● 大瀬良
大瀬良が突如崩れ5失点炎上、打線は楽天リリ
ーフ陣の前に1安打、3フィート誤審にも泣く

060 06/14 広4x-3楽 〇 九里
9回矢崎が同点を許した直後、野間が松井から
一塁ベースを直撃する0フィートサヨナラ打

061 06/15 広7-11楽 ● コルニエル
コル2回5失点降板、松山菊池上本のタイムリ
ーなどで0-6から逆転するも島内打たれ再逆転

062 06/16 広2-0西 〇 床田
末包&堂林2者連続ホームランで先制、床田が
9回を5安打に抑えて北別府に捧ぐ完封勝利

063 06/17 広6-4西 〇 森下
森下6回2失点、矢野パルプンテ発動スクイズ
空振り振り逃げ、田中2二塁打3打点&好守も

064 06/18 広4-11西 ● 河野
河野プロ初先発も5回5失点、中継ぎ陣も打ち
込まれ4本の2ランを浴びるなど11失点で大敗

 

065 06/23 広3-5巨 ● 九里
九里7回3失点、森浦自滅2失点、大勢から坂
倉がソロを放ちその後も好機を作るが及ばず

066 06/24 広3-1巨 〇 大瀬良
大瀬良が7回3安打無失点で2か月ぶり白星、矢
崎10セーブ、堂林先制ソロに西川末包適時打

067 06/25 広3-2巨 〇 森
森5回2失点で今季初勝利、デビ先制2ラン田中
イムリー、大道栗林島内矢崎無失点リレー

068 06/27 広3-2De 〇 床田
床田7回2失点力投、菊池二塁打野間犠打から
の秋山内野ゴロ&犠飛で2得点、坂倉適時打

069 06/28 広6-2De 〇 森下
森下7回2失点にプロ1号が決勝3ラン、デビ2
ラン&秋山タイムリー、ジェット風船が復活

070 06/29 広5-3De 〇 野村
野村今季初登板で6回3安打無失点、西川先制
打、同点直後坂倉と田中の一打で勝ち越し

071 06/30 ヤ0-8広 〇 九里
九里今季2度目完封、5安打無四球で二塁踏ま
せず、坂倉菊池HR、秋山坂倉田中デビ適時打

072 07/01 ヤ3-2広 ● 大瀬良
大瀬良初回3ラン被弾もその後は5回まで完全
投球、堂林適時打で1点差に迫るが後が続かず

073 07/02 ヤ4-2広 ● 森
上本タイムリーで先制するが森が3ラン浴びて
プロ初黒星、9回西川の打球が好守に阻まれる

074 07/04 広9-1神 〇 床田
床田7回1失点、西川先制打&田中3ランで初回
5得点、坂倉適時打、西川は3ランも放ち5打点

075 07/05 広0-2神 ● 森下
またまたまたまた大竹に抑えられ三塁すら踏
めず完封負け、西川が猛打賞で一人気を吐く

076 07/06 広4-0神 〇 野村
野村6回3安打0封で1年ぶり白星、小園1号2ラ
ン、西川技あり適時打、8回泥臭く追加点

077 07/07 中8-0広 ● 九里
九里が5回7失点炎上、打線も3安打3併殺と完
全に沈黙、小笠原に手も足も出ず完封を許す

078 07/08 中5-1広 ● 大瀬良
大瀬良7回3失点で7敗目、ターリーも2失点、
打線は9安打放ったが松山の適時二塁打のみ

079 07/09 中2-3広 〇 森
3回西川先制3ランの後追加点ならずも栗林中
﨑島内矢崎で逃げ切る、森が5回1失点で2勝目

080 07/11 巨4-0広 ● 床田
床田ソロ3発浴び5回3失点で2敗目、打線は好
機に1本出ず今季9度目零封負け、西川が離脱

081 07/12 巨0-2広 〇 森下
森下が序盤のピンチを切り抜け今季初完封、
野手陣も4併殺を奪う、小園決勝2ラン&好守

082 07/13 巨1-6広 〇 九里
延長11回坂倉2点打&堂林走者一掃二塁打で一
挙5得点、中継ぎ6人無失点リレー、大道1勝目

083 07/15 De1-2広 〇 大瀬良
大瀬良と今永の壮絶な投手戦、9回坂倉同点ソ
ロ、デビ2BHから満塁とし代打會澤決勝犠飛

084 07/16 De2-3広 〇 野村
野村5回無失点、デビ2ラン、4番菊池猛打賞、
相手ミスから野間決勝打、矢崎がピンチ凌ぐ

085 07/17 De1-2広 〇 床田
床田7回途中1失点で8勝目、打っても2安打2
得点、矢崎3戦連続1点差セーブ、対De6連勝

 

086 07/22 広5-3中 〇 森下
森下二塁打からの野間が決勝打、大盛デビ2点
打&上本4番で2安打、森下8回3失点、貯金10

087 07/23 広3-1中 〇 大瀬良
大瀬良7回1失点4勝目、秋山先制打、代打松山
犠飛、矢野適時打、栗林3か月ぶり8セーブ目

088 07/25 広6-3ヤ 〇 九里
九里6回3失点、ターリー島内矢崎完璧リレー、秋
山上本デビが攻守で活躍、小園も適時打2本

089 07/26 広5-3ヤ 〇 森
森が5回3失点で3勝目、末包先制打&逆転3ラ
ン、坂倉ソロ、栗林初の危険球退場、矢崎20S

090 07/27 広4-1ヤ 〇 床田
床田8回途中1失点9勝目、會澤が先制打と勝ち
越し打、堂林ダメ押し2点打、4年ぶり10連勝

091 07/28 神7-2広 ● 野村
小園野間の適時打で逆転するが小園野間の失
策で再逆転、ケムナ四球連発4失点、連勝stop

092 07/29 神2-2広 △ 森下
森下緊急降板も中継ぎ無失点リレー、小園が
同点打2本、5時間近い試合は今季初引き分け

093 07/30 神4-2広 ● 大瀬良
大瀬良が被弾し6回4失点で8敗目、スタメン復
帰の菊池と代打會澤タイムリー、後続打てず

094 08/01 広3-5De ● 九里
九里7回途中2失点、栗林が救援失敗で2失点、
菊池先頭打者初球弾、堂林と小園が適時打

095 08/02 広4-2De 〇 森
上本先制打、8回代打松山と小園適時打で貴重
な追加点、森が6回1失点で4勝目&プロ初打点

096 08/03 広0-0De △ 床田
床田9回無失点、矢崎島内栗林完全投球、打線
もバウアー打てず延長12回3時間20分ドロー

097 08/04 広4x-3巨 〇 野村
1点を追う9回、菊池野間の連打と秋山の野選
で満塁とし小園が同点打、松山がサヨナラ打

098 08/05 広7-3巨 〇 玉村
玉村が7回2失点で2勝目、デビ2戦連発先制2
ラン、坂倉と小園適時打、田中ダメ押し2ラン

099 08/06 広0-13巨 ● 大瀬良
投手陣全員失点で18被安打5被弾大敗、打線は
良い所無く4安打無得点、攻撃無しのピースナイター

100 08/08 ヤ5-4広 ● 九里
序盤の3点を守れず逆転負け、投手陣が8四球
の乱調、西川復帰即適時打、坂倉3年連続10号

101 08/09 ヤ11-5広 ● 森
森が満塁弾浴び4回8失点炎上、打線は12安打
放ったが5点止まり、西川坂倉2者連続アーチ

102 08/10 ヤ13-3広 ● 床田
床田滅多打ち7失点、18被安打で大敗、10安
打3点、大盛2ラン、益田初登板で2回完全投球

103 08/11 中3-3広 △ 野村
野村5回3失点、中継ぎ7投手無失点、堂林同
点弾前の盗塁と延長12回満塁での球審に疑問

104 08/12 中3-2広 ● 森下
森下初回3失点も7回まで熱投、打線は不運で3
安打、小園追撃2ラン、菊池が1500試合出場

105 08/13 中2x-1広 ● 遠藤
柳にノーノー喰らうがRマルから堂林ソロHR、その
裏矢崎が2者連発でサヨナラ負け、遠藤7回0封

106 08/15 広7-5神 〇 大瀬良
大瀬良5失点も小園2ランなどで追い上げ、デ
ビ同点ソロ、小園西川連続適時打で勝ち越し

107 08/16 広3-5神 ● 九里
九里5回4失点、1点ビハインドで勝ちパ総動員も
及ばず阪神に優勝M点灯、大竹からは3点奪う

108 08/17 広6-0神 〇 床田
床田今季2度目の完封で自身初10勝、打っても
適時二塁打の活躍、矢野菊池の再三の好守も

109 08/18 広4-5巨 ● 森
菊池野間西川で3点先行し森も5回2失点、しか
し島内が同点とされ、矢崎が勝ち越しを許す

110 08/19 広6-3巨 〇 森下
森下8回3失点で7勝目、末包先制打&ソロ、野
間西川適時打にデビHR、栗林3年連続2桁セーブ

111 08/20 広7-5巨 〇 玉村
デビと末包が連日のHR、堂林も3ラン、アンダー
ソン中﨑栗林で逃げ切る、玉村は巨人戦3戦3勝

112 08/22 De0-5広 〇 九里
九里が今季3度目の完封で2か月ぶり7勝目、西
川先制2点打、堂林が右へ左へ2打席連続HR

113 08/23 De2-5広 〇 大瀬良
大瀬良5回2失点で5勝目、田中の押し出し四球
で勝ち越し、西川松山連続フェン直で追加点

114 08/24 De3-1広 ● 床田
相手投手陣を攻略できず5安打、デビのタイム
リーの1得点のみ、床田が5回3失点で4敗目

115 08/25 広4x-3ヤ 〇 森
9回無死満塁から坂倉が犠飛を放ちノーヒット
でサヨナラ勝ち、森は自己最長7回途中3失点

116 08/26 広7-6ヤ 〇 森下
末包と野間が2点打、デビ本拠地4戦連発&来日
初1試合2発、クソ球審ニモ負ケズ4点差逆転勝利

117 08/27 広7-7ヤ △ 黒原
坂倉打と末包弾で初回6点も黒原森浦計7失点、
堂林同点打&アドゥワ2回0封、全選手出場5h超え

118 08/29 巨4-5広 〇 九里
代打末包が特大の逆転3ラン、デビまたもHR、
復帰の矢崎が23S、アドゥワ1勝、自力V復活

119 08/30 巨1-2広 〇 大瀬良
西川先制二塁打、末包3戦連発ソロで追加点、
大瀬良は菊池の美技もあり6回無失点で6勝目

120 08/31 巨2-0広 ● 床田
菊池の猛打賞をはじめ10安打放つがチャンス
生かせず無得点、床田は7回2失点ながら自責0

121 09/01 広3-5中 ● 玉村
玉村5回3失点、小園ソロや堂林適時打などで
追いつくが島内が2失点、再び自力優勝消滅

122 09/02 広3-1中 〇 森下
末包先制打、代打松山の犠飛とデビの適時二
塁打で加点、森下不調も粘って9回1失点完投

123 09/03 広0-3中 ● 九里
中4日で先発した九里が5回1失点、島内痛恨2
失点、今季12度目完封負け、好機で痛い三振

124 09/05 広6x-5De 〇 森
森6回1失点も島内矢崎打たれる、9回野間同点
打、10回堂林中前打で曽根激走サヨナラ勝ち

125 09/06 広4x-3De 〇 大瀬良
6回代打會澤2点二塁打&小園同点適時三塁打
延長11回デビサヨナラHR、益田がプロ初勝利

126 09/07 広1-3De ● 遠藤
遠藤7回4安打2失点も5敗目、8安打放ったが
末包ソロのみ、誤審+リクエスト拒否で先制を許す

127 09/08 神4-1広 ● 床田
床田ソロ2発打たれ5回3失点降板、代打松山適
二塁打で1点返すのがやっと、投打守で完敗

128 09/09 神5-1広 ● 森下
森下が集中打浴び5回5失点、田中の適時打の
みの1得点に抑えられ良いところ無く2連敗

129 09/10 神5-1広 ● 九里
粘投の九里が8回に力尽きる、マック先制弾も
味方の拙守響く、力の差を見せつけられ3連敗

130 09/12 ヤ2-1広 ● 玉村
坂倉ソロで先制するが逆転される、その後は
3併殺で好機生かせず、田村がプロ初ヒット

131 09/13 ヤ5-1広 ● 大瀬良
大瀬良初回2被弾3失点で自己最多10敗目、4
失策+走塁ミスで6連敗&神宮7連敗、堂林10号

132 09/14 ヤ5-6広 〇 遠藤
遠藤5失点以降6投手が1安打投球、阪神優勝
後打線が繋がり代打磯村逆転打など一挙4得点

133 09/15 広6-5神 〇 床田
床田6回4失点、野間2点二塁打&小園適時打、
6回マック7回小園同点打、8回代打松山決勝打

134 09/16 広3-9神 ● 森下
森下5回途中7失点で対阪神連続炎上、代打松
山2点二塁打、3併殺の拙攻で大竹に7戦6敗

135 09/17 中0-3広 〇 九里
九里島内栗林が4併殺完封リレー、羽月小園連
続適時打、カウント2-2から代打の末包ダメ押し打

136 09/18 中8x-7広 ● 森
6-0から逆転するが栗林同点被弾、回跨ぎ大道
が3四球と適時打でサヨナラ負けのクソ采配

137 09/20 広1-3De ● 大瀬良
大瀬良また初回被弾、7回矢野小園堂林3連打
で1点返すが末包マクデビ続けず、東に6戦4敗

138 09/23 巨3-7広 〇 森下
森下6回3失点、復帰の上本2安打・菊池が美守、
堂林ソロに秋山2ラン、末包2打席連発9&10号

139 09/24 広1-3ヤ ● 九里
内野ゴロで先制するが直後に逆転許す、5回以
降は走者も出せず、本拠地ヤクルト戦無敗を逃す

140 09/26 広2-0中 〇 床田
床田8回途中0封で11勝目&二塁打2本含む自身
初3安打、初回の2点守り今季14度目完封勝ち

141 09/29 広1-4中 ● 森下
森下5回3失点、打線沈黙3安打1得点、9四球
貰ったのに好機で凡退、併殺打の間の1点のみ

142 09/30 広2-1神 〇 九里
九里5回完全の7回3安打1失点、會澤先制打に
末包決勝弾、矢野超美技、島内が球団タイ42HP

143 10/01 広5-6神 ● 大瀬良
終戦でミス多発、9回に粘り2点返す、小園
が2ラン含む3安打3打点、一岡引退登板で三振

 

 

CS1st-1 10/14 広3x-2De 〇 床田
床田6回途中2失点、西川の犠飛と羽月三盗&菊
スクイズで同点、大道矢崎島内栗林九里ターリ
ー無失点で繋ぎ、11回秋山が中越えサヨナラ打

CS1st-1 10/15 広4-2De 〇 森下
森下6回途中無失点、大道が連日の火消し、西
川先制ソロ、代打末包ソロで加点、その後追
いつかれるが8回無死満塁で代打田中が決勝打

 

CSfinal-1 10/18 神4-1広 ● 九里
九里3回まで1安打も4回に被弾し5回に適時打
2本浴びて5回4失点で降板、打線は小園三塁打
からの秋山犠飛で先制するがその後は無得点

CSfinal-2 10/19 神2x-1広 ● 大瀬良
初回小園先制打も末包痛恨の適時失策、打球
が正面突く不運、9回二死満塁から木浪にサヨ
ナラ打浴びる、大瀬良気迫の7回3安打自責0

CSfinal-3 10/20 神4-2広 ● 床田
床田6回3失点、矢崎乱調で押し出し、10安打
放つが12残塁、坂倉の適時打と堂林の犠飛
2得点のみ、全て先制からの逆転負けで3連敗

 

 

 

 

 

 

 

えー、書きすぎです。ラ!のアワードもそうだけど、こんなに完成まで時間がかかるってことはそれはもう書きすぎなんです(全試合メモ抜きでも26000字ぐらいあって去年より多い)。来年は確実にコラムとか減らします。

最後に、カープファン全員が「あれは何だったのか」と思っていることを書いて終わります。

 

 

 

ムッシャー

 

 

 

 

 

 

 

↓2022

tarahukutabeo.hatenablog.com

 

ラブライブ!アワード2023

ラブライブ!アワード2023】(約22400字)

公開 2024年3月8日

 

 

 


ラブライブ!アワードとは、ラブライブに関することを振り返りつつ、功績を称えて様々な賞を贈る式典です。賞の授与は全て私の独断で決めています。調べた限りでは似たようなことをやっている人が誰もいなかったので、僭越ながら私がラブライブアワードを開催させていただいております。昨年から、その年を振り返る第1部と表彰を行う第2部に分けてお送りしており、3回目となる今回も二部構成でお届けいたします。3時間番組ぐらいの尺のイメージでやっていきたいと思います。

だんだんアワードっぽいことをやってる人増えてきましたね。ここまで力を入れているのは私ぐらいでしょうが。

 

 

 

 

 

 

 

ー第1部ー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1/06   🟨にじよんあにめーしょん放送開始
1/7,8  🟪Liella!3rd千葉
1/09   ⬛ANNイベント 新春ありがとう文化祭
1/13,14 🟪Liella!3rd北海道
1/14,15 🟨R3BIRTHユニットライブ
1/21,22 🟪Liella!3rd大阪
1/25-29 🟫スクールアイドルミュージカル大阪公演
1/28,29 🟪Liella!3rd東京
2/02   ⬛ラブライブ!シリーズイベントの声出し解禁が発表
2/04,05 🟨A・ZU・NAユニットライブ
2/10   🟩蓮ノ空キャラ&キャスト発表
2/11,12 🟦Aqours Valentine's Day Concert
2/11,12 ⬛超次元音楽祭(11日R3BIRTH、12日Liella!)
2/25,26 🟨DiverDivaユニットライブ
3/04,05 🟪Liella!3rd埼玉
3/11,12 🟦Aqours White Day Concert
3/18,19 🟨QU4RTZユニットライブ
3/25   🟨優木せつ菜役の後任が林鼓子
3/31   ⬛スクフェスサービス終了
4/01   🟪Liella!CLUBスタート
4/01   🟪エイプリルフール企画 オニフェッショナル仕事の流儀
4/09   🟪リエラジ公開録音
4/15   ⬛スクフェス2リリース
4/15   🟩「Link!Like!ラブライブ!」アーリーアクセス版リリース
4/21   🟩蓮ノ空デビューミニアルバム発売記念イベント「Dream Believers」
4/22,23 🟨にじたび広島
4/28   🟪Liella!に3期生2名の加入が発表
5/06,07 🟨にじたび東京
5/13,14 🟨にじたび愛知
5/20   🟩「Link!Like!ラブライブ!」正式リリース版配信開始
5/27   ⬛BUSHIROAD ROCK FESTIVALに虹ヶ咲とLiella!が出演
5/28   🟦わいわいわい沼津
6/04   🟩蓮ノ空OPENING LIVE EVENT ~Bloom the Dream~
6/11   🟪Liella!3期生鬼塚冬毬役は坂倉花に、ユニット名も発表
6/17,18 🟨にじたび福岡
6/23   🟨虹ヶ咲新作エピソードOVA公開
6/24   🟦わいわいわい八王子
6/24,25 ⬛スクフェスシリーズ感謝祭2023
6/25   🟧TVアニメ「幻日のヨハネ」第1話がABEMAにて最速配信
6/30   ⬛スクスタサービス終了
7/01,02 🟨にじたび大阪
7/16,17 🟨にじたび北海道
7/29   🟩SUMMER STATION音楽LIVEに蓮ノ空出演
8/03-06 🟫スクールアイドルミュージカル追加公演
8/19,20 🟪Liella!4th千葉
8/25-27 ⬛Animelo Summer LiveにLiella!と虹ヶ咲出演
8/26,27 🟪Liella!4th愛知
9/09,10 🟪Liella!4th東京
9/17   🟨ナガノアニエラフェスタ2023に虹ヶ咲出演
10/07-09 🟦沼津地元愛まつり2023
10/08    🟪イナズマロックフェスにLiella!出演
10/21,22 🟩蓮ノ空1st福岡
10/29   🟪めざましテレビ30周年記念フェスにLiella!出演
11/02   🟪ヴァイスシュヴァルツ15周年記念ライブにLiella!出演
11/16   🟧「幻日のヨハネ-BLAZE in the DEEPBLUE-」発売
11/18,19 🟩蓮ノ空1st東京
11/23   🟦ラブライブ!サンシャイン!!とIDOLY PRIDEのコラボイベントが開催決定
11/25,26 🟩蓮ノ空1st愛知
12/09,10 ⬛異次元フェス アイラブ歌合戦
12/15-17 🟧幻日のヨハネライブイベント
12/23,24 🟨虹ヶ咲6th愛知
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 2023年のラブライブ!シリーズは、計4つのグループが活動していた。一括で振り返るのが難しいのでグループごとに書いていきたい。

 

 まずはLiella!から。3rdと4thのライブツアーに加えて、アニサマ・イナズマロック・めざまし広島などの外部フェスにも出演し、今年もフル回転。そしてウィーン・マルガレーテ(cv.結那)と鬼塚冬毬(cv.坂倉花)が3期生として加入。ウィーンに関してはTVアニメ2期最終話で結ヶ丘の制服を着ていたためなんとなく予想はできたのだが、冬毬は完全に予想外で、そもそも夏美に妹いたんかい!そんな素振り全く無かったのに。

 また、同時期からユニット活動がスタート。当初はユニットごとの方向性や、どう差別化していくのかがいまいち見えなかったのだが、回を重ねるごとにユニットそれぞれの色が出てきて徐々に洗練されてきた印象だ。ユニットにおいて個人的にどうしても気になるのが表記。KALEIDOSCOREとCatChu!はまあいいとして、問題は5yncri5e!。実はこれ"S"を"5"に置き換えており、シンクライズと読む。こういったアルファベットを形の似た数字に置き換える表記方法はLEET表記と呼ばれ、ラブライブ!シリーズでも何度か使われている。ただ、QU4RTZ(クオーツ)やR3BIRTH(リバース)まではまだ良かったのだが、5yncri5e!(シンクライズ)はどう読んでもゴンクライゴであり、デザイン的な格好悪さを感じてしまう。恐らく頭文字が原因で、例えば最初の5はSのまま置いておけばSyncri5e!となり、まだ読みやすくなるのではないかと思う。

 そしてLiella!に関する大きな問題が、いろいろなものをキャストに背負わせすぎだということ。「ラブライブ!スーパースター!!」全体として、キャストありきが過ぎるというかキャスト頼みすぎるというかキャストに尻拭いをさせすぎというか、運営がキャストを盾にしてふんぞり返っているような印象さえ受ける。運営側の不手際でキャストにそのしわ寄せがいくことなんて本来はあってはならないのである。(今年も3rdライブツアーの千秋楽がLiella!初の声出し解禁になることが発表された後に外部フェスの出演が決まり、それが初声出しになるという絶妙に士気の下がるやらかしがあった。)

 Liella!は以前よりプロジェクトに占める3次元要素の割合が高かったが、それがどんどん増えている。極めつきが鬼塚冬毬と坂倉花の関係。キャストの坂倉花は6月にデビューし8月にライブツアーを行いニコニコでの個人番組を開設し東京ドームのステージに立ち最近ファンクラブを設立したが、その担当キャラはまだ本編で何もしていない。冬毬がどんなキャラなのかは、現時点では雑誌「LoveLive!Days」の1コーナー、ライブでの幕間映像、リエラジ冒頭のドラマパートでしか読み取ることができない。判断材料が少なすぎるため、知らない人に説明したくても説明しようがない。というかそもそも3期のアニメをやる前に3期の新メンバーが出るライブを2回(10公演)やっていることがおかしいのだが。

 私が何度も言っているのが、ラブライブ!の強みは2次元の要素と3次元の要素が両方存在していること。3次元だけならラブライブ!である必要はない。ライブパフォーマンスなら声優ユニットという枠を超えればもっと凄いグループはいっぱいいる。素の歌唱力や身体能力のみで勝負されたらどうやっても敵わないだろう。逆に2次元だけでもダメで、それでは他のアニメ作品と何ら変わりはないものになり、数あるアニメコンテンツの中からラブライブ!を選ぶ理由が無くなる。2次元の部分と3次元の部分が両輪としてうまく回るからこそラブライブ!ラブライブ!として機能してきたのである。

 これまでも一時期3次元過多の傾向があったが、そのときはもう片方の車輪がデコボコでも大きかったためなんとか走ることができた。そして走っていくうちにうまい具合に角が取れていい塩梅に落ち着いていった。しかしLiella!の2次元車輪はそもそも小さいのである。それゆえラブライブ!スーパースター!!全体としてのバランスが悪い。そんな車輪が進もうとしても、同じところをフラフラ回るだけでやがて倒れてしまうだろう。動き出しも不安定でいつ倒れてもおかしくない、そんな状態である。キャストだけに力を入れても儲かるのは花屋だけ。ライブの時のフラワースタンドだけ。キャバクラとかホストの不健全なシステムと一緒。2次元にも3次元にも力を入れて同時に展開していくことが今後のラブライブ!スーパースター!!に強く求められている。

 2024年にはTVアニメ3期が放送される予定だが、留学問題をどうにかするという超難関の爆弾処理が待ち受けており、出だしでいきなり2次元要素がコケる匂いがプンプンする。それだけではなく、すでに作中のラブライブ大会で優勝しているため3期は何をモチベーションにするのか、さらに強豪選手(ウィーン)と有望新人(冬毬)を補強したLiella!にとってライバルとなり得るグループはあるのか、といった不安材料もある。これらをすべていい感じにまとめるのは至難の業であり、料理の仕方次第では薄いストーリーになりかねない。一転して敗者の物語にする案もあるが、「ラブライブ!スーパースター!!」というタイトルからするにその線はなさそうだ。

 もし3期コケたらもう逆に3次元に振り切ってキャスト全プッシュでいくしかないか。一応Liella!はバラエティ力がそれなりに高いのでLiella!こそせーはすみたいなのやるべきだと思うのよね。

 

 

 

 次に虹ヶ咲の話。1月にショートアニメ「にじよんあにめーしょん」が放送。ユニットライブ、にじたび、OVA公開を経て、年末には6thライブを行った。劇場版3部作の制作も発表され、2024年にはその第1章が公開される。劇場版の注目ポイントは以下の2点だろう。

 まず何をやるのか。TVアニメ2期13話でエピソードを雑に処理してしまったため、どういう話になるのかが全く想像できない。せつ菜のMelodyも、ボードなしで歌う璃奈も、翠いカナリアも、R3BIRTHの結成も、それだけで一つの話が作れそうなのに、既に消化した扱いになってしまっている。これまで不本意ながらスクスタの尻拭いに近い形でストーリーが展開されてきたため、ある意味初めてこの劇場版でTVアニメ時空虹ヶ咲の完全オリジナルのストーリーが描かれることになる。

 そしてもう一つ。卒業まで描くのか。虹ヶ咲はグループではなくソロ活動が中心のため、これまでのラブライブ!シリーズのアニメとは雰囲気が異なるのが特徴だ。作中のラブライブ大会に出場していないので、仲間と団結して曲を作って大会に出て結果を残して卒業、という王道ルートが使えない。特に栞子・ミア・ランジュに関しては入部から数ヶ月しか経っていないわけで、"このメンバーで何かを成し遂げた"が薄い以上、卒業エピソードを描かれても果たして心に響くものになるだろうか。虹ヶ咲の作風的にも合わないし、卒業話は無いのでは?と今の段階では予想している。劇場版でどこまで卒業に踏み込むのかにも注目だ。

 虹ヶ咲といえば、優木せつ菜の担当キャストが楠木ともりから林鼓子へ変更となった。楠木ともりの優木せつ菜としてのラストライブとなったのは2月4,5日のユニットライブだが、直前に奇跡的なタイミングで国からライブでの声出しが解禁され、最後に声援を届けることができた。林鼓子バージョンのせつ菜も徐々に馴染んできており、特にせつ菜の最新曲「チェリーボム」は、ともりせつ菜よりも鼓子せつ菜に合うように作られた感じがある。

 

 

 

 続いてAqoursだが、Aqoursとしての活動は少なく、2月3月のバレンタイン&ホワイトデーライブと10月の地元愛まつりぐらい。その代わりに今年のメインとなったのが、スピンオフ作品「幻日のヨハネ」である。

 エイプリルフール企画からスタートし、2022年6月の東京ドーム公演でまさかのTVアニメ化が発表。満を持してTVアニメが放送されたのだが、期待を大きく下回る結果となった。本格的な感想については、ラブライブ!シリーズのアニメそれぞれで振り返り記事を出そうと思ってるのでそこで話す予定である。ここでは広く浅く、なるべく簡潔に2つに絞って書きたい。でも長くなりそうだなあ。

 

①展開が虚無

 TVアニメ「幻日のヨハネ」を一言で表すなら、「虚無」。この作品はある意味Aqoursウィニングラン的なものだと思っているので、大目に見るつもりでいたのだが、それを踏まえても虚無。スーパースター2期みたいにもはや笑えるレベルで酷いとか、虹ヶ咲2期みたいに良いところと悪いところがはっきりしていれば色々とやいやい言えることもあったのだが、本当に無味。味なし。不快にならなかっただけスーパースター2期やスクスタのストーリーよりはマシだが、ひたすらに中身がない。やりたいことが全く分からない訳ではないし、言ってることも分かるが、ただただつまらん。

 当初はどういった作品になるか分からず、バトル系だの日常系だの色々な予測がなされていた。で、蓋を開けてみればお仕事系。ヨハネが占い屋(なんでも屋)の仕事を通して周りと関わっていく形。これ自体は別に悪くないが、展開がべらぼうに面白くない。占いの仕事を通して依頼解決をしていくのが軸でもなく、仲間とのやり取りが多いわけでもなく、町に起こる「異変」というのをメインにストーリーが進む。何かをきっかけに「異変」が起こると、町に紫の霧のようなものがかかり、子供や動物にしか聞こえない嫌な音が響いたり、我を忘れた動物が暴走したりする。

 この「異変」がまた曲者で、これがそもそも何なのか、何が原因で起こっているのか、というのが、思わせぶりな描写ばかりで、結局どうしたい(どう処理したい)のかが途中まで全く見えてこない。動物の暴走の件も、どこまでいっても鹿!鹿!鹿!鹿しか出てこない。他にいないのか敵キャラは。最初はリスとかイタチとかで規模が大きくなるにつれて鹿とか猪とか凶暴度が上がるようにしても良かったと思うのだが、

れている動物たちを助けなきゃ…!鹿!
木の陰から物音が…!何かいるのか…!鹿!
霧の中から何かやって来るぞ…!鹿3匹!

もうなんか嫌になるよ。

 サンシャイン本編も評価がめちゃくちゃ高いかといえばそうではないし、人を選ぶ作品だと思っている。作中の台詞もポエムとか揶揄されてたけど感情のパワーと熱さ全開の楽曲で作品への情熱は伝わったし、書きたいシーン全振りだから繋ぎがめちゃくちゃなことはあるけど良いシーンはしっかりと記憶に残った。ヨハネは何か感情を揺さぶられるようなシーンひとつでもありましたっけ?

 

②キャラの扱いの采配ミス

 「幻日のヨハネ」では、従来のAqoursメンバー(異世界なので、正確にはAqoursメンバーに似た人物たち)に加えて、新たにライラプスというヨハネの相棒的存在のでかい犬?オオカミ?が登場する。このライラプスの存在が、かえって描写の幅を狭めてしまった感がある。

 ライラプスは言葉を理解し言葉を話せるが、それが伝わるのはヨハネのみで、他の人からは吠えているようにしか聞こえないらしい。そのため必然的にヨハネライラプスの会話が多くなる。するとどうなるか。ヨハネと話すのがライラプスばかりなので、周りの仲間との関係が全然築かれない。ヨハネが何か悩んでもそれに関わるのはライラプス。相談も解決も1人と1匹。他の仲間と感情をぶつけ合うことはほぼ無いのでストーリーが盛り上がらない。

 ヨハネに関してもサンシャイン本編の善子とは微妙に違うせいで作品のつまらなさが増している。サンシャインにおける善子は、堕天使を自称するなど突拍子もない言動や行動こそあるが、スイッチが入れば礼儀正しく、割と冷静に周りを見ており、先輩にも容赦なくツッコミを入れることもあった。一方こちらのヨハネは、人見知りが強いし基本暗いしで会話のテンポも良くない。1話から11話ぐらいまで何の成長もなく、犬には当たり人にはビビりずっとうだうだぐずぐず。主人公感がまるで無い。メインに据えるならもう少しキャラの方向性を修正した方が良かったのでは。

 ライラプスもキャラ自体は私は割と好きな方だが(もふもふでかわいいし)、基本的にAqoursファンが観るアニメなのに何故ライラプスヨハネ以外の8人よりも優先したのか。ヨハネライラプス>他メンバーという扱いにしてまで押し出す必要があったのか疑問だ。「幻日のヨハネ」の制作が発表されたときに、新しい世界だが、新しい関係性だが、Aqoursメンバーが再び描かれることに期待したファンがほとんどだったはず。しかし出されたアニメは基本的にヨハネライラプスの物語。例えばスーパースター2期のように、制作陣が上からの指示に振り回されて脚本がめちゃくちゃになった感じはなさそうなので、当初の予定通りに本当に描きたかった物語がこれなのだろう。そうなるとそもそもアニメスタッフが需要を正確に把握していなかったということになり、TVアニメの企画段階からすでに間違っていたと言わざるを得ない。

 結果的に他のAqoursメンバーの掘り下げが圧倒的に足りず、描写が良かったのはマリぐらいではないか。アニメを見た限りでは、別世界でAqoursであること以外にこの9人で歌う理由が何一つないのである。異変を歌で解決するのはラブライブ!らしくて良い。最後皆で歌って解決、そこから逆算するなら、ヨハネライラプスのうだうだ劇場ばかりではなく、他メンバーの掘り下げ、そして歌う意味についての話をもっと入れるべきだった。

 最終的に何万字角蔵とかいうふざけた名前の脚本家も出て来たしね。マジで何者なんアイツ。

 楽曲はいい、キャラデザもいい、ゲームもいいし、設定も悪くない、ただ絶望的に脚本がダメ。風呂敷を広げるだけ広げといてほとんど無駄な部分ばかり。こことこことここは使いませ~ん切り落としま~す、じゃあ最初から最終的に使う部分だけを作れよ!そこの部分の生地を厚くしろよ!上質な生地使えよ!裏設定がボイスドラマCDとか朗読劇でバンバン出てくるけど、それを本編でやれよ!!!

 まあ一つ褒めるところがあるとすれば、安易な俺強ぇーのなろう系、ヨハネ異世界で無双する件みたいなのにしなかったことかな。

 

 

 少し話は変わるが、特に今年になって目につくようになったのが、Aqoursを終わらせたい(?)勢力の存在。もう畳めとか解散しろとか、そういう内容の書き込みを目にすることが増えた。アンチなのか雇われた外野なのかは分からないが、よく分からない思考回路を持つ奴らである。

 もしAqoursの活動が終了した場合、ラブライブ!シリーズ全体としてファンが半分近く減ると思う。一つのグループを終わらせたからといってそのファンが他グループに移行するわけじゃないことはμ's→Aqoursのときに既に証明済み。むしろそのときより競合他社が増えた今では、そもそもラブライブ!ではないコンテンツに流れる可能性があり、悪手でしかない。他のグループを追う人より他界する人の方が多ければトータルでの利益が減ってしまい逆効果になる。以前ほど新規ファンが参入しているわけではない現状で、Aqoursに限らずグループの活動終了が得策ではないことは誰の目にも明らかだ。

 今は知能が低くてもネットに書き込めるし、どんなにおかしなことでもSNSで発信できるので、周りから相手にされないようなごく少数意見でも、まるで大多数が思っているかのように加工することができる時代である。そんな世の中でも、トンチンカンでアンポンタンな意見には誰もついてこないということは改めて言っておきたい。

 

 

 

 スクールアイドルミュージカルは、昨年12月の東京公演に引き続き1月に大阪公演、8月に東京で追加公演を行った。実は私は、大阪公演を観に行こうかギリギリまで迷って、結局行かなかったのである。今でこそスクールアイドルミュージカルは高い評価を得ている。しかし当時は、なんとなく評判はいいが、満足度は高いらしいが、内容はまったく分からないという状況だった。そのようなコンテンツに10000円を出す勇気は私の中に無かった。後方や2階席で構わないから6000、7000円ぐらいのブロックがあっても良かったはずだ。

 

 

 

 そして今年新たに始動したのが蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。シリーズ初のバーチャルスクールアイドルというコンセプトで、スマートフォン向けアプリ「Link!Like!ラブライブ!」(リンクラ)をメインにリアルの時間と連動したストーリーを展開し、キャラによる配信「With×MEETS」や、「Fes×LIVE」と呼ばれる月1回のバーチャルライブを行っている。それも録画ではなく、キャストがリアルタイムでモーションキャプチャーを使用し、キャラに徹して話して動いて踊っている(そのためキャストの負担はLiella!以上かもしれない)。楽曲の生産スピードが速く、ストーリーも長いぶん丁寧で、ラブライブシリーズに新たな風を吹き込んでいる。

 一方、欠点は、キャラの3Dモデルをその都度端末のアプリ上で動かしている(映像受信じゃない)ため、端末に要求されるスペックが高いこと。そして例えばキャストの体調不良でキャラの配信もなくなるといったことが起こるため、思わぬところで3次元要素が2次元に介入してしまうことである。その他にも、せっかくユニット活動してるのに14話では合体して大会に出るんかいとか、どれが伝統曲でどれがそうじゃないねんとか、言いたいことはあるが、最も気になるのはユニット格差が酷いこと。蓮ノ空は「スリーズブーケ」「DOLLCHESTRA」「みらくらぱーく!」の3ユニットで活動しているが、その格差があまりにも大きい。

 ストーリーに当たる「活動記録」では、1~3話でスリーズブーケ、4~6話でDOLLCHESTRAの話がメインとなる。ならば次はみらくらぱーく!かと思いきやまさかの7~8話は梢と綴理の話。みらぱが本格的に登場するのはその後の9話からで3か月遅れ、みらぱとしての活動が始まるのは4か月以上経ってから。ハンデ有りのノンフィクションが過ぎる。そもそも曲が少なく加入が遅いみらぱ、人を選ぶ楽曲が多いドルケと比べると、王道アイドル路線を突き進むスリブの現状一強状態になっている。今後この差が埋まるとは考えにくく、ちょっとどうにかならなかったのかと思う。故にルリあり。

 とはいえ、全体的に見れば非常に順調にファンを増やしている。実際にバーチャルというコンセプトが発表されたときは、「え?Vtuberやるの?そんな底辺のキャバクラみたいな世界に参入して勝算はあるのか?ファンはついてくるのか?」みたいな不安がほとんどだった。初期の3Dモデルが酷かったこともそれに拍車をかけた。そのときに比べれば3Dモデルもかなり改善されており、キャラがキャラとしてキャラに徹して喋るということは蓮ノ空の世界の住人という設定で在校生として応援することも卒業生として見守ることもできるわけで、スクールアイドルの世界に入り込めるこの新感覚は評価が高く、今後に可能性を感じる作品だ。

 ただ、「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」はクソダサいと思う。SaintSnowのコーレスぐらいダサい。

 

 

 

 2023年を振り返る上で忘れてはならないのが「異次元フェス アイドルマスター☆♡ラブライブ!歌合戦」だろう。バンダイナムコグループによる、作品の垣根を越えたコラボレーション音楽イベント「異次元フェス」の第1弾として行われた。「アイラブ歌合戦」という略称もあるが、それよりは「異次元フェス」と呼ばれることが多いため、第2弾が行われるまでは、「異次元フェス」の名を使用することにする。

 異次元フェス、実は当日までは不安の方が大きかった。というのも、Vtuberをアンバサダーに起用したり、川柳とかイラストとか余計な企画が付いてきたりと宣伝が下手すぎたからである。本筋以外の要素があまりにも多かったため、そういった枝葉に頼らなければならないほど自信がないのか?自分たちのコンテンツだけで正統に勝負できないほど内容が良くないのか?と思ってしまう原因になっていた。しかしライブ本番では不安を一掃。2.5次元のアニメ・声優ライブの教科書があれば間違いなく載るレベルで、完成度も満足度も高い伝説のイベントになった。異次元フェスという枠じゃなくても、これからも3年に1回ぐらいはやるべき。

 声優による2.5次元のアイドル系コンテンツとして10年以上第一線を走り続け、よく比較されがちなアイドルマスターラブライブ!だが、ファンとプロデューサーとで応援する側の立場も異なるため、ガッツリ競合しているかと言われるとそこまでではないと思う。あくまで私の体感だが、客を取り合うライバルではなく、棲み分けは出来ているという印象だ。ちなみに、そんな私のアイマス知識だが、全くと言っていいほど内容は知らない。異次元フェスの出演者の中だと、
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キャラは4名
島村卯月、春日未来→ファミスタに登場
北上麗花、黛冬優子→名前は見たことがある

キャストは14名
中島由貴 →伊達さゆりの推し
上坂すみれ→名前は知ってる
洲崎綾  →声優軍団の一員としてQさま出演
富田美憂 →アミューズ関連
立花日菜 →幼馴染みの件で
田所あずさ→名前は知ってる
礒部花凜 →アミューズ関連

大橋彩香 →名前と顔が一致するレベルには
黒沢ともよサンシャイン劇場版で
伊藤美来 →名前と顔が一致するレベルには
駒形友梨 →ナウトレ、アポロベイ関連
南早紀  →ナウトレ
河野ひより→Liella!のガチファン。絵森彩と同じ山梨出身
北原沙弥香イナイレGO
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ぐらい。楽曲は2曲。1つはSMAPの中居がCMやってたときのやつで、もう1つは調べたら作曲者が捕まってた。

 

 

 

 2023年に「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(スクフェス)と「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)の2つのゲームのサービスが終了した。

 スクフェス音ゲーとして一時代を築き、10年間稼働したのち役目をスクフェス2に譲った。

 スクスタはそのゲーム性でライト層を離れさせ、ストーリーでファンを失望させたある意味伝説のゲームであり、サービス終了は当然というほかない。良いところといえば、楽曲MVと毎日劇場、あとはメイン以外のストーリーがそこまで悪くないことぐらい。ゲームシステムはフルコンボでもゲームオーバーになるなどとっつきにくいもので、ストーリーはキャラゲーなのにキャラの評価を落とす有様。あのストーリーでどうやって評価されようと思ったのか全く理解できない。オールスターズと謳っておきながら基本的には虹ヶ咲のいざこざにμ'sとAqoursが巻き込まれる展開だし、虹ヶ咲中心の話なのにその虹単体の話が一番酷いってどういうことよ。

 

 

 

 

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 2024年ざっくり予定
 1月 スクミュ公演、虹ヶ咲6th、Liella!5th
 2月 ヨハヌマ発売、μ'sトークイベント
 3月 ユニット甲子園、μ'sオーケストラコンサート
 4月 にじよん2放送、蓮ノ空2nd
  秋  虹ヶ咲劇場版1作目、スーパースター3期
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 2024年上半期で最も期待度が高いのがユニット甲子園だろう。数少ない合同イベントということもあり、様々なコラボに期待する声も多い。ただ、Aqours内ユニットのCYaRon!・AZALEA・GuiltyKissに関してはかなり久しぶりで、特にAZALEAが3人揃うのはLOSTWORLD以来3年半ぶり、声出し有観客となると3ユニットとも4年ぶりとなる。そのため、まずはコラボではなく本来での形を見たいという個人的な思いもある。そこで、コラボを行う場合は1番までは本来のメンバーで2番から参戦する、という落としどころはどうだろうか。

 と、ここまで書いていたのだが、高槻かなこが体調不良により出演見合わせとなり、完全体AZALEAはまたお預けとなった。うまくいかないな…。

 

 

 

 今回、2023年のアワードのくせに公開が遅くなってしまったので、時期的に触れざるを得ない時事ネタを拾う。スクフェス2の話とLiella!5人曲の話をする。

 

スクフェス2の話

 スクフェス2が1年経たずにサービス終了となった。10年続けた前作を終わらせてまで作ったアプリなのに1年持たないとは非常に情けない。
 スクフェス2の良いところは、ラブライブ!シリーズの楽曲が無料で500曲以上遊べるところだが、言ってしまえばそれだけ。悪いところは、
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・全体的に質素
→良く言えばシンプル、悪く言えば手抜き
・引き継ぎができない
→アイテムなどが移行できず、一からスタートに
・ガチャが全グループ一緒
→グループごとに分かれていないので、特定のグループにしか興味ない人にとっては約4分の3がハズレになる
・ボーナスの配布アイテムが少ない
→桁が1つ違うのでは?と思うことも多い
・ストーリーがほぼない
・容量が大きすぎる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これらに加えて、音ゲー部分の操作性が初代より劣化してたとの声も多数ある。

 初代スクフェスが10年前のシステムなので、いろいろ補修するよりも立て直した方が楽だろうからスクフェス2を出すという判断自体は間違っていない。しかし、引き継ぎができないことや、前作から進化した部分が見られなかったことで、初代を惰性で続けていたプレーヤーにやめる理由を与えてしまい、ユーザーが移行しなかった。力を入れて制作していれば別の未来があったかもしれない。

 というかスクスタやリンクラほどの開発費もかかってないくせに畳むのか?楽曲が遊べるアプリゲームという大きな入り口を閉ざしていいのか?今後二度と開かれないのか?ラブライブ!シリーズの音ゲーとして何らかの形で残しておくべきだった。サービスの完全終了は明らかな判断ミスだと思う。

 ただ、音ゲー・リズムゲー自体が時代的にもう厳しいのかもしれない。
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パーティーゲーム、楽曲を基にしたミニゲームとか
スマブラみたいな格闘系
ラブライブの世界を動き回って探索する
・仲間を集めてスクールアイドルのドリームチームを作るRPG
・キャラクターそれぞれを攻略していくギャルゲー風のやつ
・位置情報ゲー、聖地を巡ってアイテムが貰えたりする
・ダンレボみたいなやつ
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ちょっと考えてみたが需要がありそうなのはこんなところかな。まあ私はスクスタもスクフェス2もリンクラも一切やってないんですけど。

 

 

 

〇Liella!5人曲の話

 Liella!5thライブで「Starlight Prologue」を11人で披露したのは最大のサプライズとなった。これはTVアニメでの5人時代最後の曲であり、アニメ1期の集大成ともいえる曲で、WishSongやノンフィクション、4thの常夏・ビタサマのような補完演出も無かったため賛否を巻き起こした。

 1年前のラブライブ!アワードで5人時代の曲の扱いをどうするかみたいなのを書いた。そのときは「Starlight Prologue」を含めたTVアニメ1期曲を全員でパフォーマンスすることについては私も賛否の否寄りだったが、それから1年経って今では考え方がかなり変わった部分がある。当時思っていたことは今でも変わらない。しかし、それ以上に壁を取っ払うべきだという想いの方が強くなった。

 Liella!はもともと5人でスタートし、その5人で続いていくものという見立てがあった。そこに2期生が加入し、3期生が加入し、当初とは完全に別のグループになったと言っていいだろう。さらに2期生加入の発表の仕方がど下手くそだったこと、アニメ2期で単なる先輩後輩以上に実力差の話を擦りまくったこと、1期の曲を封印していることなどから、どうしても1期生と2・3期生の間に壁があるように見えてしまう(もちろんLiella!キャストの中ではそんなものとうに無くなっていることも分かっている)。それを壊す一手として楽曲解禁を行うしかないと思うようになってきた。5人時代を良しとする者はLiella!ファンにはもう残っていないだろうし、恐らく今後のメンバー追加は無いだろうから、この11人でのパフォーマンスの幅を広げた方がこの先のLiella!にとってもプラスになるはずだ。

 また、その流れで「私のSymphony」も5人時代のままが…みたいなコメントを見かけたが、これに関しては明確に不正解だと断言できる。「私のSymphony」はLiella!そのものを表す曲であり、キャラとキャストの両方に向けた曲でもあるので、逆に歌い継いでいくべき曲。秋元系やハロプロ系の加入と卒業が頻繁に繰り返されるような入れ替わりが激しいグループなら、研究生制度があるグループなら、どんどん次のメンバーに受け継がれるであろう曲。楽曲にはいろんな解釈があっていいと思うが、「私のSymphony」の5人至上主義は絶対的に間違っている。

 

 

 

 


振り返りは以上ですっ!
長いっ!

 

 

 

 

 

 

 

ー第2部ー

 

 

それでは、ここから"式典モード"にキャラを変えて第2部の表彰に移ります。

 

 

ラブライブ!アワードでは、

今年の漢字
・MVP&特別賞
流行語大賞
・ビジュアル大賞
・楽曲賞&楽曲大賞
・演出賞
・大爆賞
・その他特別賞

の以上の賞を表彰しております。

 

権威ある式典なら実際に表彰することが出来ますが、当アワードでは不可能なため、その代わりとして、受賞おめでとうの念を送ることにしております。もちろん実際に念を送ることは無理なので、念を送るという体で進めていきます。また、私もすべての事件や発言を把握しているわけではないということも一応お伝えしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

まずは今年の漢字の発表です。これは今年のラブライブ界を漢字一文字で表すというもので、清水寺で発表する本家の今年の漢字と方針は一緒です。

では発表します。

 

 

今年の漢字に選ばれたのは…

 

 

 

 「花」 です!

 

 

 

今回の選考過程を順を追って説明します。

今年躍進したのは蓮ノ空。ですからそれに関連したものにするのが良いだろうというところから始まりました。実は"今年の漢字"部門では2017年に「水」、2019年に「虹」、2021年に「星」が選出されており、2年ごとにプロジェクトを象徴する漢字が選ばれています。そうなると2023年は「蓮」になりそうなものです。

しかし、私の個人的な考えですが、「蓮」の選出は今年ではないと思っています。リアルタイムを売りにする新アプリを立ち上げ、ハイペースで楽曲を量産し、ライブツアーからの異次元フェスの流れでファンを増やした蓮ノ空の活躍は確かに目覚ましいですが、"今年の漢字"枠にはまだまだ足りません。もっと上を目指せるはずです。蓮ノ空のメインは花帆・さやか・瑠璃乃が2年生となり梢・綴理・慈が3年生となって卒業を迎える来年だと思っているので、来年うまくいけば…というところでしょうか。蓮がもっと今以上に花咲いたとき、そのときまで「蓮」はとっておきましょう。

他に蓮ノ空に関連する言葉で浮かんだのが「花」と「空」です。「花」は蓮から花を連想、「空」は文字通り"蓮ノ空"の"空"です。今年の候補をこの2つに絞りました。「花」で思い当たることといえば、Liella!3期生の坂倉花の加入でしょう。一方、「空」といえば虹ヶ咲のOVA「NEXT SKY」です。5thアルバム「Fly with You!!」も空に関連します。他作品では、幻日のヨハネで花がいくつか登場しており、代表的なのが沼津市の花「ハマユウ」をモチーフにした「Far far away」の衣装です。"ハナ"マルパンも作中に登場しました。ただ、作品中でヨウが大砲で空を飛んでいて、空の要素もあります。

ここまで引き分け。どうしましょう……。そんなとき思いました。フラワースタンド

上の振り返りの部分で軽く苦言を呈したフラスタが最後の決め手となり、今年の漢字は「花」となりました。来年以降もラブライブ!シリーズが花咲けますようにという願いも込めて。

と、ここまで書いた段階で気が付いたのですが、「スクールアイドルミュージカル」の椿咲花女子高校と滝桜女学院がめちゃくちゃ花ですね。じゃあもう「花」は文句なしの選出でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話①
μ'sのデビューシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」はμ's名義ではない。当然、そのカップリング曲である「友情ノーチェンジ」も同様。当時は声優発表前でμ'sという名称も無く、名義は「ラブライブ!School idol project」となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

続いて流行語大賞の発表です。文字の通り、ラブライブ界隈で最も流行した言葉に贈られる賞です。今回は本家の流行語大賞ではなく、どちらかというとアメトーーク大賞の発表のイメージでやってみます。そんなわけで大賞を発表する前にまずは17位から11位までをどうぞ。

 

17 寿司Ca
リンクラ内での通貨「SIsCa(シスカ)」を野中ここなが「スシカ」と言い間違える。それ以降生放送でSIsCaの話が出るとコメントで寿司の絵文字🍣が流れるように。

 

16 バブ卒
わいわいわいの曲中で示された新概念。高卒や大卒とかだと肩書きがバラバラだけど全員赤ん坊から育ったのは同じでみんな経験してることだから一つになれるよね的なこと…?真相は謎に包まれている。

 

15 大熊裁判
人たらし疑惑がある大熊和奏を被告として行われたミニ裁判及びそれまでの一連の流れ。

 

14 →14へ行け
虹ヶ咲ファンミーティングツアー「にじたび」の1コーナー「レジェンドオブニジガク2」での指示。ゲームブックのようなシステムで、分岐でどれを選ぶかによって次に進むページが変わるのだが、毎公演14はゲームオーバーで固定されていた。そのため、公演の回数を重ねるごとに、キャストも観客も「→14へ行け」が画面に出ただけで察するようになった。ちなみに、今年の流行語大賞ランキングで最初に決定したのはこれを14位にすること。

 

13 うさんくさゆり
発端は「伊達さゆりさんが最近うさんくさい」という鈴原希実の発言。オニフェッショナルで独特な熱血系先輩を演じていたがそのキャラがしばらく抜けなかったのか、それとも気に入ったのか、普段でもあんな感じの喋り方になることがあったらしい。

 

12 圧ぽん
虹ヶ咲の仲間やシリーズの後輩に圧をかける大西亜玖璃のこと。彼女の愛称"あぐぽん"から。

 

11 なんだろう/なんていうのかな
伊達さゆりの口癖。ニュアンスはえーっとに近く、自分に発言権があるが何か言い表しにくい、次が出てこない、といったときの言葉の繋ぎとしてよく使われる。

 

 

 

次に10位から6位の発表です。

 

10 ぷんぷんルーレット
AqoursのEXTRAライブ「White Day Concert」で突然始まった、止まった人がぷんぷんしなければならないルーレット。「Valentine's Day Concert」のMCで「SKY JOURNEY」の衣装の話になったときに、この衣装はかなり前に発表されたが披露する機会がなかったため、みんな忘れてるんじゃ?という流れで、逢田梨香子が両手をグーにして頭の横に付け困り顔で"ぷんぷん"を披露した、というくだりがあった。そして「White Day Concert」のMCで再びその話になると高槻かなこがぷんぷんを披露。その後、高槻が「ぷんぷんルーレットスタート!」と宣言すると突如カメラが動き出し、ぐるぐる動いて小宮有紗を映して停止した。その後もルーレット→停止→ぷんぷんの流れは続き、結果的に9人全員やった。

 

9 ぽちっ
蓮ノ空キャラによる生配信「With×MEETS」の配信を切るときの掛け声。最初は日野下花帆が言っていたが、他キャラも追随し、配信終了時の恒例になった。

 

8 UNO
新年特番のババ抜き企画で、逢田さんがババ抜き中に手持ちのトランプが残り1枚になったタイミングでなぜか「UNO!」と叫んだ。その後1年かけて何度かイジられる。

 

7 オニフェッショナル
2023年のラブライブ!シリーズエイプリルフール企画。NHKのプロフェッショナルのパロディ。Liella!9人が架空の企業「株式会社オニナッツ」の社員となり、社を挙げた一大プロジェクトに挑むドラマ、というかほぼコント。

 

6 せーはす
蓮ノ空キャストによるロケ・企画動画「せーので!はすのそら!」の略。

 

 

 

続いて5位から2位です。

 

5 ハロめぐ
藤島慈の挨拶。配信開始時の定番になっている。ちなみに、終了時はバイめぐ。

 

4 ~のだけれど
乙宗梢の語尾。

 

3 幻日のヨハネ
ラブライブ!サンシャイン!!」のスピンオフ作品で、沼津に似た異世界の「ヌマヅ」が舞台となっている。TVアニメ、ゲーム、書籍など様々なメディアに展開されている。

 

2 姉者
鬼塚冬毬が姉の夏美を呼ぶときの言い方。

 

 

 

いよいよ大賞の発表です。
今年の流行語大賞は…

 

 

 

「ふんふん」です!

 

 

 

「ふんふん」とは鈴原希実さんの口癖。相槌や同調、さらに一人喋りのときによく出るので自分のトークのリズムを整える役割もありそうです。また、蓮ノ空の日野下花帆の口癖でもあります。

トップ5はどれが大賞に輝いてもおかしくないですが、その中でも使い勝手の良さ、うつりやすさ、感染力の強さにより、「ふんふん」が抜け出しました。

受賞者の鈴原希実さんと日野下花帆のCVを担当する楡井希実さんにはおめでとうの念が送られます。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話②
Aqoursには小林愛香・降幡愛・鈴木愛奈と名前に"愛"の字が含まれるキャストが3名おり、逢田梨香子も含めると"アイ"が4名、名前のイニシャルがAだとさらに2人増える。

 

 

 

 

 

 

 

次にビジュアル大賞です。この賞は今年最もビジュアル的に印象に残ったもの、つまり見た目のインパクトが強烈な何度でも見たい面白場面に贈られます。

 

 

ビジュアル大賞に輝いたのは…

 

 

 

「せーはす料理回&金沢みらぱ回」です!

 

 

 

蓮ノ空キャストが様々なチャレンジを行う動画「せーので!はすのそら!(通称:せーはす)」の料理回と、金沢ロケ回のみらくらぱーく!編が受賞となりました。

料理回はユニットごとに料理を作るという企画で、レシピを調べるのは禁止でした。料理上級者&中級者コンビのスリーズブーケは問題なく料理を作ったのですが、W初心者のDOLLCHESTRAはドタバタ劇で大暴れ。みらくらぱーく!は変なところでワイルドだし同時にいろんなことが起こるし収拾がつかない状態に。

金沢回では、蓮ノ空の舞台である金沢市でロケを行いました。その企画の一つが「フォト旅」。ユニットごとに分かれ、お題に沿った写真(映える写真とか担当メンバーにまつわる写真とか)を撮ってくるというコーナーでした。フォト旅でみらくらぱーく!は、もともとあったミッションに加えて、「尾行」というテーマを新たに設定。こっそり後をつけたり先回りしたりして、他2ユニットを写り込ませた写真を撮ることに成功しました。勝手に追加でミッションを作って勝手に達成するという、みらぱのエンターテイナーぶりが発揮された回でした。

ちなみにこの賞の次点は綿菓子でむせる逢田さんです。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話③
乙宗梢役の花宮初奈はうい様と呼ばれているが、彼女の名前は"にいな"と読む。

 

 

 

 

 

 

 

そして大爆賞。これはこの1年間、ラブライブに関連することで最も笑った事柄に贈られます。

 

 

大爆賞は…

 

 

 

ラブライブ!シリーズ新年会2023」です!

 

 

 

シリーズ初の新年特番として1月3日に配信されました。ノミネート期間のかなり早い段階のもので、1月から暫定1位をキープしておりましたが、そのまま逃げ切りました。

コーナーは大きく分けて2つ。誰かが出題者となり自分に当てはまるアンケートが誰かもう一人だけに当てはまればクリアとなる「ワタシとアナタで二人きり」では、鈴原希実さんがノニジュースを飲んでいる(飲まされてる?)ことが明らかになり、「高いティッシュ舐めたことある?」では久保田未夢さん以外あると回答したためその場ではティッシュを食べない方が少数派というまさかの結果に。

そして学校対抗ババ抜き王決定戦では、流行語大賞の8位にも入った逢田梨香子さんのUNO事件が起こりました。まさかワイプの小林愛香さんの何気ない「逢田さんは先ほどルールをおさらいされて…」が伏線になっていたとは。あとは大西亜玖璃さんが後輩に圧をかけ先輩を煽り、圧をかけられババを引かされた鈴原希実さんは新田恵海さんにババを引いて貰うようおねだりするが通用せず、その新田恵海さんは自力でババを全ターン回避するなど、それなりに撮れ高が多いコーナーになりました

基本的にシリーズ合同企画が少ないので、この新年特番は毎年の恒例になってほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話④
楡井希実には双子の妹がいるが、その担当キャラクターの日野下花帆の妹は双子である。

 

 

 

 

 

 

 

次はその他特別賞を発表します。今年は遊び心賞を贈りたいと思います。

 

遊び心賞に選ばれたのは…

 

 

 

「規制退場ニキ」です!

 

 

 

規制退場ニキとは、コロナ禍で生まれた文化である規制退場を円滑に行うために登場したスタッフの通称です。虹ヶ咲のユニットライブで初登場すると、ライブの世界観に合わせた設定や格好で会場を沸かし、その演出も毎回違うもので、なかなかに手が込んでいました。係員の指示だけだと淡泊なものになってしまう規制退場において、混雑緩和のためだけではなく観客を楽しませる要素も取り入れるという、逆手に取った発想を称え、遊び心賞を授与します。

ちなみに、この枠の常連だったTwitter賞は今回も見送りとなりました。候補を挙げるとすれば、寝たふりあぐぽん、乗り間違い(逢田さん)、プリクラ捨て(逢田さん)ですかね。Twitterの名称はXに変わりましたが、当アワードでは、これからも変わらずTwitter賞と呼び続けますのでご安心ください。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!シリーズのややこしい話⑤
松浦果南役、国木田花丸役、嵐千砂都役、優木せつ菜役、夕霧綴理役、村野さやか役、藤島慈役のキャストがそれぞれ並ぶと、

ななかかなこなこここことこここなこな

になる。

 

 

 

 

 

 

 

続きまして楽曲賞&楽曲大賞と演出賞の発表です。

楽曲賞は優れた楽曲の賞です。単にいい曲だからという理由だけではなく、その曲の立ち位置・真新しさ・果たした役割なども考慮して選出しています。そして最も優れたものに楽曲大賞を贈ります。その年に発表されたわけではない楽曲が受賞することもあります。私は音楽の専門家ではないので、詞の秀逸さやメロディーの美しさに関しては感覚的なことしか語れないので悪しからず。

演出賞は特に演出の素晴らしかった楽曲に贈る賞です。基本的にはライブやイベントで披露された曲が対象になるかと思われます。演出賞においては、個人的には「やっぱり再現してきたか~」ではなく「ほぉ~そんなことしてくるのか~」を大事にしたいと考えております。

 

 

 

まずは楽曲賞。
選ばれたのは…

 

 

 

Liella!で「Jump Into the New World」です!

 

 

Liella!が11人体制になって初めての楽曲。高難易度のダンスや複雑なフォーメーション移動がふんだんに盛り込まれていますが、その精度は非常に高く、圧巻の一言。この曲の登場で、Liella!のパフォーマンスが一段階上がったような、そんな印象です。ここの枠はかなり悩みました。

その他の候補は、Aqoursの新たな路線を示した「幻日ミステリウム」、懐かしさと温もりを感じさせる「キミノタメボクノタメ」、Aqoursの過去の曲を思わせる要素も入った「Wonder sea breeze」、パフォーマー路線Liella!を象徴する「Second Sparkle」、涙腺に来る電波系ソング「ド!ド!ド!」、キャッチーなメロディーと耳に残る歌詞が特徴の「Holiday∞Holiday」、そして異次元フェスのテーマソング「異次元☆♡BIGBANG」などでした。「眩耀夜行」「青春の輪郭」あたりも入ってもおかしくないですね。

 

 

 

 


そして楽曲大賞に選ばれたのは…

 

 

 

蓮ノ空で「Dream Believers」です!

 

 

これは文句ないでしょう。選考委員会があるとすれば満場一致になると思います。ラブライブ!シリーズのデビュー曲はその時点でかなり完成されていることが多く、そのグループを体現するような曲ばかりですが、この曲も例に漏れず、まさに蓮ノ空を象徴するもの。熱さとか夢とかをストレートに表現しており、始まりの曲としての完成度が高いです。これまでのグループのデビュー曲が元気・夢・挑戦に全力だったのと比べると、その要素もありつつ若干終わりの雰囲気のようなものを感じさせますが、それも明確に「卒業まで」という期限が設定されている蓮ノ空ならではでしょうか。

 

 

 

 


次は演出賞です。
演出賞は…

 

 

 

BANZAI! digital trippers」です!

 

 

Aqours初音ミクのコラボシングルとして発表されたこの楽曲。ライブでは手前でAqoursが踊り、その後ろのスクリーンの中を初音ミクが自由自在に動き回る、という合わせ技で披露されました。スクリーンは背後にあるためパフォーマンス中は見ることはできず、微妙に距離があるため感覚を掴むことが難しいはず。そのような状況で、画面の中の初音ミクとハイタッチしたり手や目線を合わせたりという振り付けや、初音ミクが入るスペースの調整を完璧にこなしており、2次元と3次元が高いレベルで融合した演出でした。これめちゃくちゃ高度なことやってます。今までより1ランク上のことやってます。2次元と3次元のシンクロパフォーマンスを売りにしていたラブライブ!シリーズとしての一つの到達点と言えるでしょう。

他に印象に残ったのは、R3BIRTHシャッフルフェスティバル、声出し解禁後の初コーレスで1期生に順番を譲った大熊和奏さん、それぞれのセンター曲の衣装(3人とも別の衣装)で登場した沼津地元愛まつりDay2、幻日のヨハネライブDay3で日笠陽子さん登場、などです。

 

 

 

 

 

 

 

最後の発表の前に、今回から連盟特別表彰と敢闘賞の表彰を行いたいと思います。これらを正式な表彰にするかはまだ考え中です。

連盟特別表彰は今のところはほぼ功労賞的な意味合いです。2023年は楠木ともりさん、スクフェス、異次元フェスに授与します。

敢闘賞はMVPと特別賞だけではどうしても表彰枠が足りないため新たに設立しました。ラブライブANNのメインパーソナリティを務める降幡愛さん、にじたび全公演に出演した林鼓子さん、全ての面で成長著しい鈴原希実さん、加入して数か月とは思えないパフォーマンスを見せた坂倉花さん、わんぱくエンターテイナー野中ここなさん、話題製造機かつ大型菅衝材の菅叶和さん、そして異次元フェスではではラブライブ!シリーズの代表を見事に務め上げた伊波杏樹さん、以上の7名に敢闘賞を授与します。

 

 

 

 

 

 

 

最後にMVPと特別賞の発表です。

MVPはその年のラブライブ界の発展に最も貢献した人物に贈られる、ラブライブアワードで最も栄誉ある賞です。

特別賞は短期的・集中的に目覚ましい活躍を見せた人物だったり、影のMVPやMVP投票2位相当のような存在をMVPとは別枠で称える賞です。

 

 

 

まずは特別賞から発表します。
特別賞は…

 

 

 

大西亜玖璃さんです!

 

 

初期はMCでもボロ泣きしていた彼女ですが、今ではコメントも上手になり、きちんと締めるところは締めてくれる、そんな安心感があります。ライブパフォーマンスにおいても安定感が増しており、もう信頼しかないですね。また、物申し役やヒール役のような立ち回りもできるので、番組の構成上でも助かる存在だと思います。

最初はあまりリーダータイプではないのでは?と思っていましたが、今や虹ヶ咲のリーダーはこの人しかいません。新田恵海さんが最強のリーダー、伊波杏樹さんが最高のリーダーだとすれば、大西亜玖璃さんは最良のリーダーと言えるでしょう。

 

 

 

 


そしていよいよMVPの発表です。
MVPは…

 

 

 

小林愛香さんです!

 

 

今年は「幻日のヨハネ」の活動が主だったこともあり、Aqoursの代表としてイベントに出演する機会も多く、誰よりもフル回転。ライブでも総合力の高さを遺憾なく発揮しました。異次元フェスでは担当キャラの津島善子が宣伝隊長を務めました。2023年ラブライブ!シリーズのために最も精力的に動いてくれたキャストということで、MVPを授与します。

 

小林愛香さんと大西亜玖璃さんへは受賞おめでとうの念が送られます。

 

 

 

 

 

 

 

以上でラブライブ!アワード2023を終わります。
今年の表彰は以下の通りとなりました。

 

今年の漢字    「花」
MVP       小林愛香
特別賞      大西亜玖璃
流行語大賞    ふんふん
ビジュアル大賞  せーはす料理回&金沢みらぱ回
楽曲大賞     Dream Believers
楽曲賞      Jump Into the New World
演出賞      BANZAI! digital trippers
大爆賞    ラブライブ!シリーズ新年会2023
遊び心賞     規制退場ニキ

連盟特別表彰   楠木ともり
         スクフェス  異次元フェス
敢闘賞  降幡愛  林鼓子  鈴原希実  坂倉花
     野中ここな  菅叶和  伊波杏樹

 

それでは皆様、ラブライブ!アワード2024でお会いしましょう!

 

 

 

しんどい。書きすぎ。このタイミングでしか書く機会がないからどうしても詰め込んじゃうのよね。

 

 

 

 

↓2022

tarahukutabeo.hatenablog.com

 

 

 

プロ野球順位予想2023年編

プロ野球順位予想2023年編】(約4100字)

公開 2023年4月9日

 

 

 

開幕から一週間以上経ってしまいましたが、今年もやります。今年はどんな書き方にしようかといろいろ模索しているうちに遅くなっちゃった。当然ながら予想した順位は開幕前から変えていないのでそこはご安心を。

なんか最近の記事の入りが全部「遅い」だな。

 

 

 

ちなみに、順位予想をするうえで、オープン戦なんかなぁ~~~んの参考にもならない。オープン戦はあくまで調整の場。チームによってどれだけ勝ちを目指すかも違う。

オープン戦が強いチームってたぶん仕上がりが早いのだと思う。春季キャンプ中からチーム内の競争が激しく、少しでも早くコンディションを整えて実践で結果を出し、首脳陣にアピールしなきゃいけない、そういうチームの傾向が強いのでは。これはつまり絶対的なレギュラーがいないことの裏返しでもあり、オープン戦が強いチームが本当にシーズンでも強いかどうかはまた別の話。もちろん勝つに越したことはないが、オープン戦で上位だから今年は強い、下位だから今年は弱い、とはならないのである。

 

私はオープン戦の成績は

「走塁→守備→投球→打撃」

の順で信用度が下がると思っている。
もっと言えば、

「走塁→守備→投球→盗塁→打撃→采配」

の順。

オープン戦の投手は、新たな変化球を試したり球種縛りをしたり投げてもせいぜい3~4イニングまでだったりとかなり調整に重きを置いている場合があるため、完全には信用できないし、その投手の球を打つ野手の打撃成績はもっと信用できない。

さらに、そんな選手たちを動かすうえに必ずしも勝ちにいくわけではない采配はもっともっと信用できない。采配のヤバさはシーズンに入ってからしか分からないのである。

 

 

 

 


では順位予想。
投手と野手12人ずつとりあえず書いてみた。
ただ、私は怪我人情報も知らないし、パ・リーグにはそこまで詳しくない。ベストに近そうなスタメンをこれまでの感覚でなんとなく組んでみただけなので、そこはご了承願いたい。

 

 

 

 


セ・リーグ順位予想

 

 【優勝 阪神
 先発◎ リリーフ◎ 打線△ 選手層△

青柳  西勇  伊藤将  西純  才木  大竹
岩貞  石井  浜地  岩崎  ケラー  湯浅
1中近本
2二中野   投手の質と量はリーグトップ。
3左ノイジー    打線は森下、ノイジーといっ
4一大山   た新戦力が加わり、二遊間の
5三佐藤   守備もかなり堅くなった。あ
6右森下   と一歩のところで優勝(アレ)
7捕梅野   を逃すことが多い球団だが、
8遊小幡   アレするなら今年。
坂本  糸原 
原口  島田

 

 

 【2位 ヤクルト】
 先発△ リリーフ〇 打線◎ 選手層〇

小川  高橋  サイスニード  ピーターズ  吉村  石川
今野  木澤  星  石山  清水  田口
1中塩見
2左丸山   マクガフが退団したが、豊富
3二山田   な中継ぎ陣の中から誰かがす
4三村上   んなりハマる可能性もある。
5一オスナ  村上が昨年と同様に神懸かり
6捕中村   的な活躍をするのはさすがに
7右サンタナ   厳しいが、それでも打線はリ
8遊長岡   ーグでは一番だろう。
内山  宮本 
山崎  濱田

 

 

 【3位 広島】
 先発〇 リリーフ× 打線〇 選手層△

大瀬良  九里  森下  床田  遠藤  玉村
戸根  松本  森浦  ターリー  矢崎  栗林
1右野間
2二菊池   突出した選手こそいないが全
3中秋山   員がそこそこ打てる打線と、
4一マクブルーム   比較的揃っている先発陣は悪
5左西川   くない。課題の中継ぎが安定
6三デビッドソン  するかどうか次第。頼むから
7捕坂倉   いい加減交流戦勝ってくれ。
8遊小園   希望を込めてこの順位に。
會澤  上本 
堂林  松山

 

 

 【4位 DeNA
 先発△ リリーフ△ 打線△ 選手層×

今永  バウアー  大貫  濱口  上茶谷  平良
石田  三嶋  入江  エスコバー  伊勢  山﨑
1中桑原
2右楠本   昨年はうまく勝ちすぎたよう
3左佐野   な気がしている。バウアーは
4二牧    ほとんど投げないと予想。コ
5三宮崎   ンディションが抜群なら4億で
6一ソト   獲れる投手じゃないので何か
7捕戸柱   裏があるはず。打線も各駅停
8遊大和   車ぎみなのが気になる。
伊藤  柴田 
京田  大田

 

 

 【5位 巨人】
 先発× リリーフ× 打線〇 選手層△

戸郷  菅野  グリフィン  山﨑伊  赤星  井上
直江  畠  大江  鍵谷  高梨  大勢
1二吉川
2遊坂本   投手がマジでいない。果たし
3右丸    て大勢まで繋げるのか。そし
4三岡本   て原監督のマシンガン継投に
5一中田   耐えられるのか。開幕ローテ
6左ウォーカー    も3人が新外国人という有様。
7中ブリンソン  一発の破壊力が魅力の打線は
8捕大城   繋がりに欠ける印象も。
小林  中山 
増田陸  長野

 

 

 【6位 中日】
 先発〇 リリーフ〇 打線× 選手層×

大野  柳  小笠原  髙橋宏  涌井  松葉
谷元  藤嶋  田島  祖父江  清水  マルティネス
1中岡林
2左大島   阿部・京田という二遊間の一番
3右アキーノ   手をトレードで放出し、見事
4一ビシエド  "補弱"に成功。代わりに投手を
5三高橋   獲得したが、いくらピッチャ
6捕木下   ーを強化したところで、貧打
7二福永   をどうにかしなければ宝の持
8遊龍空   ち腐れなのでは。
加藤  溝脇 
細川  アルモンテ

 

 

          神  ヤ  広  デ  巨  中
     1位  △  △     △
     2位  〇  △     △
     3位  〇  △  △  △  △
     4位  △  △  △  △  △  △
     5位  △     〇  △  △  〇
     6位        〇  △  △  〇

 

 

 

 


パ・リーグ順位予想

 

 【優勝 ソフトバンク
 先発〇 リリーフ💮 打線〇 選手層〇

東浜  石川  藤井  大関  和田  板東
津森  甲斐野  松本  又吉  モイネロ  オスナ
1二周東
2中牧原   近藤・オスナ・嶺井・有原・ガン
3指近藤   ケルらが加入し、札束の暴力
4右柳田   による空気を読まない大補強
5三栗原   を敢行。全員侍ジャパン経験
6一中村晃  者で組める打線が霞むレベル。
7左上林   もしこれで優勝を逃したら笑
8遊今宮   っちゃうよねぇ。
9捕甲斐
嶺井  三森  正木

 

 

 【2位 オリックス
 先発◎ リリーフ💮 打線△ 選手層△

山本  宮城  田嶋  山岡  山﨑福  山下
近藤  山﨑颯  宇田川  ワゲスパック  阿部  平野
1中福田
2三宗    吉田は抜けたが、森の加入に
3左中川   より大穴が空くことは避けら
4右杉本   れそう。先発は以前より実績
5捕森    ある選手が揃っていたが、リ
6指頓宮   リーフも昨年阿部・宇田川・山
7一ゴンザレス   﨑颯などが台頭したおかげで
8二太田   かなり改善された。
9遊紅林
若月  安達  野口

 

 

 【3位 西武】
 先発〇 リリーフ〇 打線△ 選手層△

髙橋光  松本  今井  平良  エンス  隅田
佐藤  平井  本田  森脇  水上  増田
1二外崎
2遊源田   先発・リリーフともに投手力
3中ペイトン    なかなかのものだが、打線は
4一山川   不確定要素が多い。年々投手
5三マキノン   が強化される代わりに野手が
6指栗山   弱体化していき、かつての山
7右愛斗   賊打線の時代とはまるっきり
8左鈴木   別のチームになった。
9捕古賀
柘植  呉  中村

 

 

 【4位 ロッテ】
 先発△ リリーフ△ 打線× 選手層△

佐々木朗  小島  美馬  石川  二木  種市
中森  小野  唐川  東條  澤村  益田
1左荻野
2中髙部   佐々木朗希が去年よりは投げ
3二中村   そうなので予想順位を1つ上げ
4指ポランコ    た。打線は高打率を残せるタ
5三安田   イプが少ないため、安定した
6一山口   得点力を生み出すのは難しい。
7遊藤岡   ただ、若手が多いため一番伸
8捕佐藤   びる可能性はある。
9右藤原
松川  井上  角中

 

 

 【5位 楽天
 先発〇 リリーフ△ 打線〇 選手層△

田中  則本  岸  早川  瀧中  辛島
宮森  酒居  安樂  西口  宋  松井
1中辰己
2遊小深田  右打者が加わり、打線のバラ
3指フランコ   ンスは良くなった。相変わら
4二浅村   ず出塁さえすればいいと思っ
5右島内   ている節があり、今年は走者
6左阿部   をうまくかえすことができる
7一鈴木   のか。先発陣の高齢化と、夏
8三茂木   場の失速グセも不安材料。
9捕炭谷
太田  銀次  西川

 

 

 【6位 日本ハム
 先発△ リリーフ× 打線× 選手層×

伊藤  上沢  加藤  ポンセ  上原  吉田
井口  玉井  宮西  堀  ロドリゲス  石川直
1中松本
2遊上川畑  昨年はあのどん底状態の広島
3一清宮   にすら負け越すレベルで、投
4三野村   手野手ともに他球団よりかな
5右万波   り戦力は劣る。新庄監督のト
6指マルティネス  ライアウトは新球場になって
7左今川   も続く。あ、地獄の札幌ドー
8捕伏見   ムからの脱出おめでとう。
9二石井
宇佐見  中島  五十幡

 

 

          ソ  オ  西  ロ  楽  日
     1位  〇  △
     2位  △  △  △
     3位  △  △  △  △  △
     4位     △  △  △  △  △
     5位        △  △  △  △
     6位           △  △  〇

 

 

 

 


ここまで書いてきて言うことではないが、順位予想なんて基本当たらない。だって6連単だよ。解説者でも当たらん当たらん。

去年の私の順位予想が
セ 1巨人2阪神3DeNA4ヤクルト5中日6広島
パ 1ソフトバンク2楽天3オリックス4西武5ロッテ6日本ハム
だからね。

当たらん当たらん。
むしろ当たる方がおかしい(?)。

 

 

ただ、今年の広島が最下位予想されているのは納得がいかないね。なんなら去年より最下位予想が増えてる気がする。確かにね、去年は誠也も抜けたし最下位に予想されても仕方ない。でも今年はどう考えても最下位になるような戦力じゃない。最下位になるとしたら10人ぐらい怪我したときだね。

 

広島は何といっても交流戦なのよ。広島は毎年交流戦の強さをフェニックスリーグに吸い取られているから。


(参考資料)
     2022  2021  2020  2019  2018  2017
交流戦 12位  12位  無し  12位  10位   2位
フェニックス  1位    3位    2位     1位   12位   3位


もはやお祓いでもした方がいいレベル。
本当に、そこさえ乗り越えれば上位にいけるはずなのよ。だから今年こそ頑張って!

M-1グランプリ2022

M-1グランプリ2022】(約6200字)

公開 2023年3月30日

 

 

 

毎度お馴染みM-1記事!

 

もう3月です。遅っ。
遅すぎて
M-1のMってMarchのMでしたっけ?」
みたいな声も聞こえてきそうです。

 

 実は賞レースについて書くのが、キングオブコントをすっ飛ばした影響で実質1年ぶりになっている。
 それに加えて、観てからかなり時間が経って記事を書き始めているため(一応観た直後に自分の採点だけはメモした)、そのときの感覚と今とではどうしても微妙にズレがある気がして、なんか自分でもよく分からない感じになっている。書きたさより面倒臭さが勝つ。やはりこういうのは観てすぐに書いていかないとダメだね。
 ちなみに、すっ飛ばしたキングオブコントに関しては、観れたらすぐ書きます。さすがにそろそろ観るようにします。

 

 

 この記事の性質上、どうしても上から目線のようなコメントが多くなってしまう。ただ、漫才をはじめとした演芸は観客がいて初めて成立するものであり、観客側の意見というのも重要なものである。観る側が正直な感想を伝え、演者側がそれを取り入れたり取り入れなかったりすることで発展していくものだと思っている。
 もちろん、「ここ凄いね~」「さすが芸人だね~」みたいな良いことだけを言ってひたすら褒め称える記事を書くことだってできるし、現にそういうのもある。でもそんなもの読みたいですか?何の議論も生まずどこにも波風が立たない文章なんてくそつまらんでしょう?
 芸人が真剣にM-1に挑んでいるように、観ている側も真剣に書いているからこそ、時には上からの物言いのようになってしまうし、それはある意味仕方のないことである。バカにするとか、見下すとか、そのような意図は一切無いのだということは理解していただきたい。

 

 

ちなみに、今大会は初めて全員知っている顔ぶれ(全員のネタを一度でも見たことがある)になりました。

 

 

 

 


まずはいつも通り敗者復活の話から。


〈主観たっぷりのランク分け〉

A(良い。決勝進出レベル)
オズワルド


B(悪くはない。敗者復活上位レベル)
からし蓮根・令和ロマン・ヤーレンズマユリカ


C(普通。敗者復活中位レベル)
シンクロニシティTHIS IS パン
ストレッチーズ・ビスケットブラザーズ
ダンビラムーチョ・ケビンス・ミキ


D(良くはない。敗者復活下位レベル)
ママタルト・カゲヤマ・ななまがり・
ハイツ友の会


E(悪い。準々決勝レベル)
かもめんたる


F(ダメ。出直してこいレベル)

 

Z(論外。話にならないレベル)

 

◎敗者復活総評
 勝ち上がったのは予想通りオズワルド。敗者復活メンバーの中では実力も知名度もトップクラスであり、人気投票になってしまうことを加味しても、勝ち上がりはまあ妥当かなと思う。
 2位の令和ロマンは初めて観たが、かなり出来がいい。霜降り明星真空ジェシカのような大喜利系漫才で、ツカミは一番良かったかな。からし蓮根は高いレベルで安定しているし、マユリカもかなり安定感が増している。アキレス腱のくだりは一番笑った。
 今年の"私が気になった枠"はシンクロニシティ。制約の多いネタでうまく笑いを取っていた。

 

 

 

↓ここからほんぺん🐧

 

 

 

 


カベポスター「大声大会」 91
ネタ中にトップバッターを連呼するという、トップバッターのトップバッターによる非常にトップバッターらしい漫才(は?)。言葉選びを基にしたオーソドックスな掛け合いの展開はよく練られており、声もいいので心地よさも感じる。しかし、やはりどうしても爆発力には欠けるところがあり、優勝を狙うとか上位を目指すとか(決勝に残っている時点でかなり上位ではあるのだが)、そういうタイプのネタではないように思う。

 

真空ジェシカ「シルバー人材センター」 92
センス溢れる言葉の大喜利漫才。2年目になって分かってきたが、真空ジェシカは2人のやり取りの中でダジャレ的なパワーワードを生み出すことが多く、その生成能力が大きな武器となっている。ギリギリ知っている絶妙なラインを突くのもうまく、それらのセンスは私も高く評価している。今年は話の流れがスムーズで、昨年指摘したようなぶつ切り感は減った。だが、ボケの質は全体を通して去年の方が上だったような気がする。そのぶん差し引き0で去年と同じ点数となった。

 

オズワルド「明晰夢」 90
微妙な変化はあったが、基本的には敗者復活と同じネタ。オズワルドがM-1決勝の場で披露するネタは5本目となり、パターンも知られてきているため、よほど爆発的に面白いものでないと優勝は難しくなってくる。通称"和牛ルート"に突入である(ただ、私の中では和牛は2回優勝している)。比較されるのは周りとではなく過去の自分たちになってくるので、過去のネタを超えられないと上位に進出するのはなかなか厳しいだろう。最近サイコ要素強めのネタが増えてきたのが気になる点ではある。

 

ロングコートダディ「マラソン」 93
縦に展開するというのは珍しく、全体的に動きを多用した漫才になっているのもコント師らしい。青春とか大奥とかの色々な捻りを加えた後に、単に"太ってる人"というのは秀逸。これは去年も言ったのだが、私は漫才においては必要以上にうろちょろしてほしくないという考えがある。それだけを理由に減点はしないが、動き回るとか足音を鳴らすとかのじたばたする系があまり好きではない、ということは一応書き記しておく。

 

さや香「免許返納」 94
去年の敗者復活でのからあげを見て、まさか1年後に私が本戦で94をつけることになるとは全く想像していなかった。前回とは別人のような出来で、2人の熱量もさることながら、ボケとツッコミが自然に入れ替わる構成は緻密で非常によく練られており、完成度がかなり高い。ボケに対するツッコミがまたボケになり、さらにそれにツッコミを入れるとそのワードが再び次のボケになることで笑いが増幅するのである。さや香史上最高ネタであることは言うまでもなく、今大会の中でも一番のネタであることは間違いない。私にLINE上で絡んできたさや香ファンの人も草場の陰で喜んでいることだろう。勝手に殺すな。

 

男性ブランコ「音符運び」 90
どういう題材やねん。空想の職業であることに加え、見ている側の想像力と理解力に委ねられるので、一歩間違えればうまく伝わらない可能性もあったネタだが、ポイントごとにしっかりと爆発して笑いを取れるのは流石である。ただ、笑いの種類の少なさゆえにネタが単調になってしまったのは勿体ない。"運ぶのに失敗して相方が負傷してあたふたする"のみだったため、何か別の種類の笑いがあれば完成度は大きく変わったはずである。

 

ダイヤモンド「レトロニム」 85
終始盛り上がらず。言ってしまえば単語の羅列なので、ワードを圧倒的に面白くするか、トーンにメリハリをつけるか、などで変化をつけないと、説得力0のジョブズで終わってしまう。もねってやめてよ!というくだりもよく分からない。どの会場でもどの層の客にもハマらないと思う。「もね」は大して不快なポイントではないし、どう考えてもツッコむべきなのはネタ全体に対してだろう。今回のネタのタイトルをつけるのに悩み、ダイヤモンドの公式YouTubeチャンネルを探したところ、このタイトルだった。新しく登場した物事と区別するために、以前の物事に改めて付けられた新しい名前のことをレトロニムと呼ぶらしい。ひとつ賢くなったよ。

 

ヨネダ2000「イギリスで餅つき」 88
独特すぎる。なかなか大真面目に話すのも難しいのだが、一言で言えば余計な箇所が多い。笑いに繋がっていないやり取りもいくつかあり、ボケの質・量ともにもっと詰められるはず。テンポを一定に保つ必要があるため、動きが終わるたびに餅つき(の捏ねる側)に戻るので、畳みかけられないという欠点もある。恐らく万人受けを想定しているタイプではないとは思うが、まだ2年目なんだし、ランジャタイのように手遅れになる前に、多くの人に受け入れられるようなスタイルを目指してもいい気もする。せっかく2年で自分たちの形を作って決勝に進出するだけの実力があるのだから、あえて選択肢を狭めてしまうのはまだ早く、勿体ない。今のスタイルを突き進むのは、もう少し回り道してからでも遅くはないだろう。

 

キュウ「全然違うもの」 87
毎回ネタ選び失敗するよね。別にそこまでキュウに詳しいわけではないが、優勝はさすがに厳しくても90超えレベルのネタはあると思うのだが…。言葉遊び系のゆったりとしたネタが多く、間をうまく使って自分たちの空気に持って行くタイプなので、M-1で持ち味を出すのは難しいでしょう!このネタももっといろいろな展開が考えられるのにあっさり終わったのはダメでしょう!結成"9"年の"キュウ"が"9"番目に登場した段階で、9位になるのは必然だったのかもしれない。

 

ウエストランド「あるなしクイズ」 92
前回遠慮したぶん好き勝手やってきたな。前回は前半に刺さる言葉が少なかったことで自分たちの空気にするまでが長くなってしまったが、今回はその反省を活かして序盤からかなり飛ばしていた。毒舌ネタは共感できるかどうかで人によってだいぶ評価が変わり、完璧ではない人がやるからこそ笑いに繋げることができるものである。もしも毒を吐く側が容姿端麗頭脳明晰なら、的を射た発言でも逆に反感を買う可能性がある。その点井口の場合は、悪口を言ったところで、小男が何か言ってるな~ぐらいにしかならないので、これはキャラとしてかなり強い。

 

 

 

 


【審査員採点】
       山 大 塙 富 志 礼 松      私
カベポスター  84 94 92 93 89 92 90   634   91
真空ジェシカ  95 92 92 92 94 94 88   647   92
オズワルド   87 93 90 90 95 92 92   639   90
ロングコートダディ  94 92 94 96 96 95 93   660   93
さや香     92 96 95 97 95 97 95   667   94
男性ブランコ  86 91 92 95 94 96 96   650   90
ダイヤモンド  86 90 88 88 88 89 87   616   85
ヨネダ2000  91 91 96 91 97 90 91   647   88
キュウ     87 90 88 90 89 90 86   620   87
ウエストランド    91 93 93 94 98 96 94   659   92

最高点     95 96 96 97 98 97 96    94
最低点     84 90 88 88 88 89 86    85

 

 今回はオール巨人上沼恵美子が審査員を引退し、新たに山田邦子と博多大吉が加わった。といっても、大吉は以前に審査員をやっていたので、本当に新しいのは山田のみである。
 その山田だが、カベポスター84からの真空ジェシカ95はちょっと荒れた。客観的に見た場合、この2組に11点分の差があるとは思えないし、その後も84点を下回るコンビがいなかったことから、視聴者に「カベポスターと真空ジェシカ以降とで審査基準を変えたのでは?」という疑問を抱かせる結果となった。
 これは至って真っ当な指摘で、私もそのときは「ん?」と思ったが、基準を変えたともとれるし、山田邦子の中の最低と最高が連続で来ただけと考えることもできる。審査の基準を明かしていない以上は、それを変えたかどうかは本人にしか分からないというのが正直なところだ。終わってみれば全体としてそこまで変な採点ではなかったのが何よりの救いである。ただカベポスター84はちょっと可哀想かな。全組見た後の山田なら88ぐらいはつけそう。

 いくつか見かけたのが、「山田邦子の点数を抜いても順位は一緒!だから問題ない!」みたいな見当外れな擁護。ここでの論点は審査基準を途中で変えたのではないかということであり、低い点をつけたこと自体には何ら問題はない。審査員として一番大切なのは高い点数をつけることではなく、"最初から最後まで自分の審査基準を守ること"である。そもそも点数を抜いても順位が変わらないのなら「じゃあ山田邦子は何のためにいるの?そんないてもいなくても同じみたいな人審査員として必要なの?」という結論になってしまう。

 分かりましたかヘンテコな擁護をしているお子様脳みその皆さん?大事なのは点数どうこうではなく審査基準を最後まで守ることです。


ではご一緒に、

だいじなのは、しんさきじゅんを、
さいごまで、まもること、

はいよくできました。


あとは相変わらず志らくの採点のクセが強い(志らくは(良い意味と悪い意味が2:8ぐらいで)感覚がおかしいので)ことと、大吉が正統派の漫才に高得点をつけているのはオール巨人の意志を継いでなのか?と思ったこと以外特に言うことはないです。

 

 

 

 


いや、登場前の煽りVTRの曲は戻ったのに2本目の登場曲は変わるんかい!!!
あの

てーてーてっ、てっ、てー
    てっ、てっ、てーてー!

みたいなやつ!
肘カイカイじゃない方のやつ!
(伝わります?)

 

 

 

ウエストランド「あるなしクイズ」 92
引き続き悪口満載の悪口漫才師。展開や流れは先程と同じ。優勝を決めた瞬間があるとすれば「M-1にあってR-1にないものは夢」のところだな。

 

ロングコートダディ「タイムスリップ」 89
システムは去年の肉うどんと一緒。1本目と比べると笑いどころも少なく、「団子を食べている江戸っ子かと思ったら鳥貴族」「遠山の金さんかと思ったらワクチン接種」ときて、「江戸の町かと思ったら映画村」というのは意外性がないように感じた。

 

さや香「男女の友情」 91
熱い掛け合いの中で正しいことを言っている方が途中で交代する構成。1本目と比べると多少クオリティーは落ちたものの、巷で言われているような、"スベった"扱いされるようなネタではない。

 

 

 

 


【最終審査結果】
山田大吉塙富澤志らく礼二松本
 ウ さ ウ ウ ウ ウ ウ
 エ や エ エ エ エ エ
 ス 香 ス ス ス ス ス
 ト   ト ト ト ト ト
 ラ   ラ ラ ラ ラ ラ
 ン   ン ン ン ン ン
 ド   ド ド ド ド ド


 優勝はウエストランドでした。
 私が選ぶなら2本の合計でさや香なんだけど2本目だけで評価するならウエストランドもあり得るか…?この2組で割れるかな?と思っていたが、意外にもほぼウエストランドに票が入った。
 ウエストランドにとってはネタを連続でできたことが何よりの追い風になっただろう。4分×2で実質8分ネタのようになり、更なる毒を求めていた観客に間髪入れず再び毒を届けることができたことで、会場はかなりウエストランド推しの空気になっていたのではないかと推測できる。
 結果論になるが、さや香ロングコートダディは、どちらかが先に2本目を披露してウエストランドの空気を壊さなければならなかった。ただ、この2組の心情を考慮すると、あの場面であえてトップを選ぶという選択はさすがに出来ないよな。わざわざ「1番で行きま~す」なんて博打すぎるもん。
 ちなみに、これまでのM-1で、1本目を最後に、2本目を最初に披露したコンビがいるのか調べたところ、ぺこぱ(2018年)とNON STYLE (2009年)が該当した。

 

 

 

 


〈まとめ〉
おもしろかった。
(園児なの?)
(だいじなのは~の台詞の方ですか?)

 

 

 

↓2021

 

tarahukutabeo.hatenablog.com

 


↓2023
???

 

 

個人的WBC侍ジャパン選出

【個人的WBC侍ジャパン選出】(約5700字)

公開 2023年2月17日

 

 

 

2017年以来6年ぶりにWBCが開催される。そこで今回はたらふく監督による個人的なWBC日本代表メンバーを選出したいと思う。

選手の辞退とか全球団から選ぶとかのしがらみがないので自由に選んだ。かなりいいメンバーになったと自負している。

これはあくまでも"私が選ぶなら"というもので、これが正解などと言うつもりはないし、代表メンバー選考なんて言ってしまえばその人の好みの問題で、一から十まで全く同じメンバーになることなんて絶対にないのだから、そもそも正解など存在しないのである。

1月中旬には選考は完了していたが、記事の順番の都合により遅くなった。書いていくうちに「よく考えたらこのメンバーで戦うわけじゃないのに長々と書いても意味なくね?」と思えてきたのでだんだん記述が雑になります。

 

 

 

 


まずは私が最も重要視している選考基準の話。

 

・1年だけの活躍で選ぶのは危険
プロ野球の世界では、1年だけ活躍する選手はまあまあいるし、その後成績を落としたままの選手もまあまあいる。継続して良い成績を残すことが何よりも難しい世界なので、1年調子が良いからってすぐに選ぶのはかなり危うい。
代表に選ばれると調整を早める必要があるが、経験値の少ない実質2年目のような選手がそれに対応するのは難しい。無理をして早めに仕上げた結果、調子を落として活躍できなくなる可能性も大いにある。代表に選ばれることが選手としてのゴールではないから、開幕に向けてじっくり調整してもらうのが理想。
私にしてみれば「去年の成績は〇〇の方が上!だから△△よりも〇〇!」は基準として論外なのである。数字だけで評価するならAIにでも幼児にでも猿にでもやらせればいい。

 

・移籍1年目は見送り
これは選手のための考え。移籍初年度は大きく環境が変わる。チームによって微妙に違うルールもあるだろうし、人によっては見知らぬ土地で暮らすことにもなる。新しいチームでの生活に早く馴染んでもらうためにも、移籍直後は基本的には選ばないようにしたい。

 

 

 

 


では、いよいよたらふくジャパンのメンバーを発表する。

 

 

 投手 14人

11 ダルビッシュ有 (パドレス) 36歳   右

12 戸郷翔征  (巨人)   22歳   右

13 宮城大弥  (オリックス)    21歳 左

14 髙橋宏斗  (中日)   20歳   右

15 大勢    (巨人)   23歳   右

16 大谷翔平  (エンゼルス)  28歳   右

17 伊藤大海  (日本ハム) 25歳   右

18 山本由伸  (オリックス)    24歳   右

19 山﨑康晃  (DeNA)    30歳   右

20 栗林良吏  (広島)   26歳   右

21 今永昇太  (DeNA)    29歳 左

22 大野雄大  (中日)   34歳 左

24 松井裕樹  (楽天)   27歳 左

47 高橋奎二  (ヤクルト) 25歳 左

 

 

 野手 16人

捕手
10 甲斐拓也  (ソフトバンク)   30歳   右

27 中村悠平  (ヤクルト) 32歳   右

31 坂倉将吾  (広島)   24歳 左


内野手
1 山田哲人  (ヤクルト) 30歳   右

2 源田壮亮  (西武)   29歳 左

3 牧秀悟   (DeNA)    24歳   右

4 菊池涼介  (広島)   32歳   右 

6 坂本勇人  (巨人)   34歳   右

23 周東佑京  (ソフトバンク)   26歳 左

36 牧原大成  (ソフトバンク)   30歳 左

55 村上宗隆  (ヤクルト) 22歳 左


外野手
7 吉田正尚  (レッドソックス) 29歳 左

8 近藤健介  (ソフトバンク)   29歳 左

9 塩見泰隆  (ヤクルト) 29歳   右

51 鈴木誠也  (カブス)  28歳   右

68 ラース・ヌートバー (カージナルス)   25歳 左

 

 

以上のメンバーを選出した。ヤクルトから最多の5名、次点で巨人・広島・DeNAソフトバンクの4球団から3名、阪神とロッテからは選出無しとなった。あ、近藤が移籍したからソフトバンク4人だわ。

88,89年組は年齢的にもこの大会がラストだと考えている。

 

 

 

 


ここからは私なりの選考のポイントや起用法の話。

 

 

◎投手選考のポイント

大事にしたのは
・実績よりもボールとの相性を重視
・先発投手を抑えとしては起用しない
の2点。

 

先発    ダル 大谷 山本 今永 大野
第二先発  戸郷 宮城 髙橋宏 高橋奎
リリーフ  大勢 伊藤 山﨑 栗林 松井


日程に余裕があるため先発は4人いれば十分。球数制限があるため先発が長いイニングを投げるのは難しく、むしろ第二先発の方が重要かもしれない。

先発はダルビッシュ・大谷・山本・今永・(大野)。
メジャーでも実績があるダルビッシュと大谷は文句なしの選出。山本は直球もすべての変化球も一級品なNPB最強投手で、今永はNPB球よりも国際球の方がいいピッチングをするという国際試合向きの投手である。
大野は大谷がなんやかんやで投げられませんの場合の先発要員で、基本はリリーフ起用を想定している。「Oh, No! You die!」という名前でも相手にプレッシャーを与える存在に。

第二先発は戸郷・宮城・髙橋宏・高橋奎の若いピッチャーが中心となる。強化試合でのピッチングや、対戦相手としての印象も踏まえてこの4人を置いた。

リリーフは本職の4名に伊藤を加えた5名。伊藤は東京五輪でロジンで一悶着あったような色んな意味での気持ちの強さがある。なんとなくリリーフ向きの投手だと思っている。
大勢の変則ストレートは初見で捉えるのは難しく、松井は鋭いスライダーやフォークで三振の山を築く。昨シーズン見事復活した山﨑は経験値も抜群で、ツーシームは国際球ではよく曲がる。栗林は被本塁打が少なく、フォークでしっかりと空振りを取れる。東京五輪でクローザーを見事に務め上げたが、WBCでも抑えを任せたい。

 

 

 

◎投手起用法

 日 月 火 水 木 金 土
 5 6 7 8 9 10 11
          中国韓国チェコ
 12 13 14 15 16 17 18
  豪州       準々
 19 20 21 22
       準決決勝

準決勝と決勝も大事だが、一発勝負の準々決勝もかなり重要。アメリカでの試合は現地の球場に慣れている大谷とダルビッシュに任せるとなると、準々決勝は山本が適任か。

そう考えて逆算すると

山本(中国)→大谷(韓国)→ダル(チェコ)→
今永(豪州)→山本(準々決勝)→
大谷(準決勝)→ダル(決勝)

かなあ?

 

 

 

 


◎野手選考のポイント


・守備重視だが最低限の打撃力は必要
基本的に守備にスランプはない。「あいつなら打てた」は机上の空論だが、「あいつなら捕れた」は十分あり得る話。特にセンターラインは守備優先で起用したい。逆に言えば、打撃が売りの選手でも最低限の守備力は必要だということである。

 

二塁打最強
私は二塁打最強説を唱えている。国際試合では投手のレベルも高く、ホームランをバンバン打つのは難しい。そうなると二塁打で点を取るのが最も効率がいいということになる。そこで、一発長打が魅力の選手よりは、バットでも足でも二塁打を打てるメンバーを中心に選んだ。

 

 

捕手   甲斐 中村 坂倉

捕手は3名。甲斐が主にパ・リーグ投手、中村が主にセ・リーグ投手を担当。守備面に問題がない2人なので、残り1枠は抑え捕手よりもユーティリティ捕手の方が必要だと思い、坂倉を選出した。捕手の他に一塁と三塁を守れるが、これは緊急時の話なので、理想は出番がないこと。ブルペンで日本を代表する投手たちの球を受けて捕手としての経験を積んでもらいたい。坂倉が外野もできると勘違いしている方がちらほらいたが、坂倉の外野は松山が名手に見えるレベルに壊滅的です。

 

 

内野手
山田   源田   牧   菊池   坂本   周東   牧原   村上

二塁は山田と菊池、遊撃は坂本と源田。ここはすぐ決まった。山田は若干衰えが見えるものの二塁手の中ではトップクラスの成績。韓国戦でバカみたいに打っているので韓国キラーとしても必要。菊池は圧倒的な守備力で前回のWBCでも数々のピンチを救った。準決勝のアメリカ戦でもホームランを放ち、2019年のプレミア12でもその勝負強さを発揮しており、打撃もある程度期待できる。
坂本は総合的に考えればNo.1ショートであることは間違いなく、源田は広い守備範囲を誇り盗塁もできることから代走要因としても。
三塁は村上。今や日本トップクラスの打者。ほぼ4番サードで固定するつもりで。
一塁は牧。右打ちが上手い中距離打者。二塁手としては考えていない。牧の守備力は国際試合では怖く、二塁牧の予想を見る度に「正気か?」と思う。対戦相手として見ていた感じだと牧の横を打球がめちゃくちゃ抜けていく。牧のセカンドは近藤や誠也のセンターみたいなものだと思っている。
残りが周東と牧原のユーティリティー2人。周東は代走の切り札としての役割が主になる。牧原はベンチにいてくれると助かる存在。「この役割2人もいる?」という声が聞こえてきそうだが、2人とも必要。恐らく周東はよほどボロ勝ちでもしない限りは毎試合出番がある。すでに出場している状態だと、緊急時に空いたポジションに周東を入れることが難しくなる。そこで真のユーティリティー牧原の出番。牧原が確実にベンチに残っていることで、どんな場合でも対応できるはず。下手すりゃ1試合も出ない可能性もあるが、それはつまり緊急事態が起こらなかったことの裏返しでもあるので、それはそれで良し。
二遊間と違って、一三塁はメインが一人だが、一塁は山田・村上で三塁は周東・牧原、それに加えて坂倉が守れるため、これで十分と判断した。
菊池や源田を打てない選手扱いしている人がいるけど、2桁本塁打を打つ能力のある菊池や安定して毎年2割7分を残す源田で打てないなら、リーグの大半の選手が打てない扱いになる。私の言う「守備重視だが最低限の打撃力は必要」とはこういうこと。逆に「打撃重視だが最低限の守備力は必要」のルールに引っかかったのが牧の二塁守備。

 

 

外野手
吉田 近藤 塩見 鈴木 ヌートバー

外野は吉田・鈴木・ヌートバーのメジャーリーガー3人が基本形。そこに代打の切り札で近藤、外野の全ポジションを守れる塩見を加えた5名となった。ヌートバー(日本名:榎田達治)は打率こそあまり高くはないが、高い出塁能力と長打力があり、メジャーのピッチャーを経験していることからも選出する価値は大いにある。日本代表への思いも強く、かつて高校日本代表がアメリカで親善試合をしたときのホストファミリーだったように、侍ジャパンにも縁がある選手で、大坂なおみなんかよりよっぽど日本代表を名乗るのにふさわしい。

 

 

 

◎野手起用法

基本の打順は以下の通り。

1中ヌートバー
2指大谷
3右鈴木 
4三村上
5一牧       坂倉
6左吉田      周東
7二山田/菊池  牧原
8遊坂本/源田  近藤
9捕甲斐/中村  塩見

大谷と村上が打線の中心。2人とも左打者なのでその間に右の鈴木を挟み、出塁に長けたヌートバーを1番に。5番以降はそのとき調子の良い者から順に並べた方がよさそう。二遊間は攻守のバランスを考えると菊池-坂本、山田-源田のコンビが妥当か。もちろんスタメンは山田-坂本の攻撃重視路線で、終盤に菊池-源田の鉄壁の二遊間を組むのもあり。

 

 

捕 甲斐 中村    坂倉
一 山田 牧  村上 坂倉
二 山田 菊池       周東 牧原
三       村上 坂倉 周東 牧原
遊 坂本 源田          牧原
左 吉田 近藤    塩見 周東
中       ヌー 塩見 周東 牧原
右 鈴木 近藤 ヌー 塩見
指 大谷

守備は全ポジション最低でも3人確保するようにした。

 

 

 

 


事情があって外したメンバーの話も一応しておく。

佐々木朗希・青柳晃洋・湯浅京己・平良海馬
→ボールが合ってなさそうなので。特に佐々木はいろいろと扱いが面倒。

千賀滉大
→メジャー移籍のため

清水昇
→ヤクルトが多すぎるため

 

森友哉
→移籍直後の捕手ということで見送り

浅村栄斗
→牧とタイプが丸被り

山川穂高・岡本和真
→私の目指す野球とはちょっと違う。なんとなく不調になると長いイメージも。

西川龍馬・佐野恵太・柳田悠岐
→左の外野手が激戦区なため、吉田や近藤がもし出なかった場合の候補

近本光司
→塩見とどちらにするか悩んだが、既に左の外野が渋滞しているので

 

 

 

 


ちなみに、私が選んだメンバーの中で明確に辞退を表明しているのは坂本のみ(菊池も辞退の記載があったが、報じたメディアが1社だけで信用できない)。
もし坂本の代わりを選ぶとすれば今宮か中野あたりだろうか。もう一度調べたらしれっと今宮も辞退していたので中野かな。これで11球団から選出されたことになる。ロッテさんごめんなさい。

 

 

 

 


最後に、実際の代表メンバーを見ての感想を少しだけ。

 

      私          栗山

     ダル戸郷宮城髙橋宏大勢大谷
     山本今永高橋奎松井伊藤栗林
      甲斐中村山田源田牧村上
      周東吉田近藤鈴木ヌートバー

   山﨑大野    佐々木湯浅宇田川
  坂倉菊池坂本     大城中野
   牧原塩見      岡本山川

 

代表メンバー30人中、共通していたのは23人だった。

栗山監督は"若さと球速とパワー命"といった感じで、力でねじ伏せる野球を目指しているようである。野手の顔ぶれを見ても、アメリカやドミニカにも真っ向からぶつかって打ち勝つという考えが見て取れる。今回は恐らく投手が史上最強で、投手が強いため守備に人員を割かず、一発重視の打者を多めにしたのかもしれない。

ただ、やはり個人的に気になるのはセカンドとセンターがいないことと、前回経験者が少ないこと。
牧は守備に不安があり、中野は本格的に二塁をやるのは今年からで、周東はスタメンで出すタイプじゃないし、セカンドが実質山田のみになっている。センターに至っては本当に本職がいない。外野の全ポジションを守れる選手すらいないのはさすがに偏りすぎではないか。
過去のWBCを経験しているのはダルビッシュ・松井・山田・鈴木のみ。国際試合自体は経験豊富なメンバーが揃っているが、ほとんどが日本での試合で、アメリカに乗り込んで戦った経験がある者は少ない。時差もあるし環境も違うし完全アウェーなアメリカでの試合にうまく対応できるのか。
その2点が不安なところかな。

 

 

 

 


頑張れ日本!(強引にまとめてみる)

カープ解説2022

カープ解説2022 ~3年間でこんなに弱いチームになりました~】
               (約24000字)

公開 2023年2月8日

 

 

 

まさかの2月公開。流石に遅すぎる。
もう次のシーズンのキャンプが始まってるのにわざわざ前の年の話をします。本当に応援しているからこそ毎年しんどい思いをしてこんなに時間をかけてこんなに文字を書いている。年を跨いだことにより、「去年」と「今年」と「来年」の記述がややこしくなってしまったのは申し訳ない。一応言っておくと、記事の中の"今年"は2022年シーズンのことである。

 

 

目次
・シーズン振り返り
・成績で振り返る2022
 (チーム編・投手編・打線編・守備編・走塁編)
・神試合ベストナイン
・コラム
 (相性・コロナ禍での応援・一部野球ファンへ)
・佐々岡政権を終えて
・来季展望
・お悔やみ

 

 

 

 


◎シーズン振り返り

 まずは恒例のシーズン振り返りからである。周知のとおり、広島は開幕前の時点では断トツの最下位候補だった。10人いれば8~9人が最下位に予想するレベルで、私もたいして期待していなかった。ところがシーズンが始まると、「やっちゃろうや!」を合言葉に開幕6連勝を飾る。強力な先発4本柱と繋ぎの意識を徹底した打線を武器に序盤は勝ちを重ねた。開幕して18試合は1イニング3失点以上がなく、全体的には好成績だった一方、案の定中継ぎが壊滅的で、逆転負けが多かったのもまた事実だった。

 交流戦前の時点では6個の貯金を作り、屋外球場で貯金15、屋内球場で借金9という植物のような成績を残していた。チーム状態も良く、今年こそはと意気込んだ交流戦だったが、やはり最下位に終わった。いつものこと。もう慣れたもんですよ。カード勝ち越しは日本ハム戦のみで、それも相手の自滅(というか新庄の自滅)で勝ったようなもの。33得点・83失点・打率.217・本塁打2・盗塁2・防御率4.38はすべて12球団ワーストだった。ソフトバンクには3戦合計で26-1と虐殺され、オリックスには逆転負けで12連敗を喫した。

 リーグ戦が再開してしばらく経った6月27日、衝撃のニュースが飛び込んでくる。秋山翔吾の広島入団である。「来てくれたら嬉しいけどまあ来ないだろうな~」ぐらいの感覚だったのに、古巣の西武と金満のソフトバンクとの争奪戦を制し、まさかの入団。秋山がマエケンと仲が良くても、菊池會澤田中あたりと交流があっても、本拠地が天然芝でも、滅多に動かない広島球団が動いたとはいえ、本気で来ると思っていた人はほぼいなかったと思う。そんな秋山が7月上旬に合流し、チームは勝率5割に戻して同率2位で前半戦を終える。

 後半戦はいきなり6連敗スタートから始まる。なんとか立て直したいところだったが、8月頭に床田とアンダーソンが相次いで離脱してしまう。さらに8/16にはコロナ陽性により監督と選手7人が離脱。実は7月中旬に球団スタッフ含め40人以上がコロナ陽性判定を受けたが、これは主に2軍での出来事で、1軍には大きな影響はなかった。そのときは1軍で広がるよりは2軍の方がまだマシだと思っていたが、結局1軍でも感染し、2年連続でコロナをもろに喰らうこととなった。

 9月に入り若干巻き返し阪神・巨人と3位を争ったが、連敗して早々に脱落。マツダスタジアム通算500勝に王手をかけながら6連敗となり、達成はまさかの来季へ持ち越し。シーズン自体も4連敗で終えた。

 

 え?意外と振り返りがあっさり?今年が短いわけじゃない。去年が長すぎるのよ。ちなみに、今シーズンは夏のハマスタでのひどい逆転負けは無かった。シンプルに5戦5敗だった。

 

 振り返りの最後に、日程の組み方についてクレームを言いたい。特に交流戦前までがあまりにも酷かったので、とりあえず今年の広島の日程表を見てほしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   月   火   水   木   金   土   日
              25  26  27
               DeNADeNADeNA
3月
   28   29  30  31   1   2   3
     阪神  阪神  阪神   中日  中日  中日

   4   5   6   7   8   9   10
     巨人  巨人  巨人   阪神  阪神  阪神

   11   12  13  14   15  16  17
     ヤクルト  ヤクルト        中日  中日
4月
   18   19  20  21   22  23  24
     巨人  巨人  巨人  DeNADeNADeNA

   25   26  27  28   29  30  1
         ヤクルト  ヤクルト   中日  中日  中日

   2   3   4   5   6   7   8
     巨人  巨人  巨人  DeNADeNADeNA
5月
   9   10  11  12   13  14  15
     阪神  阪神      ヤクルト  ヤクルト

   16   17  18  19   20  21  22
     巨人  巨人  巨人   中日  中日  中日
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 見て分かる通り、火水木の試合は阪神→巨人→ヤクルト→巨人→ヤクルト→巨人→阪神→巨人で、そのせいでDeNAと中日は週末のみになり、神宮で初めてヤクルトと戦ったのは交流戦明けという見事な偏りっぷり。この日程の偏りは他球団にとっても同様に起こっていたようで、全球団のファンから批判されていた。
 実は振り返りで一番言いたかったのがこれ。毎回同じローテだとシンプルにつまらないし、得するチームと損するチームが生まれて公平性が失われるので、日程の組み方についてはもっと考えてもらいたい。あとオールスターを平日にやるのも考え直した方が良い。

 

 

 

 


◎成績で振り返る2022

・チーム編
5位 66勝74敗3分 .471 打率.257①
得点552② 本塁打91④ 盗塁26⑥
失点544④ 防御率3.54⑤ 失策73④
QS率51%で2位 代打打率2位
得点圏.288で断トツ(2位が.253)
安打数1位 二塁打4位 三塁打2位
出塁率3位 長打率4位 併殺打最多
先発防御率3.66⑤ 救援防御率3.32⑤

チーム打率はリーグ1位で得点数も2位。鈴木が抜けた割には好成績だった。ただ、本塁打長打率はリーグ4位で併殺打は最多、盗塁は最少とこれでも得点効率はあまり良くなかった。特に盗塁は球団史上最少の数字。

 

セ・リーグ順位表
1ヤクルト  80勝59敗4分 .576  ―
2DeNA   73勝68敗2分 .518 8.0
3阪神  68勝71敗4分 .489 4.0
4巨人  68勝72敗3分 .486 0.5
5広島  66勝74敗3分 .471 2.0
6中日  66勝75敗2分 .468 0.5

セ・リーグ順位表(交流戦抜き)
1ヤクルト  66勝55敗4分 .545  ―
2DeNA   64勝59敗2分 .520 3.0
3広島  61勝61敗3分 .500 2.5
4巨人  60勝62敗3分 .492 1.0
5中日  59勝64敗2分 .480 1.5
6阪神  56勝65敗4分 .463 2.0

セリーグ内ではAクラスってもう見飽きたよ。2019年・2021年・2022年の3回連続だよ。2019年に至っては交流戦を抜くと4位→首位と1ゲーム差の2位になるよ。

 

月間成績        打率 防御率
3・4月    16勝12敗1分 .255 3.15
5月   11勝12敗1分 .256 3.43
6月     8勝14敗1分 .256 3.90
7月   11勝11敗    .249 3.35
8月   10勝15敗    .253 3.90
9・10月  10勝10敗    .273 3.60

交流戦が響き6月に大きく負け越し(毎年これ書いてるな)。9月に入り巻き返したが終盤に連敗を喫し5割。月間で勝ち越したのは開幕ダッシュに成功した3,4月のみとなった。

 

チーム別対戦成績     打率 防御率
ヤクルト    8勝16敗1分 .272 4.74
DeNA   17勝  8敗    .298 2.79
阪神  14勝  9敗2分 .260 2.93
巨人  12勝13敗    .253 3.62
中日  10勝15敗    .222 3.09
交流戦   5勝13敗    .217 4.38

2年連続でヤクルトに大きく負け越して優勝をアシスト。11戦終了時点で1勝10敗という有様だった。DeNA阪神に対しては相性が良く、阪神には開幕9連勝、DeNAには8月(DeNAがアホみたいに強かった時期)の5連敗を除けばほとんど勝っていた。他にもヤクルトがDeNAに貯金7、DeNA阪神に貯金7の中日に貯金12、中日がヤクルトに貯金4と相性が極端な年となった。

 

 

 

・先発投手編
森下暢仁   27登板   17QS
3.17 10勝8敗 178²/₃回 133奪三振

床田寛樹   17登板   13QS
2.84   8勝6敗    114回     74奪三振

九里亜蓮   26登板24先発11QS
3.33   6勝9敗 140¹/₃回 121奪三振

大瀬良大地  23登板   12QS
4.72   8勝9敗 135¹/₃回   97奪三振

遠藤淳志   20登板17先発  9QS
3.59   4勝7敗 105¹/₃回   78奪三振

アンダーソン 13登板     6QS
3.60   3勝4敗  70回    59奪三振

玉村昇悟     9登板  8先発  3QS
3.92   2勝2敗   43²/₃回    21奪三振

野村祐輔     9登板     2QS
5.23   2勝3敗   41¹/₃回    18奪三振


 開幕前の先発4本柱は機能したのは4月まで。それ以降は崩壊する一方で、最終的には4本全てが折れてしまった。QS率は4月76%、5月63%、6月48%、7月55%、8月32%、9月25%とどんどん低下し、9月9日以降QSを記録した先発投手はいなかった。

 まずは開幕投手を務めた大瀬良。開幕当初は好調で交流戦までは防御率2.90。しかし交流戦後は5.83、オールスター後に限れば7.47と悪化した。対DeNAでは4勝を挙げ防御率も1.85と安定していたが、その他のチームに対しては最も良い数字でも4点台後半。序盤の球数が多かったせいか疲労が溜まり、中盤以降は簡単に連打を浴びて失点するシーンが多く、3,4月の月間MVPを獲得した面影はどこにもなかった。昨年はQS率がリーグ最高だったが、今年は一年を通して試合を作ることができなかった。

 次に昨年最多勝を獲得した九里。九里の持ち味といえば粘り強さだが、今年はそれがみられなかった。四球が多く、アウトを取るのに球数がかかりすぎては自慢のスタミナも活かせない。最少失点で乗り切るといったことができず、5月・6月・7月は月間防御率が4点台にまで落ち込んだ。実は最多勝のタイトルを獲得した去年より防御率は良化したが、途中の中継ぎ降格もあり、勝ち星を伸ばせなかったシーズンだった。

 続いて森下。10勝を挙げ、リーグ最多投球回を記録。投球回がリーグ最多ということは、最も多くのアウトを奪ったピッチャーということになるので、そこは十分評価できるのだが、だんだんと数字が悪化しているのが気になる。奪三振率は年々減少し、今季の被打率に至っては.281とかなり悪い数字に。ただ、得点圏被打率は.218なので、チャンスは作られたがこれでもなんとか粘ったという印象だ。本拠地では防御率1.89と好成績だった。最初の3登板で7打点を稼ぎ、一時は投手なのにリーグの打点ランキングに名前が載るほどだったが、それ以降打点を挙げることはなかった。

 最後は今年飛躍が期待された床田。昨年の後半から覚醒し、今年のオープン戦でも結果を残した。シーズンが始まっても好投を続け、交流戦では防御率1.64の被打率.114と圧巻のピッチング。新たに投げ始めたパームとそれによって活きるストレートとのコンビネーションは抜群だった(それにしても床田が投げる度にパームを連呼する実況はなんとかならなかったのか。パームパームうるせえよ。別に床田はパームばっかり投げてるわけじゃないわ)。チーム随一の安定感を見せていたが、8月に足を骨折し離脱。自身初の規定投球回&2桁勝利は達成できなかった。

 ここからはその他の先発投手を紹介する。遠藤はオープン戦で好投し開幕ローテに入ると、シーズン中盤までは安定したピッチングを見せた。課題だった四球はシーズン通して18個と大きく減少し、交流戦でも防御率2.45と床田に次ぐ成績だった。6月にコロナで戦列を離れてしまい、復帰後は以前のパフォーマンスを発揮できないままシーズンを終えた。

 7回1安打無失点という衝撃のデビューを飾ったアンダーソンは、好投と炎上を交互に繰り返しながら徐々に適応していったが、コンディション不良で離脱しその後コロナに感染というダブルパンチを喰らい、復帰もできずにシーズンを終えた。対右の.182と比べて対左は.277と極端に悪いため、左打者を抑えることが鍵になるだろう。「村上を抑えるプランがある」と宣言した6月30日の試合での有言実行の3三振は見事だった。

 玉村は開幕からまずまずの投球だったが、チーム事情によりアンダーソンと入れ替わる形で2軍へ。終盤に戻ってきたものの、僅か2勝に終わり、去年を下回る結果となった。

 野村は2年ぶりの勝利を挙げたが、防御率は5点台と安定感はいまひとつ。さらに、平均投球回も5回未満で、先発投手としてのキャリアの岐路に立たされている。最低でも5回を投げ切るスタミナと投球術を取り戻さないと先発としてはかなり厳しいかもしれない。

 ルーキーの森は即戦力として期待されたが、オープン戦で大量失点を喫したこともありシーズンの大半を2軍で過ごした。それでもシーズン終盤にはプロ初勝利を記録し、フェニックスリーグや秋季キャンプの紅白戦での投球は、来季へ十分期待が持てる結果だった。

 大道はローテの谷間で数回先発したが、球威不足からか以前なら打ち取っていたボールを長打にされてしまうことが多く、白星を挙げることはできなかった。昨シーズン序盤の中継ぎ時代の方がいい球を投げていた気がするので、リリーフ転向はどうだろうか。

 

 

 

・リリーフ投手編
松本竜也   50登板
3.56 4勝2敗  8HP 55²/₃回 54奪三振

ケムナ誠   43登板
3.20 4勝0敗18HP 39¹/₃回 37奪三振

ターリー   45登板
3.11 2勝4敗16HP 37²/₃回 32奪三振

森浦大輔   51登板
3.30 3勝6敗27HP 46¹/₃回 48奪三振

矢崎拓也   47登板
1.82 2勝0敗19HP 49¹/₃回 51奪三振

栗林良吏   48登板
1.49 0勝2敗31S    48¹/₃回 59奪三振


 今年は矢崎がリリーフとして覚醒。敗戦処理→ロングリリーフ→僅差→勝ちパターンと徐々に序列を上げ、最終的には勝ち試合の8回を担当した。メンタル面が改善され、四球を出してもいい意味で開き直れるようになったことで大幅に成績アップ。8月29日の試合では無死満塁のピンチを0に抑えた。シーズン通して被打率.199と安定しており、特に後半戦では防御率0.89の被打率.155と抜群の安定感を誇った。

 矢崎の定着まで8回を担ったのが森浦。開幕を2軍で迎え、今季初登板でも失点したが、その次の登板から14試合連続無失点。前半戦の森浦→栗林のリレーは鉄壁で、実際に前半戦の防御率は1.38だった。しかし後半戦になると防御率5.75と悪化し5敗を喫した。ホームでの防御率が4.56でビジターの防御率が1.99と、本拠地で防御率1.59だった去年とは逆になるという不思議な結果となった。

 今年のルーキーで一番の活躍を見せたのが松本。後半戦は勝ちパターンでも起用され防御率2.25の被打率.226。9月以降は防御率0.77と完璧な投球を見せた。ホップ成分(これが大きいほどボールが浮き上がるように感じるらしい)のデータが驚異的な数値っていうのをどこかで見た。

 ケムナは調子が極端で、良いときは危なげなく抑えるのだが、悪いときは全くストライクが入らなくなる。3球投げればだいたいその日のコンディションが分かり、3球で3ボールになれば失点を覚悟する。シーズンの終盤になるにつれて、良いときのケムナが顔を出す割合が高くなり、9月以降の防御率は1.69だった。

 ターリーは序盤は不安定な投球が続いていたものの、延長のマツダ阪神戦(6/23かな?)でついに覚醒。最速158km/hぐらいを記録し、そこからは1軍戦力になった。防御率3.31の割に被打率は.198と効率よく(?)失点していた。

 最後は栗林。開幕当初は調子が上がらなかったが、4月5日から6月10日にかけて17試合連続無失点。6月30日から9月16日にも20試合連続無失点を記録。被打率は.133で、昨年惜しくも逃したシーズン通して被本塁打0を達成。凄すぎる。防御率奪三振率はやや悪化したが(というか去年の数字が異常すぎる)、ボールがばらついたり、先頭を四球で歩かせたりといったシーンは今年の方が少なく、安定感は増した印象。

 

 貧弱と言われている広島の中継ぎ陣だが、ケムナ・ターリー・森浦・栗林が交流戦無失点だったり、奪三振率が全体的に高かったり(松本8.73、ケムナ8.47、ターリー7.65、森浦9.32、矢崎9.30、栗林10.99)とポテンシャルは悪くないはず。リセット癖のある島内や春だけは抑える塹江も含めて三振を奪う能力は持ち合わせており、何かきっかけさえあれば充分戦える陣容になると思うのだが…。

 

 

 

・打線編
1 右 野間峻祥      85試合
 .312(317-99)  0本 16打点 OPS.745

2 二 菊池涼介    123試合
 .262(462-121)   6本 45打点 OPS.659

3 左 西川龍馬      97試合
 .315(390-123) 10本 53打点 OPS.822

4 一 マクブルーム  128試合
 .272(448-122) 17本 74打点 OPS.794

5 三 坂倉将吾    143試合
 .288(539-155) 16本 68打点 OPS.773

6 捕 會澤翼       98試合
 .207(290-60)  3本 33打点 OPS.548  

7 遊 小園海斗    127試合
 .266(473-126)   7本 38打点 OPS.662

8 中 上本崇司      94試合
 .307(261-80)  2本 18打点 OPS.748

長野久義 58試合  .211(123-26)  3本  15打点
堂林翔太  101試合  .243(255-62)  8本  28打点
秋山翔吾 44試合  .265(155-41)  5本  26打点
磯村嘉孝 43試合  .237(114-27)  3本  15打点
中村健人 63試合  .240(121-29)  3本  10打点
松山竜平 88試合  .217(152-33)  2本  23打点


 今年は上から順に紹介していこう。野間は5月下旬から1番に定着。コンスタントに安打をマークし、3割を超える打率を記録して野手キャプテンの意地を見せた。内容のある打席が増え1番打者らしくなってきたと思う。粘りのバッティングで相手に投げさせた球数も多く、1打席で投げさせた平均球数が、300打席以上の選手ではリーグトップの数値だった。対巨人の2割以外は対戦打率3割を超えており、得点圏で.317、本拠地で.360の高打率。

 菊池は2桁本塁打が6年で途切れたが勝負強さは健在で、得点圏.340はリーグ2位。1位は某神様なので、実質1位のようなものだ。なんなら人間のカテゴリーの中では1位だ。対DeNA.320でハマスタ.351と今年は(今年も?)DeNA戦でよく打った。もともと喘息持ちなのに加えて2年連続のコロナ感染でかなり体に負担がかかっているはず。来年こそは病気による離脱が無い年になることを願っている。そして秋山と共に2000本安打へと突き進んでほしい。

 西川は前半戦で2か月の離脱があった影響で規定打席には20打席ほど届かなかったものの、主に3番を打って得点圏は.380。特に後半戦はチームの中軸として奮闘した。後半戦打率はリーグ1位で、OPSも2位(1位は某神様なので以下略)だった。今シーズンに最短の7年でFA権を取得したが、つまり西川の入団から7年が経過しているということで、時間の流れの早さに驚く。

 マクブルームはしっかりと4番の役割を果たした。得点圏.317とチャンスにも強く、巨人戦・DeNA戦・阪神戦では3割を超える打率を残した。それに対して、中日戦では.216、ヤクルト戦では.138となっており、マクブルームの成績がそのままチームの対戦成績に表れた形となった。しっかりとボールを見逃せる珍しいタイプの外国人打者で、打てもしないのに空振りしまくるクロンを昨年散々見た後だと、外角の変化球にバットが止まる姿がより頼もしく見える。ありがたや~。

 坂倉はチームで唯一全試合出場を果たした。不慣れな三塁を守りながら、本塁打は自己ベストを更新。昨年はそれほど苦にしなかった左投手に対して.237と苦戦しているのが気になる点だ。来季は捕手に専念することとなったが、私はこの決断を支持したい。打てるサードでは村上や岡本の陰に隠れて並の選手で終わってしまう恐れがある。しかし、もし打てる捕手としてならば球界一の選手になれる可能性があるからだ。また、捕手専念によって守備での負担が増えた結果、打撃成績も悪化するのではないかと懸念されているが、坂倉はなぜか捕手としての出場時の方が成績が良い傾向があるので、そこに関してはあまり心配していない。

 會澤は打率.207に終わった打撃面だけでなく、守備面でも転倒や悪送球といった精彩を欠いたプレーが多々あり、かなりコンディションが悪そうな1年だった。

 小園は序盤の不振から抜け出し、交流戦後は打率3割。得点圏でも.358とよく打ち、印象通り神宮(.391)とハマスタ(.452)で高打率を残した。自分の頭ぐらいの高めのボールに手が出る傾向があり、逆にそれ振る方が難しいだろと思ってしまうのだが、そこを見逃すことが出来れば3割を打てる能力はあるはず。

 上本のブレイクは今シーズン最大のサプライズとなった。2020年ごろから覚醒の兆しは見えており、昨年も代打で一定の結果を残していた。消去法センターながらも開幕スタメンを勝ち取ると、持ち味の粘り強さで高い出塁率を誇った。プロ初ホームランも放ち、波はあったが最終的にはシーズン3割を打った。

 長野は移籍後最低の数字に。シーズン後には巨人復帰が決まった。マクブルームの話し相手だったり、チームの雰囲気作りだったり、数々の聖人エピソードだったり、4年間でチームにもたらしたものは成績以上に大きかった。

 堂林は右の代打の切り札として代打打率.303。代打ホームランも3本放ち、自身の代打弾で試合を決めたのも何度かあった。

 秋山は得点圏打率4割と高い勝負強さを発揮。関東の試合でよく打ち、ハマスタで.333、東京ドームで.350、神宮に至っては.778だった。扁桃炎の影響で終盤はほとんど出場できなかったが、シーズン後に摘出手術を受けており、来季は開幕からチームを引っ張る働きが期待される。

 磯村は東京ドームでのガッツポーズ付きの満塁弾や、「打率と打点が森下より…」のヒーローインタビューなど所々で印象的な活躍。

 中村健人は守備で何度もファインプレーを見せた。阪神戦で多かった気がする(北條のレフト後方inマツダ・大山のライト後方inマツダ・大山の右中間in甲子園とかだったかな?)。

 松山は開幕4番を任され好調な滑り出しだったが、コロナをきっかけに当たりが完全に止まってしまった。それでも、得点圏.302、4番での打率.324と奮闘し対ヤクルトでも.375の高打率。代打適性も高く、代打での安打と打点は12球団トップ。代打に専念することになった交流戦後の代打打率は.324だった。

 

 昨年と比べると、林が不振で1軍出場が無かったり、宇草がサヨナラホームラン以降はヒット1本に終わるなど若手野手の活躍は少なかったが、全く無かったわけではない。
 羽月は得点圏で4割打ち外野の守備でも華麗なダイビングキャッチを見せ(確か森下先発のマツダ巨人戦?)、末包は新人開幕スタメンを勝ち取るといきなりの猛打賞デビュー。インローにツボがある反面外角のスライダーには滅法弱く、1軍で3割近い打率を残しながら、弱点克服のためにシーズン中盤からは2軍で過ごした。矢野は肩と守備力は球界屈指で、打撃でも本塁打を2本放った。対左.063の改善が今後のポイントになるだろう。大盛は8月終盤に活躍。しっかりと四球も選べていた。あと中村奨成は色んな意味でコケないように。

 

 打順の変遷は複雑すぎるため今回は割愛する。というのも、秋山が加入したらマクブルームが離脱し、マクブルームと西川が戻ってきたら菊池小園がコロナ&秋山離脱、のような感じでなかなか全員が揃わないし噛み合わないし。ベストメンバーで戦えた試合は10試合もないと思う。

 

 

 

・守備編
失策73
坂倉14  小園13  マクブルーム12  上本6  野間4

 一塁三塁遊撃の合計で39は多い。野間の4も外野にしてはやや多い。

 今シーズンは(特に2アウトでの)外野の前進守備をよく目にしたが、果たしてそれは有効なのだろうか?
 ノーアウト・1アウトの場面なら捕った後すぐに投げなければならないし、走者も帰塁のことを考えてすぐにスタートは切れないため、状況に応じて一種の賭けとして守備シフトを大きく変えるのも分かる。しかし2アウトの場合は違う。捕ったらそこで終わりで、投げることもタッチすることも考えなくていい場面だ。捕ったら終わりの2アウトなら定位置近くで守り、捕れる範囲の打球を確実に捕ることを優先すべきだというのは素人考えだろうか。私はガチの野球どころかゆる~いお遊び野球の経験すらほとんど無いためそのように考えてしまうが、実際にプレーしている現場ではまた違うのだろうか。

 

 今年は森下と菊池がゴールデングラブ賞を受賞した。森下は高校・大学時代にショートを守っていた経験もあり守備センスは抜群。中日戦でのダイビンググラブトスや巨人戦の三本間タッチアウト、数々のバント二塁封殺が評価されたのだろう。
 菊池のゴールデングラブ賞は10年連続となったが、これは開幕3連戦で確定したようなものである。その間の守備だけで1本動画が作れそうな好プレーの連続で、開幕3連戦が終わった段階で私は今年も受賞を確信した。
 全盛期より守備範囲は多少狭くなり、派手なスーパープレーは少なくなったが、日ハム戦の二塁封殺や糸井のオーバーランタッチアウトなど、何が最適かを瞬時に判断してアウトを取る能力はプロ野球選手の中でもトップクラス。東京ドームでの中島のセカンドゴロを捌いたような魅せるプレーもまだまだ健在だ。

 菊池の受賞に関しては印象票だと揶揄されることもあるが、印象にはスーパープレーなどの良い印象だけでなく、悪送球やエラーといった悪い印象もあるわけで、実は印象って評価をする上でかなり大事なこと。そんな中で、菊池はそういった悪い印象が圧倒的に少ないことが評価されているのではないか。
 さらに、単なる印象だけで選ぶのなら、全盛期よりは衰えた印象が強い菊池には投票しないだろう。守備指標?そんなどこの誰が出したのかも分からない数字より私は自分の目を信じますよ。

 GG賞の選考基準に文句を付ける人は、この賞を重視しているから必死になるのだろうか。でもその割には獲る価値の無い賞だと騒ぎ立てるし、いまいち思考回路がよく分からない。私に言わせれば"菊池に関しては"(←ここ重要)、文句なしの受賞です。

 

 

 

・走塁編
盗塁26 野間7  曽根4
上本長野坂倉菊池小園西川羽月2  堂林1
              以上。少なっ!

盗塁死29 野間5  曽根菊池羽月3
     堂林中村奨小園大盛西川2
     上本田中坂倉宇草矢野1

 いつもは盗塁数が多い数人の数字を載せてるけどさ、初めてだよ。盗塁数と選手全部書けるのは。だって26しかないんだもん。しかも盗塁が26しかないのに盗塁死は29あるんだよ。なんで盗塁よりも盗塁死の方が多いの!!!!!

 

 野間菊池など足のコンディションが悪い組の影響もあるしチームの方針もあるだろうしただ走ればいいってもんじゃないし"機動力野球"という言葉に囚われすぎるのも良くないけどさ、得点を取るための方法の一つを完全に捨ててしまうのは戦術として絶対に良くない。そもそも今年は鈴木が抜けて長打力が不足するのは絶対に分かってたことで、マクブルームも大砲タイプではないんだから、「じゃあ盗塁・エンドラン・バスター・スクイズなどの小技や足を絡めた攻撃を重点的に行うからそのための特訓をしよう」となるのが普通じゃないの?それなのにキャンプの期間一体何をしてきたわけ?「走らせられない」じゃないのよ。走らせるためにコーチがいるんじゃないの?一塁の横で、ベンチで、ただボーッと突っ立っているだけがコーチの仕事なのか?

…来年は本当に頼むよ。

 

 

 

 


◎神試合ベストナイン

     3/25 DeNA3-11広島
     広島   030 005 012 11
     DeNA 000 100 200  3
開幕戦。2回、一死一・三塁のチャンスで末包が適時打を放ち、大瀬良のタイムリーと西川の犠飛でこの回3点を先制する。6回は先頭上本の四球、大瀬良の犠打、西川の内野安打で一死一・三塁とすると、菊池のセーフティスクイズと小園のタイムリーで突き放す。松山敬遠の後も坂倉と會澤が連続タイムリーを放ち一挙5点。會澤の犠飛と菊池の2点打で終盤にも加点し、先発全員安打の全員野球で大勝。

 

     3/27 DeNA6-7広島
     広島   000 040 003 7
     DeNA 002 011 011 6
2点を追う5回、二死一・二塁から上本長野西川の3連続タイムリーで4点を挙げる。その後3本塁打で逆転を許すも、2安打と四球に相手のミスも絡んだ9回二死満塁の好機から、西川が走者一掃の適時三塁打を放ち逆転勝利。

 

     3/29 広島3x-2阪神
     阪神 000 002 000   2
     広島 001 000 002x 3
3回に小園の適時打で先制するが6回に内野ゴロと犠飛で逆転を許す。1点ビハインドで迎えた9回裏、マクブルームが来日初安打となる右前打を放つと、上本が12球粘って四球をもぎとり、代打長野の打球が投手のグラブを弾く内野安打となり満塁に。続く西川がライトオーバーの逆転サヨナラタイムリーを放ち、本拠地開幕戦を劇的な勝利で飾った。

 

     6/10 西武3-6広島
     広島 011 111 100 6
     西武 200 100 000 3
先制を許した直後の2回、上本のタイムリーで1点差に迫る。3回には松山の内野ゴロの間に追いつき、4回に堂林のタイムリーで勝ち越す。同点とされた直後の5回表、菊池に交流戦チーム1号となるソロが飛び出し、再び勝ち越しに成功すると、6回にも坂倉のソロで加点。7回には菊池が適時二塁打を放ち、リードを広げた。先発野村は2年ぶりの白星。大量点が取れないなら1点ずつ取ればいいじゃない。

 

     6/22 広島5x-4阪神
     阪神 001 010 100 10   4
     広島 011 010 000 11x 5
延長10回に1点を勝ち越されるが、その裏坂倉がソロを放ち同点に追いつく。迎えた延長11回、二死走者なしの場面で宇草が初球を右中間へ運ぶサヨナラホームラン

 

     7/15 巨人3-6広島
     広島 200 000 000 04 6
     巨人 000 101 000 01 3
初回に秋山のNPB復帰後初本塁打となる2ランで先制するが、中盤に追いつかれ試合は延長戦に。11回表、安打と2四球で作った二死満塁のチャンスで、磯村が初球の変化球を捉えて決勝の満塁ホームラン。

 

     7/22 ヤクルト2-5広島
     広島 000 000 023 5
     ヤクルト 110 000 000 2
2点を追う8回表、秋山の同点2ランで試合を振り出しに戻す。続く9回、先頭の小園が勝ち越しのソロ本塁打を放つと代打松山がダメ押しの2ラン。

 

     8/06 広島6x-5阪神
     阪神 012 200 000   5
     広島 000 100 104x 6
5点を追う4回、西川の併殺打の間にランナー1人がかえり、7回には野間の内野安打で1点を挙げる。3点ビハインドで迎えた9回裏、小園と會澤の連打で無死一・二塁とすると、続く上本の内野安打が悪送球を誘い1点を返す。その後一死二・三塁とし、菊池のショートゴロがイレギュラーして相手がはじく間に2者が生還し土壇場で同点に。なおも一死二塁のチャンスで秋山がライトへサヨナラタイムリー。

 

     9/21 阪神4-10広島
     広島 040 000 000 06 10
     阪神 200 011 000 00  4
初回に先制を許すが坂倉と小園の本塁打などで逆転に成功する。追いつかれた後は中継ぎ陣が粘りの投球。延長11回、會澤が四球で出塁し小園のバントを相手がエラーして磯村が四球を選び満塁のチャンスを作ると、上本がレフトへタイムリーを放ちついに勝ち越す。菊池もタイムリーで続き、西川が2点二塁打、マクブルームが2点打と4者連続のタイムリーヒットで一挙6点。

 

惜しくも選外となったのが、8月16日の中日戦(森下完封、堂林先頭打者HR含む2発と矢野プロ1号)。

 

 

 

 


◎コラム① 相性

 どんなチームにも相性がいい投手と悪い投手が存在する。広島にとってもそうで、広島戦に強い投手、弱い投手がいるだろう。そこで、今回は広島にとって得意なイメージがある(広島が苦手にしていない)投手が本当にそうなのかを調べてみたい。
 まず、広島が割と得意にしている、よく打っている感じがする投手を私のイメージで7人ほど選んだ。ヤクルトの小川と高橋、DeNAの今永・大貫・濵口、阪神の青柳、中日の大野の7名である。他球団からも滅多打ちにされている投手を挙げても意味が無いので、ある程度実績がある投手の中から選んでいる。これはあくまでも私のイメージによる選出なので、そんな印象無いよと言われても論点はそこじゃない。


 では2022年の成績をみていこう。
上段は対広島、下段はシーズンの成績である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小川 2試 1勝0敗  12回 被.313  防2.25
   25試   8勝8敗  153¹/₃回  被.254  防2.82

高橋 2試 0勝0敗  11回 被.158  防3.27
   17試   8勝2敗  102²/₃回  被.204  防2.63

今永 3試 1勝1敗  17回   被.377  防5.29
   21試 11勝4敗  143²/₃回  被.204  防2.26

大貫 5試 1勝3敗  26²/₃回  被.295  防4.39
   24試 11勝8敗  136²/₃回  被.251  防2.77

濵口 3試 0勝2敗  16回 被.279  防6.19
   19試   8勝7敗  112¹/₃回  被.247  防3.36

青柳 2試 0勝1敗  13回 被.188  防2.77
   24試 13勝4敗  162¹/₃回  被.215  防2.05

大野 3試 1勝2敗  18回 被.232  防5.50
   23試   8勝8敗  157回 被.222  防2.46
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 1年だけではもちろん分からないので、次に2019年以降の4年間通算の成績をみてみる。ちなみに2019年以降としたのは、2018年だと広島の状況が大きく違うし、今永・青柳・大野・高橋が好成績を残す前だったり大貫がまだ入団していなかったり他の投手の具合も大きく違うからである。


 2019~2022年合計のデータが以下の通り。同様に上段がこの期間の広島戦通算、下段が4年間の通算である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小川 13試 5勝5敗  74回 被.290  防5.11
  94試 32勝34敗  560¹/₃回  被.269  防4.00

高橋 13試 3勝3敗  67²/₃回  被.260  防4.66
  61試 17勝12敗  324¹/₃回  被.233  防3.80

今永 14試 7勝2敗  88²/₃回  被.257  防3.25
  74試 34勝19敗  486²/₃回  被.214  防2.42

大貫 10試 4勝4敗  55回 被.302  防4.09
  80試 33勝26敗  429回 被.267  防3.46

濵口 14試 4勝5敗  69¹/₃回  被.263  防4.67
  69試 25勝24敗  364¹/₃回  被.237  防3.73

青柳   7試 1勝3敗  36回 被.264  防4.25
  95試 42勝28敗  582²/₃回  被.243  防2.63

大野 16試 3勝8敗 103²/₃回 被.228  防3.65
  90試 35勝33敗  626²/₃回  被.214  防2.46
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 こうして見てみると、広島戦と通算とで防御率が1点前後、被打率も2分~4分ぐらい違うので、私のイメージはまあまあ正しかったようだ。
 結構調べるの大変だった。もうこれは球辞苑のやることよ。

 

 ちなみに、今年だけで言うと、DeNAの伊勢がセリーグ4球団に対しては防0.75~0.79の間なのに広島だけ防御率4.61。伊勢に関しては広島戦のときだけ毎回調子が悪そうだった。何で広島だけこんなに、と思っていたらもっと凄いのがいた。阪神の伊藤将司。他4球団には防0.38~2.38だが広島だけ防御率8.66だった。
 伊藤将司に関しては昨年はどちらかといえば苦手にしているイメージで、同じように苦手にしていた阪神の秋山を今年打ち崩したのは単に秋山の調子が悪かった可能性もあるが、伊藤将司はセリーグでは今季も変わらず好成績を収めており、余計に「何で?」と思ってしまう。

 

 一方で、不得意なのは西と柳と松葉と髙橋宏です。調べるまでもない。

 

 

 

 


◎コラム② コロナ禍での応援

 新型コロナウイルスが流行してまもなく4年目に突入する。そろそろ日常生活も野球界も以前の状況に戻していくことを考えていかなければならない。コロナについて詳しく書くとそれだけで字数が跳ね上がってしまうのでここでは割愛するが、一応私は初期から一貫して「コロナはへっぽこウイルス」という姿勢を崩していない(ただ、"誰もかからないへっぽこウイルス"→"誰もが感染する可能性があるへっぽこウイルス"→"感染しても死にはしないへっぽこウイルス"→"もう既にへっぽこのへっぽこウイルス"へと認識は微妙に変化している)

 現在、声を出しての応援は禁止されているが、観戦中に出てしまう歓声に関しては認められており、食事中はマスクを外しての応援も黙認されている。ずっと何かを食べていれば、例えばおつまみ系やスナック菓子などを少しずつ食べれば、試合中マスクをしなくても問題ないという、よく考えればおかしな状況になっているのが今のルールである。

 この不可解な状況からそろそろ脱しなくてはならない。声出し応援については、その感染リスクがよく議題に上がるが、私はそれについては懐疑的である。声出し応援のリスクは身をもって阪神ファンが実験してくれており、もし声を出すことが危険なら阪神ファンはぶっ倒れまくっているはずだが、現状そんなことはない(とんでもない大皮肉)。声出しをしたところで今の感染状況とさほど変わらないはずだ。

 理想のプランとしては、2023年シーズンに鳴り物応援を解禁し、シーズン中の実験を通して徐々に声出しも解禁していき、2024年シーズンからは声出しもジェット風船もマスク着用義務の撤廃も含めて以前のスタイルに完全に戻すというのが妥当か。

 

 と、この辺まで書いていた段階で、急に声出し応援の解禁のニュースが来た。お金と利権にまみれた腰重政治家のことだから(すんげえ悪口)、てっきり段階的にやるものだろうと思っていたので、これは意外な決定だった。

 何はともあれ、これで野球界も他の音楽業界なども以前の日常に一歩近づいたわけで、めでたしめでたし。

 

 

 

 


◎コラム③ 一部の野球ファンへ

 ファンがよく口にする「若手を使え」という言葉。私はこれはかなり危険な"悪魔の言葉"だと思っている。
 若手を使えば育つというのは間違いじゃないけど、試合に出せば経験値が入ってレベルアップみたいなそんな育成ゲームのような単純な話ではない。で、その若手が数年経ったら外して若手を使えって言うんでしょどうせ。
 シーズンを戦う意義は「勝つこと」であって、「若手を使うこと」ではない。スタメンの平均年齢が35歳とかでもそれで勝てるならそれでもいいというのが私の持論。若手を使うだけで強くなるならどのチームもスタメンが若手だらけになるわ。

 それより嫌いなのがリード論。リードの善し悪しなんて我々に分かるわけがない。そりゃあ20球連続スライダーとか、初級カーブでカウントをとり2球目ストレートで追い込み3球目はフォーク、みたいな同じパターンを続けまくるとか、そこまでくるとさすがに悪いリードと言えるけどそんなものは起こりえない無意味な仮定。リードに絶対的な正解はなく、抑えたらそれが正解。捕手の構えたところに投げて打たれれば捕手の責任、構えから外れたところに投げて打たれれば投手の責任、それだけ。
 リードなんて多少の傾向の違いはあるけどほぼ一緒、會澤でも磯村でも「ん?」となるときはある。あいつのリードが良いとか悪いとか観てる側には絶対に分からないのに、あたかも正解が分かっているかのように語るリード至上主義者みたいな奴の存在も含めて、私はリード云々の話が大嫌いなのである。

 あと、一部のファンがネガティブすぎるのも考えもの。必要以上に悲観的になっているのを見ると腹が立ってくる。負けが込むと「ドラフトを有利に進めるために最下位でもいい」みたいな意見をよく目にするけどこれはバカの意見ですね。
 ドラフトって年によってかなり傾向が変わるもの。野手が豊作だったり投手が豊作だったり、2巡目が早い方がいい年も3順目が早い方がいい年もある。また、ドラフトは完全なウェーバー順ではなく、ウェーバーと逆ウェーバーの繰り返しなので、日本のプロ野球の場合だと最下位が必ずしもドラフト有利なわけではないし、そもそも最下位で良いわけないだろ!!!
 最下位って最も下位なんだよ。他に下に誰もいないんだよ。1年間ペナントレースを戦ってその結果で良いと本当に思ってるわけ?
 シーズン終盤、たとえ順位が下がったとしても来季のために選手を入れ替えて…。は?何言ってんだ?プロ野球球団なんだから上位進出の可能性が僅かでもあるなら全力で勝ちにいくべきだろうが。

 ベテランの選手に対して大幅に年俸を下げろとか、切れとか戦力外にしろとかすぐ言う人いるでしょ?あれも嫌いです。
 広島の場合は地方都市だし高額な年俸は払えないし設備も最新鋭じゃないし他球団と比べると魅力は少ないからFAで残ってもらうには慰労金的なものを出すのも仕方がない。
 例えば日本ハムなら、野村・中﨑・會澤・田中・松山あたりは既に切られている。でももし広島でそれをやると、最後まで広島という球団でプレーしたい選手はいなくなる。FAで誰も残ってくれなくなる。果たしてそれでいいのか?スーパードライハムみたいなチームばかりになって本当に楽しいのか?
 1軍だけでなく2軍も回さなければいけないし、試合よりはどちらかと言えば練習面で技術的に頼りになる存在だし、喝を入れて纏められるような、チームにとって精神的支柱であることが多いし、ベテランは必要不可欠な存在である。闇雲に切ればいいってもんじゃないし簡単に切れるものじゃない。

 

 ここで書いたことはあくまでも"一部の野球ファンに向けて"なので、通常のファンの皆様はどうかお気になさらず。

 

 

 

 


◎佐々岡政権を終えて

 3年間の佐々岡政権が終了した。一部評価できるところもあるが、個人的にはチームの成績以上に"暗黒時代"だったと思う。ここの結論は誰にどんなデータを出されようと変えることはできない。
 最大の問題は、佐々岡が監督に向いていなかったことだろう。当然それは就任時から感じていたし、「なんとしてでも優勝を目指す」という雰囲気でもなかったので、成績が低迷するのも仕方の無いことではある。ただ、前監督の緒方やその前の野村と違って、成長が一切感じられなかったし、勝利への執念も見えなかった。3年間同じミスを繰り返し、素人からしても意味不明な采配が非常に多かったように思う。

 例えば、先頭に四球を与えて制球が定まっていない相手投手に対して、次の打者は決まって"バント"だった。いやいや、投手の心理からしてどんな形でも1つアウトを取って落ち着きたい場面じゃん。投手目線で考えたら絶対そうじゃん。それなのになぜわざわざアウトをプレゼントして相手を助けてしまうの?せっかく相手がコントロールに苦しんでいるのに、何球か見るとかファウルで粘るとかバントの構えで揺さぶるとかいくらでもやりようがあるのに、四球で出塁した直後の1球目でバントってどういうつもりなの?
 投手出身なので野手の采配が難しいなんてそんなことはない。そりゃ野手出身の監督に比べると戦術の幅は狭いかもしれないけどさ、投手出身監督なりの采配ってものがあるじゃん。投手の気持ちは分かるんだから、この場面で投手がされたら一番嫌なことは何か分かるはず。なぜそれを実行しない?投手出身なのに何で相手投手の喜ぶことをしてしまうのか、それが不思議でならない。

 他には、代打の出し方。本当にほとんど代打を出さなかった。「代打って投手の打順以外でも出していいんだよ?」と言いたくなるほど。選手の実績にもよるが、1試合の中でも調子が悪ければ終盤の決定的なチャンスでは代えるべきだし、広島は代打の駒は豊富な(方だと思う)のに全然使わなかったよね。相手の抑えに対して走者なしの場面で出して凡退とか、使うところは絶対そこじゃないでしょ。

 さらに、決まらないスクイズ。初球スクイズは警戒されて外され、2球目も外されバッター空振りで三塁ランナータッチアウト。こんな感じのシーンを何回見たことか。1球外されたらバスターに切り替えるとかさ、バッターボックス外して相手のテンポにさせないようにするとかもう普通に打つとか方法はいろいろあるのに、何でスクイズやると決めたら意地でもそれに拘るの?それで毎回三塁ランナー死んだら意味ないじゃん。

 盗塁の采配も下手くそだった。たまに相手が外そうとかなり外角に構えているときがある。それでもお構いなしで走らせて盗塁死。これも何回も見たよ。相手が外に構えているのは走者から絶対見えてるはず。それをベンチに伝えないと、今じゃないってさ、今走っても無理だよってさ、そういう伝達はしないものなのか?「あーやべーな、盗塁警戒で外す気だな、でもベンチは走れって言ってるしな、よしとりあえず走るか、…やっぱりアウトになったわ」もしかしてこんな感じなのか?
 特に酷かったのが1点差で負けた8月26日の巨人戦。9回裏、先頭の松山が出塁し、大盛のバントミスもあり代走曽根が盗塁を仕掛けるも完全に読まれて刺される。まさに上の状況だった。まだ相手はボール球を投げられる状況なのに無理に勝負を急いだ結果同点のランナーはいなくなり、その後に大盛が二塁打を打ったので余計にこの盗塁死がもったいない。こんな攻撃をしていたら噛み合うものも噛み合わなくなる。
 挙げ句の果てに盗塁しないのに牽制死。盗塁しない奴がなぜ牽制で刺されるのか。
 ただ、走塁に関しては今年はかなり良かった。長打でよく一塁からホームインしていたし、実際に二塁からの生還率は12球団トップだったらしい。「それ突っ込む?」「それ止める?」みたいなのはほとんどなかったと思う。

 念のために言っておくと、実は私は投手管理の部分はかなり評価している。佐々岡政権の最大の功績は中継ぎの酷使を防いでくれたこと。なるべく3連投を避けて負担がかからないようにはしていた。リリーフ陣を壊さずに次の監督に繋げようという気配りははっきりと感じられた。

 実際の試合で気になったのを少しだけ。特に交流戦で迷采配が多く、楽天戦でなぜ最後浅村と勝負したのかとか、オリックス戦で終盤1点ビハインドの無死一・三塁で菊池に打たせるのかスクイズなのかどっちつかずになって結局無得点とか。夏場には白濱スタメンという迷走もあった。
 すげえ細かいことを言うと、巨人戦の最終戦。遠藤を代えるときに一緒に上本も下げたのはなぜ?代わったコルニエルをそのまま9番に入れて次の回代打からの玉村ロングリリーフじゃダメだったのか?
 9月13日の試合は珍しい神采配だった。九里を5回途中で交代させて森浦火消し、6回で松山に代走を出して得点に繋げる、8回途中で栗林投入などがすべて当たった。この勝利は采配で勝ち取ったものだと思う。

 私が最も許せないのは打てる手を打たないこと。ベンチに入っているのにずっと使われない選手もいたし、結果を出しても翌日スタメン落ちなんてざらにあった。「打てる手を打って」「納得できる采配で」なら負けても特に誰も何も言わないだろう。力負けならどれだけ負けたって構わない。勝てる試合を何度も何度も何度も落としているから文句も言いたくなる。
 でも結果的に断トツの最下位予想だったシーズンに最後の最後までCS争いが出来て満足でしょとかそういう話じゃないんだよ。予想点数が60点ぐらいのテストで80点取れても、凡ミスで10点落としてたら悔しいじゃん。期待してた以上だけど勿体ないじゃん。それと一緒よ。

 繰り返しになるが、私は佐々岡という人物そのものを否定しているわけではない。佐々岡は成績を見ても人としても超一流だし選手からの人望もある。ただただ監督に絶望的に向いていなかっただけ、本当にそれだけなのだ。ヘッドコーチとしては優秀とはいえなかった河田が最高の三塁コーチャーになっていることを考えると、やはり人には適材適所というものがあるのだとつくづく思う。佐々岡も投手スカウト統括部長とかだったら適性を発揮できたかもしれない。

 まあ佐々岡は運も悪いのが可哀想ではあるんだけどね。勝負勘は無く、基本はセオリー通り。たまに動いたと思ったらそれが全部裏目に出てしまう。無駄なところで使ったせいで大事な場面でベンチに誰も残っていなかったり、滅多に動かないのにいざ動いたらあり得ない自滅で失敗したり、勝利に見放されているようだった。監督だった時期がちょうどファンが声を出せない時期と被ってしまい、本拠地の大声援の恩恵を一度も受けられずに辞めることになったのもツイてなかった。

 

 

 

 


◎来季展望

先発  森下床田九里大瀬良遠藤玉村アンダーソン
    (森コルニエル野村高橋昂河野)
リリーフ  ケムナターリー松本森浦矢崎栗林
    (塹江島内薮田中﨑戸根益田長谷部)

打順 A案        B案
1右野間       1左西川
2二菊池       2右野間
3中秋山       3中秋山
4一マクブルーム   4一マクブルーム
5左西川       5捕坂倉
6捕坂倉       6三デビッドソン
7三デビッドソン   7遊小園
8遊小園       8二菊池
代打など 會澤磯村上本堂林松山
     (林矢野羽月宇草中村健末包)


 野間・西川が残留し秋山・マクブルームが開幕から健在の打線は、大砲こそ少ないがなかなか強力。新外国人のデビッドソンは私の中ではクロン以上マクブルーム以下でピレラより若干上ぐらいの期待値だが、デビッドソン次第でリーグ屈指の打線になるだろう。
 打線はA案とB案の2つを考えてみた。A案は昨シーズンをベースにしたもの。野間菊池が出塁し秋山マクブルーム西川の中軸で返す。捕手専念となる坂倉は打線での負担を減らすため打順を1つ下げ、デビッドソンは慣れるまでは下位で調整してもらう。菊池を2番に置いたが、バントもエンドランも右打ちも長打も何でもこなせる菊池のような存在は貴重で、まだまだ上位で打てる力があるはずだ。野間が来季も同じような成績を残せるのならばこれが基本形となるだろう。私の本命もこのA案である。
 それに対してB案は上位打線の破壊力を重視した形で、西川と秋山が上位打線の要だ。2番に野間が入ることで併殺のリスクを回避しつつ一・三塁を作りやすくした。もし野間が一塁に残れば、盗塁することで実質バントしたのと同じ状況を作り出せる。4番マクブルームはA案と同様で、坂倉は5番として昨年や一昨年のような役割を担う。8番に菊池を置いたのは、下位で振り回すのと得点圏での一打に期待してのことだが、終盤投手に代打を出すタイミングでバントの上手い菊池が確実に得点圏に送って代打を迎えるという戦法も考えられる(一塁が空くことで敬遠される可能性はあるが)。
 実はこのB案の打線には大きな問題点がある。それは上位に左3枚が続くことである。左打者を並べすぎると、終盤のチャンスで巨人高梨や阪神渡邉などをぶつけられる可能性があり、非常にリスクを伴う。そして似たようなタイプが3人続くのは阪神の中野島田近本の並びを見ていると得策ではないように思う。彼らと違って積極的に盗塁できないし。だから私はどちらかといえばA案を推している。

 一方、投手に目を向けると不安要素がてんこ盛り。先発陣は森下床田が開幕に間に合うかギリギリのところで、大瀬良九里も蓋を開けてみないと分からない状態になってしまった。リリーフ陣は今年矢崎が好成績を残したが、来年同じだけできるかどうかは未知数で(フィジカル課題投手と比べると、矢崎のようなメンタル課題投手は1度克服すればその後も活躍できるイメージがあるので、来年も大丈夫な気はする)、森浦や松本の状態によっては開幕してみたら栗林しかいない、という状況にもなりかねない。むしろWBCがあるので栗林すらいない可能性だってある。やはり層の薄さは否めず、岡田やアドゥワあたりがそろそろ1軍で投げられるようになるとブルペンは非常に楽になる。
 新人では、河野を先発に、益田と長谷部を中継ぎの枠に入れたが、河野と益田の起用法は現時点では予想できず、キャンプやオープン戦を見てからの判断になるだろう。

 また、新たな戦力として、シーズンオフに行われた現役ドラフトで戸根が加入した。対戦相手としての戸根には決して良いイメージはなく、むしろ出てきたらラッキーぐらいの印象だが、成績を見ると広島に異常に打たれており、広島戦の成績を除くと見れる数字にはなる。広島を相手に投げないことで、もしかするとかなり成績が良化するのではないかと私は密かに期待している。
 一方、放出されたのは正隨。カープファンの99%が「正隨だろうな…」と思っていたら案の定だった。移籍先は近年やりとりが多い楽天で、広島とはなにかと縁があるようだ。楽天は右打者がマジでいないので、十分チャンスはあるはず。

 首脳陣では、新井が監督に就任し、藤井・石原・新井良・福地が新しく加わった。藤井はいろいろな球団を経験しており、石原はカープを20年以上知る人物。新井良太は選手に寄り添う指導に定評があり、福地は念願の盗塁を教えられるコーチである。
 新井監督は少々タイミングが早いような気がするが、球団がそれだけ本気でチームを再建しようとしているということなので、すぐに結果が出なかったとしても、大多数のファンは黙って見守るつもりである。ただ、もし2023年シーズンもBクラスだと、5年連続Bクラスになってしまい、流石に5年連続となると長い暗黒期突入が現実味を帯びてくるので、そろそろ上位に食い込んでほしいところ。順調にいけば森下と坂倉が2026年オフにFA権を取得するが、それまではしばらく大きな流出はないはずなので、現状の戦力の底上げが基本となるだろう。
 広島の課題は、頭を使ってデータを活用できる人が少ないこと。例えば、相手投手が左打者に弱いというデータがあるなら、それがなぜかを考えなくてはならない。内角を攻めにくいからなのか球種が制限されるからなのか実は球の出所が見やすいからなのかなんか投げにくそうにしているのか、など、様々な理由が考えられ、当然対策も変わってくる。単にそれに弱いデータがあるからやるだけでは、データを使いこなせているとは言えないだろう。なぜそうなったかを考えて戦術を構築できる人物、これが今の広島に足りない部分である。特に交流戦のような短期決戦では、そのような人材の必要性を強く感じた。
 他の課題として、大砲不在がよく挙げられるが、1年や2年で大砲が、ましてや丸や誠也クラスがポンポン生えてきたら苦労しない。現状の本塁打の少なさは仕方のないことで、そもそも打率1位で得点2位なのだから既にかなり優秀な打線。こんなことを言うと「広島は二線級の敗戦処理投手から稼いだだけだ」とか「エース級には手も足も出ない」みたいな頭の悪い指摘が飛んでくるのだが、別に広島だけが敗戦処理からの大量点で稼いでいるわけではないし、エース級からなかなか点を取れないのは当たり前だしそれがエースがエースたる所以である。初物に弱い、満塁で点が取れない、などのジンクスもどこのチームにもだいたい当てはまるため、こういった指摘は何の反論にもなっていないということはお伝えしておきたい。
 チームの性質上ずっと強いのは不可能なのだが、負けて当たり前のような時代や、何にも期待せず結果だけ見る時代、スポーツニュースで取り上げられない時代、に戻ってほしくはない。

 

 来季はユニフォームを変更するようだが、頼むから今までのやつに戻してくれ。
 ホームユニは背中に赤いしぶきがデザインされているが、めちゃくちゃダサいしどう考えても出血しているようにしか見えない。どうせ何かラインを入れるなら鯉の形とかカープにちなんだものにすればいいのに何を血迷ったのか(上手い)。
 ビジターユニに至ってはそもそも赤に赤が見にくいし、球団の赤とは違うよく分からない赤だし、何より選手のローマ字の名前や背番号が遠くから識別できないという根本的な問題が発生している。ユニフォームの機能として問題があるデザインである。どうか考え直してくれ。それが無理ならせめて数字と名前のところだけ白か黒で縁取りするとか開幕までに微修正はしてくれ。多分シーズン中にNPBや他球団からクレーム来ると思うよ?「見にくい」って。
 今までのものがかなり完成されたデザインだったぶん落差が酷い。12球団一良かったのに12球団一悪いものになった。本当に野球を知らないデザイナーが考えたのだろう。そしてそれにOKを出してしまう球団サイドもどうかと思う。

 

 

 

 


◎お悔やみ
今年で戦力外となった者たちに向けて。

中田廉
2014年、2017年は大車輪の働き。

菊池保則
移籍初年は影のMVPとも呼べる活躍。奇しくもトレード相手の福井と同じタイミングで戦力外となった。

高橋樹也
昨年飛躍の兆しを見せたが今年は逆戻り。

山口翔
初登板で7回途中まで無安打に抑える衝撃的なデビューを飾るも、その後は怪我もあり実力を発揮できず。独立リーグへの入団が決まり、そこで結果を残してどこかのNPB球団に拾われて…という藤井皓哉パターンになることを期待している。

田中法彦
2軍でセーブ王に輝くなどリリーフとして期待されたが、翌年以降は2軍成績も落ち込んだ。

フランスア
2018年に彗星のごとく現れ、圧倒的なピッチングで優勝に大きく貢献。2019、20年はクローザーも務めた。

戸田隆矢
将来の左腕エースとして期待され、短期的には活躍した。

白濱裕太
長年2軍で若手投手へのアドバイス役をこなし、コーチのような存在に。1軍の緊急事態に招集されると、冴え渡るリードや高いキャッチング能力で投手を見事に操縦した。

安部友裕
ドリスからのサヨナラ弾、日本シリーズでの2本塁打、対菅野など印象的な活躍。丸が抜けた後の3番に推薦していたぐらい私は能力を買っていたが、引退となった。ちなみに、よりによって優勝決定試合で2年連続死球を受けている。

中神拓都
小園世代野手ではチーム初の戦力外。母校のカープファンの校長の方が目立つという結果に。

 

 

 

 


え、まって去年より字数増えてる、、、、、
(アホっぽい女オタク構文)


ねえ!!!!
去年より!!!
字数増えてるんだけど!!!!!
怖くて泣いちゃった
(面倒くさい女オタク構文)

 

 

はい。というわけで、去年が約22000字でしたが、今年はなんと約24000字。これ以上書くことはないだろうと思っていたのに超えてしまいました。もしかして来年はさらに増えるのか…?

 

 

最後に、言いたいことを叫んで終わります。

 

日本シリーズで初めて電子チケットを使ったけどあれ使いにくい!

セパシャッフル?昇格降格? 論外!

セ・リーグDH導入反対! 絶対反対!


                おしまい。

 

 

 

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